Aurex SY−Λ88U. 3台目修理記録
平成15年10月11日到着   10月29日完成
*B−2301L. 6台目*C2301L. 2台目*E−06*QUAD 44. 7台目*SA−12. 2台目*SA−5.1*SY−Λ88U. 3台目*TA−D88ユーザ
注意 このAMPには、出力回路にプロテクトが有りません。 よって、出力にはDC漏れの危険が有ります。
    メインAMPと「DC入力接続」するときは、十分に注意すること。「出来れば避けた方が良い」
詳しくはこちら参照 詳しくはこちら参照2
A. 修理前の状況
  •  チューニング修理。
     
B. 原因

C. 修理状況
  • 接続リレー修理。
    初段FET(電解トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーデオコンデンサー使用)。
    メインVR/バランスVR解体清掃。

D. 使用部品
  • 初段FET                           4個。
    バイアス/バランス半固定VR              8個。
    メタライズド・ポリエステル・フィルムコンデンサー   18個。
    電源電解コンデンサー                   16個。
    電解コンデンサー                      26個。
    トランジスター                         4個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による調整・測定

G. 修理費   98,000円    オーバーホール修理。


S. TOSHIBA  Aurex SY−λ88U の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1A. 修理前 上から見る
A1B. 修理前 下から見る
A2A. 修理前 インレットソケット取り付け場所が無い
A2B. 修理前 ここまで移動しないと、インレットソケット取り付け場所が無い
           信号のRCAジャックに近くなり不可
A4. 修理前 基盤の銅箔の厚さに圧倒 しかし半田付けは大変
A5. 修理前 頭の膨らんだ電解コンデンサー
A6. 電解コンデンサー 左上=交換する1500μ      右上=交換する1000μ/100V
                左下=付いていた470μ     右下=付いていた820μ/63V Aurexの名前が!!
A7A. 取り外したλコンデンサーの容量測定。 但し安い測定器なので絶対値は不信用
      年月は確実にコンデンサーを変化させます。 これでも、「λコンデンサー神話」は健在?
A7B. 最小のλコンデンサーの容量測定
A7B. 最大のλコンデンサーの容量測定
C. 修理状況
C1A. 修理前 AMP部
C1B. 修理後 AMP部 電解コンデンサー10個、λコンデンサー14個交換
C1C. 修理前 AMP部裏
C1D. 修理(ハンダ補正)後 AMP部裏 電解コンデンサー8個交換
C2A. 修理前 電源部
C2B. 修理後  電源部 大型電解コンデンサー16個、電解コンデンサー14個、λコンデンサー4個交換
C2C. 修理前  電源部裏
C2C1. 修理中  電源部裏 のハンダ不良カ所
        自動ハンダ装置ではこの様な事が起こります。 特に銅箔が厚いこの機種では注意が必要
        てんこ盛りの所は、ハンダ補正が終了した物。 銅箔が厚いのでコテは通常の2倍の容量の物を使用する
                                           ↑↑↑
C2D. 修理(ハンダ補正)後  電源部裏
C3A. 修理前 リレー
C3B. 修理中  リレー2個洗浄 左端のが現在の代用品、しかし足の引き出しが全く異なる為、洗浄して使用
             このAMPは設計が良く、出力をアース(短絡)する方法なので、配線が長くなるので交換せず
C3C. 修理後  リレー付近
C4. 修理中 メインVR Uからはカシメ構造  
C5A. 修理中 ラッピングもハンダを流し込む。 左端2個は未ハンダ
C5B. 修理中 ラッピングもハンダを流し込む
C6. パネル洗浄
C7A.パネル裏スポンジの交換中 ご覧の様に水分を吸い、ぼろぼろ、鉄板まで腐食
C7B. パネル裏スポンジの交換後
C8. 交換した部品
C9A. 修理前 下から見る
C9B. 修理後 下から見る
C9C. 修理前 上から見る
C9D. 修理後 上から見る
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定・調整
E2A. 出力=2V(VRは最大)  0.00?%歪み  AUX入力  1000HZ
E2B. 出力=2V(VRは最大)  0.00?%歪み  AUX入力  400HZ
E3A. 出力=2V(VRは最大)  0.00?%歪み  MM入力  1000HZ
E3B. 出力=2V(VRは最大)  0.00?%歪み  MM入力  400HZ
E4A. 出力=2V(VRは最大)  0.00?%歪み  MC入力  1000HZ
E4B. 出力=2V(VRは最大)  0.01%歪み  MC入力  400HZ
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2A. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で0.9V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2B. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3A. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−3
        MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3B. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−3
      MM入力 入力電圧=0.15mV一定入力 VRは80%   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E3. 完成  24時間エージング
S. TOSHIBA  Aurex SY−Λ88U の仕様(マニアル・カタログより)
型式 コントロールアンプ SY−λ88U
入力感度/インピーダンス Phono MM=2.0mV/100Ω、47kΩ
Phono MC=0.1mV/10Ω、100Ω
Tuner、Aux、Tape=150mV/47kΩ
全高調波歪率(1kHz) Phono MM=0.002%(7.5V出力時、Rec out)
Phono MC=0.002%(7.5V出力時、Rec out)
Aux=0.002%(3V出力時、Pre out)
混変調歪率 Aux=0.002%(1kHz、3V出力時、Pre out)
SN比(IHF-A、ショートサーキット) Phono MM=88dB
Phono MC=70dB
Aux=110dB
周波数特性 Phono=RIAA偏差 ±0.2dB(20Hz〜20kHz、Rec out)
Aux=10Hz〜100kHz +0 -1dB
最大許容入力(1kHz、THD 0.002%) Phono MM=450mV
Phono MC=23mV
定格出力/インピーダンス Rec out=150mV/180Ω(1kHz)
Pre out=1V/100Ω
最大出力 Pre out=30V
サブソニックフィルター MM、MC=16Hz、6dB/oct
使用半導体 トランジスタ=60個
ダイオード=15個
FET=11個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 30W
外形寸法 幅450×高さ93×奥行386mm
重量 9kg
価格 \265,000(1981年頃)
                       sy88-23-17
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