KENWOOD L−02a の修理記録 |
トレイ駆動装置のベルトを製作いたしました。 交換できる人に料布します。 1本1000円送料別。
注意
- 接続する機器のDC漏れが無い事が確実以外は、「DC−SubSonic」の位置で使用の事。 「ここ参照」
「Straight−DC」の位置は使用しない。
- 純正品の「Σ(シグマ)ケーブル」使用以外の、Σ(シグマ)ドライブ接続は、十分理解した上で行う事。
- 長期間使用しない場合は、待機電力 節約の為、電源コードを抜いて下さい。
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L−02Tの修理はこちら 平成14年5月6日到着 平成15月4日15完成 |
A. 修理前の状況
- ケンウッドサービスに持って行って2・3日して電話がかかってきまして、 「まだ詳しく見てないが、かなり広範囲にショートしてて、修理が難しい。
修理出来ないことはないが、リレーを交換したりしないといけないので、今の時点で わかってるだけで最低7万円かかる。
しかもそれで仮に音が出たとしても、基 盤が経年劣化していると、それも直さないといけないので、結局聞いてる時間 より修理している時間の方が長くなる可能性が高い、従ってメーカーとしては
「責任を持って修理することができない」と言われ、修理を断られました。
B. 原因
- 熱、経年変化の為終段TR(トランジスター)短絡、それにより前段のTR(トランジスター)、抵抗が多数焼損。
C. 修理状況
- 終段TR(トランジスター)交換。
ドライブ基板のFET/TR交換。
EQ−AMPのFET/TR交換。
MC−AMPのFET/TR交換。
制御リレー交換。
配線手直し、補強。
電解コンデンサー交換。
操作盤駆動のベルト交換。
コンデンサーへのインダクタンス交換。
D. 使用部品
- 終段TR(トランジスター) 5個。
ドライブTR(トランジスター) 8個。
ドライブFET(電界トランジスター) 2個。
EQ−AMPのFET 2個。
MC−AMPのFET 2個。
SP出力リレー 2個。
制御リレー 17個。
電解コンデンサー(ミューズ) 76個。
フイルムコンデンサー 6個。
半固定VR 6個。
抵抗 28個。
操作盤駆動のベルト。
コンデンサーへのインダクタンス 2個。
E. 調整・測定
F. 修理費 120,800円 オーバーホール修理
S. KENWOOD L−02a の仕様(マニアル・カタログより)
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A. 修理前の状況
A1. 上から見る |
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A2. 短絡した終段TR(トランジスター)6個 |
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A3. SP接続リレー、同型が無いので改造する |
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A4. EQ−AMP MC−AMP基板 |
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C. 修理状況
C1A. 修理前 終段TR(トランジスター) |
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C1B. 修理後 終段TR(トランジスター) 5個交換 |
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C1C. 修理前 終段基板 プロテクト基板 |
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C1D. 修理前 終段基板 プロテクト基板 |
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C1E. 修理前 終段基板 プロテクト基板裏 |
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C1F. 修理(半田補正)後 終段基板 プロテクト基板裏 |
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C2A. 修理前 ドライブAMP基板 |
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C2B. 修理後 ドライブAMP基板 |
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C2C. 修理前 ドライブAMP基板裏 |
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C2D. 修理(半田補正)後 ドライブAMP基板裏 |
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C3A. 修理前 SWコントロール基板 |
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C3B. 修理後 SWコントロール基板 リレー7個、電解コンデンサー21個、フイルムコンデンサー2個交換 |
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C3C. 修理前 SWコントロール基板裏 |
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C3D. 修理(半田補正)後 SWコントロール基板裏 |
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C4A. 修理前 EQ−AMP基板 |
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C4B. 修理後 EQ−AMP基板 半固定VR2個、FET2個、電解コンデンサー20個交換 |
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C4C. 修理前 EQ−AMP基板裏 |
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C4D. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏 |
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C5A. 修理前 入力RCA端子基板 |
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C5B. 修理後 入力RCA端子基板 リレー8個交換 |
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C5C. 修理前 入力RCA端子基板裏 |
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C5D. 修理(半田補正)後 入力RCA端子基板裏 |
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C5E. 修理前 VR、SW基板裏 |
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C5F. 修理(半田補正)後 VR、SW基板裏 |
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C6A. 修理前 整流基板 |
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C6B. 修理後 整流基板 |
C6C. 修理前 整流基板裏 |
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C6D. 修理(半田補正)後 整流基板裏 |
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C8A. 修理前 電源部基板 |
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C8B. 修理 電源部基板 電解コンデンサー6個交換。 ラッピングはハンダを浸み込ませる |
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C8C. 修理前 電源部基板裏 |
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C8D. 修理(半田補正)後 電源部基板裏 |
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C8E. 修理完成 電源部 |
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C9A. 交換部品 |
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C9B. 完成 上から見る |
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C9C. 完成 下から見る |
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C9D. 接続コネクター修理 左=修理前 右=修理後 |
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C9E. 操作盤駆動のベルト交換 |
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C9F. コンデンサーへのインダクタンス交換 交換前 |
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C9F. コンデンサーへのインダクタンス交換 交換後 |
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E. 調整・測定
E1. 出力、歪み調整・測定 |
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E2A. SP出力(8Ω) 38V=180W 歪率=0.04% AUX入力 1000HZ
左=歪率計 中=電圧計 右=出力波形 右下=入力波形
左出力=左=黒針=下 右出力=右=赤針=上 |
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E2B. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.04% AUX入力 4000HZ |
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E3A. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.02% MM入力 1000HZ |
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E3B. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.02% MM入力 400HZ |
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E4A. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.03% MC入力 1000HZ |
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E4B. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.03% MC入力 400HZ |
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E5. 24時間エージング 仲良く2台並んでエージング中。 明日は企業戦士の元へ帰る |
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S. KENWOOD L−02a の仕様(マニアル・カタログより) |
型式 |
DLD(ダイナミック・リニアドライブ)サーキット・インテグレーテッドアンプ L02A |
定格出力(両ch動作) |
170W+170W(8Ω、20Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz、THD 0.003%) |
ダイナミックパワー |
390W+390W(4Ω)
250W+250W(8Ω) |
全高調波歪率 |
TUNER・AUX・TAPE→SP端子。
定格出力時 20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%。
1/2定格出力時 20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%
PHONO→SP端子(Vol−20dB)
定格出力時 20Hz〜20kHz=0.004% |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) |
Tuner、Aux、Tape→SP端子:0.003%(8Ω) |
周波数特性(Tuner、Aux、Tape→SP端子) |
DC〜400kHz -3dB |
SN比(IHF-A、定格出力時、SP端子) |
Phono MM=91dB以上
Phono MC=73dB以上
Tuner、Aux、Tpae=110dB以上 |
サブソニックフィルター |
18Hz、6dB/oct |
ラウドネスコントロール(Volume-30dB) |
30Hz〜100Hz連続可変
+3dB/+6dB/+9dB |
ダンピングファクター(55Hz、8Ω) |
10,000以上 |
ライズタイム |
0.9μs |
スルーレート |
±150V/μs |
入力感度/インピーダンス(定格出力時、SP端子) |
Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono MC=0.1mV/100Ω
Tuner、Aux、Tape=150mV/30kΩ |
Phono最大許容入力(1kHz、歪率0.0007%) |
MM=350mV
MC=15mV |
Phono RIAA偏差 |
20Hz〜20kHz ±0.2dB |
出力レベル/インピーダンス |
Tape rec(pin)=150mV/430Ω
Pre out(最大出力)=2V/600Ω |
電源電圧 |
AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力(電気用品取締法) |
420W |
電源コンセント |
電源スイッチ連動=2系統、250W
電源スイッチ非連動=1系統、500W |
外形寸法 |
本体=幅480×高さ183×奥行343mm
電源部=幅480×高さ181×奥行163mm
ドッキング時=幅480×高さ183×奥行482mm |
重量 |
本体=約17.5kg
電源部=約17kg
ドッキング時=約34.5kg |
価格 |
55万円(1982年発売) |
特色。
- 新開発のMM・MC入力差替えイコライザーアンプ。
- アンプの入力波形=スピーカーのドライブ波形。
- スピーカーの入力端子までを保証するΣドライブ。
- 低インピーダンス負荷にもすぐれたドライブ能力を示すダイナミック・パワーサプライ。
- 大容量電源部。
- 初段にデュアルFETを使ったDCパワーアンプ。
- 各ステージを完全シールド、相互干渉を防いだシャーシ構造。
- 鳴きを抑えた重量級設計。
- Σドライブ理論にそった独自の回路設計。
- 着脱可能なセパレート電源。
- 豊富なファンクションを内蔵したスライドコントロールボックス。
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使用上の注意。
- 周波数によって、大幅にインピーダンスの変化するスピーカーシスムは、定格出力内でもプロテクトが働く場合があります。
- 入力切り替えはリレーで行われますが、唯一「MM/MC」の切り替えはメカSWに成ります。
- 電源SWはリレー投入ですので、長く使用しない場合は、コンセントを抜くか、外部SWで行いましょう。
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l-02a-1f |
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