KENWOOD L−02a. 2台目修理
トレイ駆動装置のベルトを製作いたしました。 交換できる人に料布します。 1本1000円送料別。
注意
  • 接続する機器のDC漏れが無い事が確実以外は、「DC−SubSonic」の位置で使用の事。  「ここ参照
    「Straight−DC」の位置は使用しない。
  • 純正品の「Σ(シグマ)ケーブル」使用以外の、Σ(シグマ)ドライブ接続は、十分理解した上で行う事。
  • 長期間使用しない場合は、待機電力 節約の為、電源コードを抜いて下さい。
同時修理 L−02Tの修理はこちら                    平成15年3月22日到着   4月7日完成
A. 修理前の状況
  • オーバーホール修理

B.原因
  • 熱、経年変化の劣化。
    電解コンデンサーをオーディオコンデンサーに交換(チューンUP)

C. 修理状況
  • SP出力端子交換。
    SP出力リレー交換。
    ドライブ基板のFET/TR交換。
    EQ−AMPのFET/TR交換。
    MCAMPのFET/TR交換。
    半固定VR交換。
    制御リレー交換。
    配線手直し、補強。
    基板ハンダ補正。

D. 使用部品
  • SP出力端子                  8個。
    SP出力リレー                 2個。
    ドライブ基板のFET              2個。
    EQ−AMPのFET               4個。
    制御リレー                   17個。
    電解コンデンサー(ミューズ)        76個。
    フイルムコンデンサー             6個。
    半固定VR                    6個。
    抵抗                       8個。

E. 調整・測定

F. 修理費   98,000円   オーバーホール修理

S. KENWOOD L−02a の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 上から見る
A2. 交換するSP出力端子
C. 修理状況
C1A. 修理前 終段TR(トランジスター)
C1B. 修理後 終段TR(トランジスター)  取り付けネジの増締め、基板のハンダ補正
C1C. 修理前 終段基板 プロテクト基板
C1D. 修理後 終段基板 プロテクト基板 リレー5個、電解コンデンサー14個交換
                   リレーは同型が市場に無く基板加工が必要です
C1E. 修理前 終段基板 プロテクト基板裏
C1F. 修理前 終段基板 プロテクト基板裏 のハンダ不良
C1G. 修理(半田補正)後 終段基板 プロテクト基板裏
C2A. 修理前 ドライブAMP基板
C2B. 修理後 ドライブAMP基板 半固定VR4個、リレー1個、FET4個、電解コンデンサー16個、フイルムコンデンサー4個交換
C2C. 修理前 ドライブAMP基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 ドライブAMP基板裏
C3A. 修理前 SWコントロール基板
C3B. 修理後 SWコントロール基板 リレー7個、電解コンデンサー21個、フイルムコンデンサー2個交換
C3C. 修理前 SWコントロール基板裏 左中の物は新聞紙が付いています
C3D. 修理(半田補正)後 SWコントロール基板裏
C4A. 修理前 EQ−AMP基板
C4B. 修理後 EQ−AMP基板 半固定VR2個、FET2個、電解コンデンサー20個交換
C4C. 修理前 EQ−AMP基板裏
C4D. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏
C5A. 修理前 入力RCA端子基板
C5B. 修理後 入力RCA端子基板 リレー8個交換
C5C. 修理前 入力RCA端子基板裏
C5D. 修理(半田補正)後 入力RCA端子基板裏
C5E. 修理中 VR清掃 カシメて有るので分解不可
C5F. 修理前 VR、SW基板裏
C5G. 修理(半田補正)後  VR、SW基板裏
C6A. 修理前 整流基板
C6B. 修理後 整流基板
C6C. 修理前 整流基板裏
C6C1. 修理前 整流基板裏 ハンダ不良
C6C2. 修理前 整流基板裏 ハンダ不良2
C6D. 修理(半田補正)後 整流基板裏
C7A. 修理前 SP端子
C7B. 修理後 SP端子
C8A. 修理前 電源部基板 
C8B. 修理後 電源部基板 電解コンデンサ−6個交換 ラッピングはハンダを浸み込ませる
C8C. 修理前 電源部基板裏
C8D. 修理(半田補正)後 電源部基板裏
C8E. 修理完成 電源部
C9A. 交換部品
C9B. 完成 上から見る
C9C. 完成 下から見る
C9D. コネクタ−点検・増締め
C9E. 完成
E. 調整・測定
E1. 出力、歪み調整・測定
E2A. SP出力(8Ω) 38V=180W 歪率=0.1% AUX入力 1000HZ
       左=歪率計 中=電圧計 右=出力波形 右下=入力波形
       左出力=左=黒針=下  右出力=右=赤針=上
E2B. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.08% AUX入力 4000HZ
E3A. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.04% MM入力 1000HZ
E3B. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.04% MM入力 400HZ
E4A. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.03% MC入力 1000HZ
E4B. SP出力(8Ω) 37V=171W 歪率=0.03% MC入力 400HZ
E5.  24時間エージング
S. KENWOOD L−02a  の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 DLD(ダイナミック・リニアドライブ)サーキット・インテグレーテッドアンプ L02A
定格出力(両ch動作) 170W+170W(8Ω、20Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz、THD 0.003%)
ダイナミックパワー 390W+390W(4Ω)
250W+250W(8Ω)
全高調波歪率 TUNER・AUX・TAPE→SP端子。
    定格出力時  20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%。
    1/2定格出力時 20Hz〜20kHz(8Ω)=0.003%

PHONO→SP端子(Vol−20dB)
    定格出力時  20Hz〜20kHz=0.004%
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) Tuner、Aux、Tape→SP端子:0.003%(8Ω)
周波数特性(Tuner、Aux、Tape→SP端子) DC〜400kHz -3dB
SN比(IHF-A、定格出力時、SP端子) Phono MM=91dB以上
Phono MC=73dB以上
Tuner、Aux、Tpae=110dB以上
サブソニックフィルター 18Hz、6dB/oct
ラウドネスコントロール(Volume-30dB) 30Hz〜100Hz連続可変
+3dB/+6dB/+9dB
ダンピングファクター(55Hz、8Ω) 10,000以上
ライズタイム 0.9μs
スルーレート ±150V/μs
入力感度/インピーダンス(定格出力時、SP端子) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono MC=0.1mV/100Ω
Tuner、Aux、Tape=150mV/30kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、歪率0.0007%) MM=350mV
MC=15mV
Phono RIAA偏差 20Hz〜20kHz ±0.2dB
出力レベル/インピーダンス Tape rec(pin)=150mV/430Ω
Pre out(最大出力)=2V/600Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 420W
電源コンセント 電源スイッチ連動=2系統、250W
電源スイッチ非連動=1系統、500W
外形寸法 本体=幅480×高さ183×奥行343mm
電源部=幅480×高さ181×奥行163mm
ドッキング時=幅480×高さ183×奥行482mm
重量 本体=約17.5kg
電源部=約17kg
ドッキング時=約34.5kg
価格 55万円(1982年発売)
特色。
  • 新開発のMM・MC入力差替えイコライザーアンプ。
  • アンプの入力波形=スピーカーのドライブ波形。
  • スピーカーの入力端子までを保証するΣドライブ。
  • 低インピーダンス負荷にもすぐれたドライブ能力を示すダイナミック・パワーサプライ。
  • 大容量電源部。
  • 初段にデュアルFETを使ったDCパワーアンプ。
  • 各ステージを完全シールド、相互干渉を防いだシャーシ構造。
  • 鳴きを抑えた重量級設計。
  • Σドライブ理論にそった独自の回路設計。
  • 着脱可能なセパレート電源。
  • 豊富なファンクションを内蔵したスライドコントロールボックス。
使用上の注意。
  • 周波数によって、大幅にインピーダンスの変化するスピーカーシスムは、定格出力内でもプロテクトが働く場合があります。
  • 入力切り替えはリレーで行われますが、唯一「MM/MC」の切り替えはメカSWに成ります。
  • 電源SWはリレー投入ですので、長く使用しない場合は、コンセントを抜くか、外部SWで行いましょう。
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