HMA−9500mkU. 15台目 修理記録 |
平成15年8月8日到着 平成21年5月28日完成 |
注意 このAMPはアースラインが浮いています AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません 又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照 |
A. 修理前の状況
D. 使用部品
F. 修理費 110,000円 電源トランス修理含む。 S. HITACHI Lo−D HMA−9500mkU の仕様(マニアルより) |
A. 修理前の状況 A1. 修理前 下から見る、非常に綺麗です。 AMP部の電解コンデンサーのビニールの後退も少ない。 依頼者コメント ”小生は転勤族でアンプは実家に置いてあり年に数回しか鳴らしていなかったので、使用時間はそれほどでもなかったのですが?” を裏付ける。 |
A2A. 点検中 右側電源トランスの100Vの1次巻き線断線 |
A2B. 点検中 右側電源トランス 詰め物にひびの後がある。 この詰め物は非常に堅くコンクリート・ドリルでないと削れない。 保管場所の湿度が高い? |
A3. 点検中 電源トランスの100Vの1次巻き線の前に入るフューズ 上が断線したトランスに入っていた物、焼けた後が有る |
A4. 点検中 何故か半田くずが有る? |
A5. 点検中 何故か半田くずが有る? |
C. 修理状況 C1A. 修理前 Rドライブ基板 フューズ入抵抗が判断線してバイアス・電流が異常に多い 半固定VRは皆真ん中? |
C1B. 修理後 Rドライブ基板 初段FET、バランス/バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレ−交換 フュ−ズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換 モジュール修理 |
C1C. 修理前 Rドライブ基板裏 |
C1D. 修理(半田補正)後 Rドライブ基板裏 半田を全部やり直す |
C1E. 修理中 R側ドライブ基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。 |
C1E1. 修理中 R側ドライブ基板裏 送り配線の被覆が剥けている。 |
C1E2. 修理中 R側ドライブ基板裏 送り配線の被覆、念のため保護する。 |
C1F. 完成R側ドライブ基板裏 洗浄後 |
C1G. 修理後 モジュール TR(トランジスター)をマジックを塗って有ります |
C2A. 修理前 Lドライブ基板 フューズ入抵抗が断線して、前段TR(トランジスター)短絡し、終段FETが短絡状態 終段FETが心配? 半固定VRは皆真ん中? |
C2B. 修理後 Lドライブ基板 初段FET、バランス/バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレー交換 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換 モジュール修理 |
C2C. 修理前 Lドライブ基板裏 熱の為焼けた基板 C−1C.と比較すると良く解る |
C2D. 修理(半田補正)後 Lドライブ基板裏 半田を全部やり直す |
C2E. 修理中 R側ドライブ基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。 |
C2F. 完成Lドライブ基板裏C1F. 完成R側ドライブ基板裏 洗浄後 |
C3A. 修理前 電源基盤 |
C3B. 修理後 電源基盤 フュ−ズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個交換 |
C3C. 修理前 電源基盤裏 |
C3D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 |
C3E. 完成電源基盤裏、洗浄後 |
C3F. 発振で基板の銅伯が熱を帯び、解けた跡が残る絶縁シート |
C4A. 修理前 L側SP端子 |
C4B. 修理(交換)後 L側SP端子 |
C4C. 修理前 R側SP端子 |
C4D. 修理(交換)後 R側SP端子 |
C5A. 修理前 RCA端子裏 |
C5B. 修理後 RCA端子裏 |
C6A. 修理前 R終段FET |
C6B. 修理後 R終段FET |
C6C. 修理前 L終段FET |
C6D. 修理後 L終段FET |
C7A. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
C7B. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
C7C. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
C7D. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる |
C8.交換した部品 |
C9A. 修理前 下から見る |
C9B. 修理後 上から見る |
CT. 電源トランス修理 CT1. ジャンクのHMA9500を入手したので、修理に挑戦しました。10個くらい有れば鉄工所に持ち込み修理したのですが、 試みに、ハンド工具で行ったので、ダイヤ・ビットが飛び、キズがつきました。右側が修理したもの。 注意 このトランスの詰め物は自己凝固タイプの物で、熱伝導を良くするため砂鉄等の物質が混ぜてある。 よって、使用する刃物はダイヤモンド・ビットを持つ物でないと削れません。 ダイヤモンド・ビットは熱に弱いので、休み休み行う、高熱になると、ダイヤモンド・ビットが抜けて飛びます。 作業時は当然、マスク・メガネ・革靴等を装着する。 |
CT12. 取り出した電源トランス、 漏洩磁束を防ぐ「巻鉄心」が緩んでいるので、「Cクランプ」で固定し、接着する。 |
CT13. 取り出した電源トランス、 漏洩磁束を防ぐ「巻鉄心」が緩んでいるので、「Cクランプ」で固定し、接着する。反対側。 |
CT14. 取り出した電源トランスからの詰め物、 「PCB入り??」なので、出来るだけ再利用する。 |
CT21. 上から見る、 右側が修理したもの。ビットが飛びキズが幾つかついた。 |
CT22. 前から見る、 右側が修理したもの。 |
E. 調整・測定 E1. 出力・歪み率測定・調整 <見方> 下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定 下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下段中右上=周波数計 上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用 上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力 上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用 上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測) 下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定 |
E2A. R側SP出力電圧34V=144W出力 0.01%歪み 1000HZ |
E2A. L側SP出力電圧34V=144W出力 0.01%歪み 1000HZ |
E2D. R側SP出力電圧34V=144W出力 0.01%歪み 400HZ |
E2D. L側SP出力電圧34V=144W出力 0.01%歪み 400HZ |
E4.完成 24時間エージング、右は HMA−9500mkU. 38台目。 |
9500mke1L |
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