QUAD 44. 10台目修理記録
平成25年6月5日到着   9月15日完成
このAMPの入出力に使用する「5ピンDINコネクター(雄)」、多数有ります、必要なかたメール下さい
又、ケーブルも作ります(DIN−RCA端子)
A. 修理前の状況
  • ヤフオクで購入。
    • 1.要望
      今回入手した、QUAD44は、手元に置いてずっと使い倒すつもりで、買いました。
      私の使い方は下記にも記しますが、使うセレクター(ユニット)は一つだけで、他のユニットには器機を繋げません(将来的にも)。
      可能であれば、ユニットの修理は一つだけ(状態の良いユニット)お願いし、他のユニットは、本体に基板を取り付けず、仕上げて頂きたいと思っています。
      ユニットには
       @オペアンプ差し替え可能なソケットをつける。
       ARCA入力端子をつける。
       の2点を希望します。
      TUNE-UPが可能であれば(特に電源部、メイン基板部)、貴殿がオススメする部品に交換して頂ければ幸いです。
    • 2.使用器機・環境
       ・パソコン → DAC → QUAD44→ QUAD306 → スピーカー(LS3/5a)
       ・デスクトップに設置。
       ・二アフィールドで音量は上げず。
       ・音楽のジャンルはクラシック、ジャズ、POPS、ネットラジオ等何でも といった具合で聴いています。
  • オーバーホール修理依頼。

T. 修理前点検測定

B. 原因
  • 各部劣化
C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    OP−AMP交換。
    リレー交換。
    劣化RCA端子交換、及びRCA端子増設。
    出力RCA端子板製作
    めくら板製作
D. 使用部品
  • 電解コンデンサー                           4個。
    OP−AMP                              8個。
    リレー                                   1個。
    RCA端子                                10個。
    抵抗                                    2個。
    フイルムコンデンサー                        2個。

E. 調整・測定

F. 上位測定機器での調整・測定

G. 修理費   80,000円  オーバーホール修理

S. QUAD 44 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上から見る、 設定ディップSW。
A17. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A18. 点検中 上蓋+Dip−SWカバーを取り、上から見る。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 下から見る、 正規輸入品。
A27. 点検中 ケースを取り、下から見る。
A31. 点検中 入出力RCA端子郡。
T. 修理前点検測定
T0. 出力、歪み調整・測定、電源電圧は100Vにて測定
    「見方」。
   上段中 右側5V出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側5V出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T1. Radio入力、 50Hz、R側出力電圧5V、 0.31%歪み。
                    L側出力電圧5V、 0.30%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
T2. Radio入力、 100Hz、R側出力電圧5V、 0.47%歪み。
                     L側出力電圧5V、 0.47%歪み。
                     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
T3. Radio入力、 500Hz、R側出力電圧5V、 0.49%歪み。
                     L側出力電圧5V、 0.48%歪み。
                     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T4. Radio入力、1kHz、R側出力電圧5V、 0.48%歪み。
                  L側出力電圧5V、 0.47%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T5. Radio入力、5kHz、R側出力電圧5V、 0.52%歪み。
                  L側出力電圧5V、 0.47%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
T6. Radio入力、 10kHz、R側出力電圧5V、 0.086%歪み。
                     L側出力電圧5V、 0.095%歪み。
                     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
T7. Radio入力、50kHz、R側出力電圧5V、 1.12%歪み。
                    L側出力電圧5V、 0.65%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
T8. Radio入力、100kHz、R側出力電圧1.8V、 1.58%歪み。
                    L側出力電圧1.1V、 2.47%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250kHz、右=500kHz。
T9. MM入力、1kHz、R側出力電圧  5V、 2.2%歪み。
                  L側出力電圧3.6V、 1.07%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
C. 修理状況
C10. 修理中 基板、 電源トランス、 前パネル等を外したシャシ。
C11. 修理前 TAPE1入力基板、 使用しない。
C12. 修理前  TAPE1入力基板裏
C21. 修理前  TAPE2入力基板、 使用しない。
C22. 修理前  TAPE2入力基板裏
C31. 修理前  DISK(MM)入力基板、 使用しない。
C32. 修理前  DISK(MM)入力基板裏
C41. 修理前  Radio入力基板
C42. 修理後  Radio入力基板  OP−AMP2個交換、RCA端子2個取り付け。
C43. 完成Radio入力基板 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C44. 修理前  Radio入力基板裏
C45. 修理(半田補正)後  Radio基板裏 全半田やり直し
C46. 完成Radio入力基板裏 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C51. 修理前  Radio入力基板2
C52. 修理後  Radio入力基板2。 OP−AMP2個交換、RCA端子2個取り付け。
C53. 完成Radio入力基板1 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C54. 修理前  Radio入力基板2裏
C55. 修理(半田補正)後  Radio入力基板2裏 全半田やり直し
C56. 完成Radio入力基板2裏 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C57. 修理中  各基板の接続コネクターの接触子を強めておく。
C61. 修理前  出力RCA端子裏
C62. 修理(半田補正)後  出力RCA端子裏、RCA端子4個交換。
C71. 修理前 電源基板
C72. 修理後  電源基板 電解コンデンサー4個交換
C73. 完成電源基板 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C74. 修理前  電源基板裏
C75. 修理(半田補正)後  電源基板裏、フイルムコンデンサー2個追加。
C76. 完成電源基板裏 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C81. 修理前  ToneControl基板
C82. 修理後 ToneControl基板 電解コンデンサー1個、OP-AMP4個、リレー交換。
C83. 完成ToneControl基板 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C84. 修理前  ToneControl基板裏
C85. 修理(半田補正)後 ToneControl基板裏
C86. 完成ToneControl基板裏、 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
C91. 修理中 FilterSlopeVR 点検。
C92. 修理中 FilterSlope周波数切り換えSW点検、腐食も無く綺麗。
C93. 修理前 Filter周波数切り換えSW、腐食も無く綺麗。
C94. 修理(清掃)後 Filter周波数切り換えSW、腐食も無く綺麗。。
CA1. 清掃中 メインVR、カシメ構造なのでここまで。
CB1. 修理中  バランスVR、 モノラル/ステレオ切り換えSW。
CB2. 完成 バランスVR、モノラル/ステレオ切り換えSW、 抵抗2個追加。
CB3. 完成バランスVR、 モノラル/ステレオ切り換えSW、 
CC1. 修理前  操作・表示基板
CC2. 修理後  操作・表示基板。洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
CC3. 修理前  操作・表示基板裏
CC4. 修理(半田補正)後  操作・表示基板裏
CC5. 完成操作・表示基板裏 洗浄後防湿材(コート液)を塗る。
CD1. 修理中 電源トランス部点検。
CD2. 修理中 電源トランス部点検、 フイルムコンデンサーがヒビ割れている。
CD3. 修理後 電源トランス部点検、 フイルムコンデンサー交換。
CE. パネル洗浄中
CF. 交換部品
CG1. 修理前 上から見る
CG2. 修理後 上から見る
CG3. 修理前 下から見る
CG4. 修理後 下から見る
CG5. 修理前 後ろから見る。
CG6. 完成 後ろから見る
CG7. 修理前 入出力RCA端子郡。
CG7. 修理後 入出力RCA端子郡。
E. 調整・測定
E0. 出力、歪み調整・測定、電源電圧は100Vにて測定
    「見方」。
   上段中 右側5V出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側5V出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E1. Radio入力、50Hz、R側出力電圧5V、 0.029%歪み。
                   L側出力電圧5V、 0.029%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. Radio入力、100Hz、R側出力電圧5V、 0.018%歪み。
                    L側出力電圧5V、 0.019%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E3. Radio入力、500Hz、R側出力電圧5V、 0.020%歪み。
                    L側出力電圧5V、 0.025%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. Radio入力、1kHz、R側出力電圧5V、 0.021%歪み。
                   L側出力電圧5V、 0.026%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E5. Radio入力、5kHz、R側出力電圧5V、 0.050%歪み。
                   L側出力電圧5V、 0.055%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E6. Radio入力、10kHz、R側出力電圧5V、 0.102%歪み。
                    L側出力電圧5V、 0.101%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E7. Radio入力、50kHz、R側出力電圧2.9V、 0.103%歪み。
                    L側出力電圧2.4V、 0.080%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E8. Radio入力、100kHz、R側出力電圧0.7V、 0.15%歪み。
                     L側出力電圧0.6V、 0.17%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E9. Radio2入力、1kHz、R側出力電圧5V、 0.021%歪み。
                    L側出力電圧5V、 0.026%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
F. 上位測定機器での調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F1. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 出力=2V(5V出力端子)。 VRはMax位置。
                                        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。 
F2. 入出力特性測定(Radio入力)、 横軸dB目盛り。
             入力端子に100mVを入力。 出力=2V(5V出力端子)。 VRはMax位置。
                                        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。 
F3. 入出力歪み測定。Radio入力端子に100mVを入力。 VRはMax位置。
F4. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 BASS LIFT=9dB、TILT=0dB。 VRはMax位置。
F5. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 BASS 300HZ、TILT=0dB。 VRはMax位置。
F6. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 BASS LIFT=0dB、TILT=+3dB。 VRはMax位置。
F7. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 BASS LIFT=0dB、TILT=−3dB。 VRはMax位置。
F8. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 Filter=10KHZ Slope=25。 VRはMax位置。
F9. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 Filter=7KHZ Slope=25。 VRはMax位置。
FA. 入出力特性測定(Radio入力)。 100mVを入力。 Filter=5KHZ Slope=25。 VRはMax位置。
FB. 24時間エージング 右は SAE MARK2600. 2台目
S. QUAD 44 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 コントロールアンプ 44
入力
入力感度(1kHz)/最大入力(1kHz)/
負荷インピーダンス/SN比(A補正入力負荷時)
Disc=1mV/35mV/47kΩまたは47kΩ,180pF/63dB
    3mV/100mV/47kΩまたは47kΩ,180pF/72dB
    10mV/300mV/47kΩまたは47kΩ,180pF/82dB
Radio、Aux=100mV/5V/1MΩ/86dB
        500mV/25V/500kΩ/82dB
Tape再生=100mV/5V/39kΩ
       300mV/15V/121kΩ
       0dBm(775mV)/40V/94kΩ/86dB
       3V/100V/85kΩ
       10V/100V/82kΩ
SN比(A補正入力負荷時) Disc=63dB(入力感度1mV時)
    72dB(入力感度3mV時)
    82dB(入力感度10mV時)
Radio=86dB
Aux=82dB
Tape再生=86dB
出力(出力レベル/ソースインピーダンス) Tape録音=3mV/32Ωまたは33kΩ
       10mV/100Ωまたは33kΩ
       100mV/1kΩまたは33kΩ
       0dBm(775mV)/1kΩまたは33kΩ
パワーアンプ=0.5V/1kΩ
         1.6V/3.2kΩ
         5V/75Ω
歪率 すべての入力時で最悪のとき0.05%
残留ノイズ -104dB(Aカーブ・ボリューム最小)
周波数特性 ディスク以外=30Hz〜20kHz(+0、-1)
ディスク=30Hz〜20kHz(±0.5dB)
クロストーク(30Hz〜10kHz時) 録音再生=70dB
チャンネル間=50dB
電源入力 100〜130V、200〜250V、50-60Hz
外形寸法 幅321×高さ103×奥行207mm
重量 4kg
価格 21万円
別売MCモジュール(3タイプ)44用=各¥18,000(1986年頃) 34用=各¥13,000(1986年頃)
タイプ 入力感度 負荷(抵抗/容量) 適応ブランド
44用 Aタイプ 0.3mV 470Ω/22nF EMT、Audio-Technica、Dynavector、
Sony、Victor、Yamaha、Denon
Aタイプ
(1986年頃)
0.2mV 100Ω/22nF Ortofon(MC10-Sup、MC20-Sup、SPU)
Denon、FR、Dynavector
Sony、Yamaha、AET
Bタイプ 0.1mV 100Ω/68nF Ortofon(MCシリーズ)
Audio-Technica(AT-1000MC)
Nagaoka、Denon(DL1000A)
Grantz(GMC-55)
Bタイプ
(1986年頃)
0.1mV 100Ω/22nF Ortofon(MCシリーズ)
Nagaoka
Cタイプ 0.3mV 100Ω/68nF Ortofon(SPU、MC10Super)、Coral、
Entre、FR(7f・PMC-3)、Nakamichi、
Supex、Grantz(GMC-10E)
Cタイプ
(1986年頃)
0.4mV 100Ω/22nF Audio-Technica
Supex、Coral
Dタイプ 0.1mV 470Ω/22nF FR(Iシリーズ)、Technics
Goldbug
34用 Aタイプ 0.2mV 100Ω/22nF Ortofon(SPU、MC10Super)
EMT、デンオン(DL1000A除く)
ダイナベクター、ソニー
ビクター、ヤマハ、FR
テクニクス(EPC-310MC)
Bタイプ 0.1mV 100Ω/22nF Ortofon(MCシリーズ)
デンオン(DL-1000A)
テクニカ(AT-1000MC)
アントレー、ナガオカ
テクニクス(EPC-305MC)
Cタイプ 0.4mV 100Ω/22nF テクニカ(AT-1000MC除く)
トーレンス(MCH-2)
スペックス(SD-900E、SDX-1000)
ソニー(XL-88)
                    quad44-a2s
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