QUAD 405. 10台目修理記録
同時修理機器 QUAD−44. 6台目   QUAD FM4 平成19年11月16日到着   12月27日完成
A. 修理前の状況
  • 20年ほど前にQUAD44、405、チューナーFM4を購入して10年ほど使用して、その後使っていませんでした。
    このたび使用し始めましたが、
    @左のスピーカーからブーンという音(44と405を出来るだけ離して設置したら小さくなりました。)、
    Aスイッチを入れるとバツッという音がします。
    Bスイッチもかかりにくかったのですが、最近スイッチがきかなくなりました。
    CFM4は充電式の電池なのか安定しなかったのですが、電源を入れっぱなしにしていたら安定してきました。

AE. 修理前の測定

B. 原因

  • 電解コンデンサー劣化
    OP−AMP劣化

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換
    電源電解コンデンサー交換(1.8倍容量使用)
    OP−AMP交換
    SP端子交換
    半田補正作業
    RCA端子増設

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー                             8個
    OP−AMP                                 2個
    SP端子                                   4個
    RCA端子

E. 調整・測定

F. 修理費              80,000円  オーバーホール修理

S. QUAD 405 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A−1A. 点検中 上から見る
A−1B. 点検中 下から見る
             写真紛失
A−2A. 点検中 上ケースに貼られた、フエルトを固めた様な物!
       雑誌の記事等でユーザーが貼り付けたと思われる、放熱が悪くなる、特にこの機器は密閉度が強いので余計に影響する。
A−2B. 点検中 下ケースに貼られた、フエルトを固めた様な物!
       雑誌の記事等でユーザーが貼り付けたと思われる、放熱が悪くなる、特にこの機器は密閉度が強いので余計に影響する。
A−3. 点検中  安全弁が膨らんだ電解コンデンサー
A−4. 点検中 電解コンデンサー比較 左=古いのは63V/10000μ、 右=使用するのは71V/18000μ
A−5. 点検中 放熱器へのシリコンは十分
A−6. 点検中  後から見る
AE. 修理前の測定
AE−1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
AE−2A. R側SP出力=27V=91W出力 0.25%歪み 1000HZ
AE−2B. L側SP出力=27V=91W出力 0.3%歪み 1000HZ
AE−3A. R側SP出力=27V=91W出力 0.2%歪み 400HZ
AE−3B. L側SP出力=27V=91W出力 0.2%歪み 400HZ
C. 修理状況
C−1A. 修理前 R側AMP基板
C−1A−1. 修理前 R側AMP基板、ヒビの入った電解コンデンサー
C−1B. 修理後 R側AMP基板 電解コンデンサー3個、OP−AMP交換
C−1C. 修理前 R側AMP基板裏
C−1D. 修理(半田補正)後 R側AMP基板裏 全半田やり直し
C−1E. 完成R側AMP基板裏 洗浄後
C−2A. 修理前 L側AMP基板
C−2A−1. 修理前 R側AMP基板、ヒビの入った電解コンデンサー
C−2A−2. 修理前 R側AMP基板、ヒビの入った電解コンデンサー、見る方向換える、OP−AMPの足も真っ黒!
C−2B. 修理後 L側AMP基板 電解コンデンサー3個、OP−AMP交換
C−2C. 修理前 L側AMP基板裏
C−2C−1. 修理前 L側AMP基板裏 シリコンを十分使用するのは良いが、半田部分は取り除く!
C−2D. 修理(半田補正)後 L側AMP基板裏 全半田やり直し
C−2E. 完成L側AMP基板裏 洗浄後
C−4A. 修理前 SP端子+増設RCA端子
C−4B. 修理後 SP端子+増設RCA端子
C−6A. 交換部品
C−6B. 交換した電解コンデンサー
C−6C. 交換したOP−AMP
C−7A. 修理前 上から見る
C−7B. 修理後 上から見る
C−7C. 修理前 下から見る
             写真紛失
C−7D. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E−1. 出力、歪み調整・測定 電源電圧は100Vにて測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
Amp Repair Studio
E−2A. R−SP出力 30V=112W 歪み率=0.02% 1000HZ
Amp Repair Studio
E−2B. R−SP出力 30V=112W 歪み率=0.02% 400HZ
Amp Repair Studio
E−3A. L−SP出力 30V=112W 歪み率=0.02% 1000HZ
Amp Repair Studio
E−3B. L−SP出力 30V=112W 歪み率=0.02% 400HZ
Amp Repair Studio
E−4. 24時間エージング
Amp Repair Studio
S. QUAD 405 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプ 405
両チャンネルを同時に駆動した場合の値です。
出力及び歪率(8Ω負荷、サイン波入力) 100Hz、100W出力時、0.01%以下
1kHz、100W出力時、0.01%以下
10kHz、100W出力時、0.05%以下
出力内部インピーダンス 0.03Ωと直列に3.3μH
オフセット電圧 7mV以下
周波数特性(1kHz基準) 低域=20Hzにて-1dB
高域=20Hzにて-0.1dB、50kHzにて-3dB
入力感度 0.5Vrms+−0.5dB(8Ω負荷、120W出力時)
入力インピーダンス 20kΩ(220pF)
スルーレート 0.1V/μs
最大入力限度 入力信号が+20dBまでなら瞬時に復帰します。
クロストーク(1kΩの入力負荷時) 80dB(100Hz)、70dB(1kHz)、60dB(10kHz)
SN比 -96dB(A補正時)、-93dB(補正なし)
パワーリミッター 50W/8Ω負荷時の制限
電源入力 100〜130V、200〜250V、50-60Hz
消費電力は信号レベルにより30〜350W。
外形寸法 幅340.5×高さ115×奥行195mm
プラグ及びソケットの分38mmを含む。
重量 9kg
価格 198,000円
                       qu405-a12
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