McIntosh C29. 2台目修理記録
平成20年2月28日持込  4月23日完成
A. 修理前の状況
  • オーバーホール修理

T. 修理前点検測定

B. 原因
  • 経年変化による劣化

C. 修理状況
  • OP−AMP(オペアンプ)交換。
    電解コンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    出力遅延装置修理。
    WBT RCA端子に交換(AUX1、PH1、MAIN×2)

D. 使用部品
E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F. 修理費 
 129,500円   オーバーホール修理

S. McIntosh C29 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1A. 点検中 前から見る
A1B. 点検中 横から見る 輸入元は「BAES」
A2. 点検中 上蓋、シールドを取り、上から見る
A3. 点検中 電源トランス見る 200Vに変更できる
A4. 点検中 後から見る
A5. 点検中 後から見る、入出力RCA端子郡
A6. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A7. 点検中 電源電解コンデンサー比較、 左=付いている物、 右=交換する物
T. 修理前点検測定
T−1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T2A. 出力電圧1V 歪み率=0.2% 測定レンジ=0.3% AUX入力 1000HZ
T2B. 出力電圧1V 歪み率=0.2% 測定レンジ=0.3% AUX入力 1000HZ
T3A. 出力電圧1V 歪み率=0.6% 測定レンジ=1% MM入力 1000HZ 
T3B. 出力電圧1V 歪み率=0.7% 測定レンジ=1% MM入力 1000HZ 
C. 修理状況
C1A. 修理前 電源SW基板
C1B. 修理後 電源SW基板 電解コンデンサ−2個交換
C1C. 修理前 電源SW基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 電源SW基板裏。 半田を全部やり直す。
C1E. 完成電源SW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C2A. 修理前 メイン基板
C2B. 修理後 メイン基板  電解コンデンサ−23個交換 
C2C. 修理前 メイン基板裏
C2D. 修理(半田補正)後  メイン基板裏。 半田を全部やり直す。
C2E. 完成メイン基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C3A. 修理前 付いていたSW基板
C3A1. 修理前 付いていたSW基板の電解コンデンサー
               本来はBP仕様が普通の電解コンデンサーに交換されている。 色は似ている!
C3A2. 修理前 支給品のSW基板
C3B. 修理後 SW基板 電解コンデンサー8個交換
C3C. 修理前 SW基板裏
C3D. 修理(半田補正)後 SW基板。 半田を全部やり直す。
C3E. 完成SW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C3F. 修理後 SW基板、電源SWはW接点にする
C5A. 修理前 BASSコントロール基板、本来はBP仕様が普通の電解コンデンサーに交換されている。 色は似ている!
C5B. 修理後 BASSコントロール基板 電解コンデンサー2個交換
C5C. 修理前 BASSコントロール基板裏
C5D. 修理(半田補正)後 BASSコントロール基板裏
                    写真紛失
C5E. 完成BASSコントロール基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C6A. 修理前 TREBLコントロール基板
C6C. 修理前 TREBLコントロール基板裏
C6D. 修理修理(半田補正)後 TREBLコントロール基板裏。 半田を全部やり直す。
C6E. 完成TREBLコントロール基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C7A. 修理前 MAIN OUTPUT LEVEL VR基板
C7C. 修理前 MAIN OUTPUT LEVEL VR基板裏
C7D. 修理修理(半田補正)後 MAIN OUTPUT LEVEL VR基板裏。 半田を全部やり直す。
C7E. 完成MAIN OUTPUT LEVEL VR基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C8A. 修理前 HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板
C8C. 修理前 HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板裏
C8D. 修理修理(半田補正)後 HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板裏。 半田を全部やり直す。
C8E. 完成HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C9A. 修理(交換)前 入出力RAC端子郡
C9B. 修理(交換)後 入出力RAC端子郡、(AUX1、PH1、MAIN×2)をWBT RCA端子に交換
C9C. 修理中 出力RAC端子(MAIN)の穴開け
C9D. 修理(交換)後 出力RAC端子(MAIN)、 WBT RCA端子に交換
C9E. 修理前 出力RAC端子郡裏
C9F. 修理後 出力RAC端子郡裏
C9G. 修理中 入力RAC端子(AUX1・PH2)の穴開け
C9H. 修理(交換)後 入力RAC端子(AUX1・PH2)、 WBT RCA端子に交換
C9I. 修理前 入出力RAC端子郡裏
C9J. 修理後 入出力RAC端子郡裏
C9K. 修理前 入出力RAC端子郡裏、DCカットコンデンサー基板
C9L. 修理後 入出力RAC端子郡裏、DCカットコンデンサー基板。 電解コンデンサー6個交換
C9M. 修理前 入出力RAC端子郡裏、DCカットコンデンサー基板裏
C9N. 修理後 入出力RAC端子郡裏、DCカットコンデンサー基板裏。 半田を全部やり直す。
C9O. 完成入出力RAC端子郡裏、DCカットコンデンサー基板裏 洗浄後
CA. 交換部品
CBA. 修理前 上から見る
CBB. 修理後 上から見る
CBC. 修理前 下から見る
CBD. 修理後 下から見る
CBE. 修理後 後から見る
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E2A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 1000HZ
E2B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ。
E3A. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM入力 1000HZ
E3B. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM入力 400HZ。
E4A. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MIC入力 1000HZ
E4B. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MIC入力 400HZ
E5A. 出力電圧11V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM入力 1000HZ。 この上で飽和する。
E5B. 出力電圧11V 歪み率=0.01%(測定レンジ=0.1%) MM入力 400HZ。 この上で飽和する。
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2A. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2B. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2C. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2D. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2D. 入出力特性測定(AUX入力) Filter ON
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
       MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4. 入出力特性測定(MIC入力)=MIC
       Mic入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E5. 引き続き24時間エージング 左は、McIntosh MC2255 3台目
S.McIntosh C29 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 C29 ステレオプリアンプ
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.5dB
歪率 0.02%以下(20Hz〜20kHz、定格出力時)
入力感度/インピーダンス Phono1、2= 2mV(1kHz)/47kΩ(65pF)
AUX、Tuner、Tape1、2= 0.25V/250kΩ
MIC= 2.5mV/500kΩ
ハム及びノイズ AUX、Tuner、Tape1、2= IHF 100dB、90dB(聴感補正無し)
Phono1、2= IHF 90dB、80dB(10mV入力時)
出力レベル/インピーダンス Main出力= 2.5V/10kΩ(定格入力時)
Tape出力= 0.25V/10kΩ(定格入力時)
Headphone、Line出力= 0.75V(8Ω)、2.5V/600Ω
LF-HFフィルター 50Hz以下、7kHz以上(12dB/oct)
電圧増幅度(dB)
入力 Main Tape Headphone、Line
AUX、Tuner、Tape1、2 20dB 0dB 30dB
Phono1、2 62dB 42dB 72dB
MIC 60dB 40dB 70dB
使用半導体 トランジスタ=2個、IC=9個、シリコンダイオード=11個、LED=8個、SCR=1個、LDR=1個
Bassコントロール +20dB〜-20dB(20Hz)、11段切換
Trebleコントロール +18dB〜-18dB(20kHz)、11段切換
Volumeコントロール 0dB〜-70dB、連続可変
電源 AC120V、50Hz/60Hz
消費電力 45W
外形寸法 本体=幅375×高さ122×奥行330mm
重量 8.6kg
                                                      C29-2-2b
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