PRA−2000RG. 修理記録
平成22年1月31持込  7月24日完成
A. 修理前の状況
  • 外観はきれいです。
    オーバーホール修理。
    入出力RCA端子交換

T. 修理前点検測定

B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化で歪みが多い。
    修理履歴あり

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換
    リレー交換
    抵抗
    フイルムコンデンサー追加
    入出力RCA端子交換
    3Pインレット取り付け

D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー          77個(ニチコン・ミューズ使用)
    リレー                          16個
    抵抗                           2個
    フイルムコンデンサー                 2個
    3Pインレット                       1個 FURUTECH FI-10(G)金メッキ。 
    大型RCA端子                      8個
    RCA端子                        14個

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費        125,000円
                オーバーホール修理

S. DENON PRA−2000RG の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 下部操作パネル蓋を開け、前から見る。
A13. 点検中 前右から見る
A14. 点検中 右から見る
A15. 点検中 後から見る
A16. 点検中 後左から見る
A17. 点検中 左から見る
A18. 点検中 後上から見る
A19. 点検中 前上から見る
A1A. 点検中 メインVRを見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下右から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下左から見る
A26. 点検中 重いメインAMP用の足(インシュレター)右。
A27. 点検中 重いメインAMP用の足(インシュレター)左。
A31. 点検中 木製ケースを外し、上から見る
A32. 点検中 シールドを外し、上から見る
A33. 点検中 MCトランスはさらにシールドを被せている。
A34. 点検中 シールド板裏の銅板? もう少し大きくして欲しい、これではお呪い?
A41. 点検中 木製ケースを外し、下から見る
A42. 点検中 真ちゅう削りだしの足(インシュレター)。
A43. 点検中 シールドを外し、下から見る
A51. 点検中 後ろシャシ(パネル)の止めネジ付け忘れ!
A61. 点検中 電源ケーブル挿入部、場所が取れるので、3Pインレット取り付ける。
           電流が少ないので、金メッキ製を使用。 FURUTECH FI-10(G)金メッキ。
A71. 点検中 出力RCA端子、 同等品があるので交換。
A72. 点検中 「PHONO、CD−1」入力RCA端子。
A73. 点検中 「PHONO、CD−1」入力RCA端子、 同等品があるので交換。
A74. 点検中 「PHONO、CD−1」入力RCA端子、 左=使用されていた物、右=交換する物。
A75. 点検中 使用されていた物、中心電極は上下で挟む方式。
A76. 点検中 使用されていた物、挟み込むタイプなので、接触は2点のみ
A77. 点検中 使用されていた物、拡大。
A78. 点検中 交換する物、中心電極は円筒状で差し込む方式。
A79. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっている。
A81. 点検中 「TUNER、AUX」入力RCA端子、 太いケーブルを付けられ、ぐらぐら。
A82. 点検中 「TUNER、AUX」入力RCA端子裏。かなり割れて簡単な補修(接着)の跡あり。本格的RCA端子修理・補強
A83. 点検中 「TAPE」入出力RCA端子、 太いケーブルを付けられ、ぐらぐら。
A84. 点検中 「TAPE」入出力RCA端子裏、 かなり割れている。
A85. 点検中 テフロン製RCA端子と交換する、 長穴なので大変!!
A91. 点検中 3Pインレットを取り付ける為、電源トランスを外した所、
                     「迷走電流」や「トランスの唸り音」を防止するため、銅板を敷いて取り付けられている。
T. 修理前点検測定
T1. 出力・歪み率測定
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
T21. 出力電圧1V 歪み率=0.05% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ
T22. 出力電圧1V 歪み率=0.05% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
T31. 出力電圧1V 歪み率=0.094% 測定レンジ=0.1% MC(トランス)入力 1000HZ
T32. 出力電圧1V 歪み率=0.1% 測定レンジ=0.1% MC(トランス)入力 400HZ
T41. 出力電圧1V 歪み率=0.09% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ 
T42. 出力電圧1V 歪み率=0.07% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 基盤を全て取り除いたシャーシを上から見る
C2. 修理中 基盤を全て取り除いたシャーシを下から見る
C11. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤 左黒=CDバランス入力トランス、 右白=MC入力トランス
C12. 修理後 EQ−HEAD-AMP基盤  電解コンデンサ−13個、リレー6個交換
C13. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤裏
C232. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所
C14. 修理(半田補正)後 EQ−HEAD-AMP基盤裏  全ての半田をやり修す
C15. 完成EQ−HEAD-AMP基盤裏。 洗浄後、さらに防湿材を塗る。
C21. 修理前 EQ−AMP・入出力切替へ基板
C212. 修理中 EQ−AMP・入出力切替へ基板のRCA端子 破損が酷く修理不可なので交換する
C213. 修理中 EQ−AMP・入出力切替へ基板のRCA端子2
C22. 修理後 EQ−AMP・入出力切替へ基板 電解コンデンサ−20個、リレー8個交換
C23. 修理前 EQ−AMP・入出力切替へ基板裏
C24. 修理(半田補正)後 EQ−AMP・入出力切替へ基板裏  全ての半田をやり修す
C25. 完成EQ-AMP・入出力切替へ基板裏。 洗浄後、さらに防湿材を塗る。
C31. 修理前 コントロール基盤
C32. 修理後 コントロール基盤  電解コンデンサー17個交換
C33. 修理前 コントロール基盤裏
C34. 修理(半田補正)後 コントロール基盤裏  全ての半田をやり修す
C35. 完成コントロール基盤裏 洗浄後
C41. 修理前 主VR基板
C42. 修理(清掃)中 終VR、カシメ構造なので、分解はこれまで
C43. 修理前 主VR基板裏
C44. 修理(半田補正)後  主VR基板裏
C45. 完成 主VR基板裏。 洗浄後、さらに防湿材を塗る。
C51. 修理前 電源基盤
C52. 修理後 電源基盤 電解コンデンサー7個交換、フイルムコンデンサー2個追加
C53. 修理前 電源基盤裏
C532. 修理中 電源基盤裏 部品リード線の曲げ方向修正、他の基板も同様にする(写真省略)
C54. 修理(半田補正)後 電源基盤裏  全ての半田をやり修す
C55. 完成電源基盤裏。 洗浄後、さらに防湿材を塗る。
C61. 修理前 バッファーAMP基盤
C62. 修理後 バッファーAMP基盤 電解コンデンサ−10個、リレー2個交換
C63. 修理前 バッファーAMP基盤裏 
C64. 修理(半田補正)後 バッファーAMP基盤裏
C65. 完成バッファーAMP基盤裏。 洗浄後、さらに防湿材を塗る。
C71. 修理前 ToneVR基盤
C72. 修理前 ToneVR基盤 電解コンデンサ−2個交換
C73. 修理前 ToneVR基盤裏
C74. 修理(半田補正)後 ToneVR基盤裏  全ての半田をやり修す
C75. 完成ToneVR基盤裏。 洗浄後、さらに防湿材を塗る。
C80. 修理前 電源ケーブル挿入部
C81. 修理(加工)中 電源ケーブル挿入部、3Pインレット取り付け穴を開ける、ハンドツールなので時間がかかる。
C82. 修理(交換)後 電源ケーブル挿入部、場所が取れるので、3Pインレット取り付ける。
               電流が少ないので、金メッキ製を使用。 FURUTECH製FURUTECH FI-10(G)金メッキ。
C83. 修理前 出力RCA端子。
C84. 修理(交換)後 出力RCA端子、 同等品があるので交換。
C85. 修理前 「PHONO、CD−1」入力RCA端子。
C86. 修理(交換)後 「PHONO、CD−1」入力RCA端子。 同等品があるので交換。
C87. 修理前 「PHONO、CD−1」入力RCA端子裏配線。
C88. 修理後 「PHONO、CD−1」入力RCA端子裏配線、 電解コンデンサ−8個交換。
           写真紛失
C91. 修理前 「TUNER、AUX」入力RCA端子。
C92. 修理(交換)後 「TUNER、AUX」入力RCA端子、テフロン製RCA端子と交換する、 長穴なので大変!
C93. 修理前 「TAPE」入出力RCA端子。
C94. 修理(交換)後 「TAPE」入出力RCA端子、テフロン製RCA端子と交換する、 長穴なので大変!
C95. 修理前 「TUNER、AUX」入力RCA端子裏。かなり割れて簡単な補修(接着)の跡あり。本格的RCA端子修理・補強
C96. 修理前 「TAPE」入出力RCA端子裏、 かなり割れている。
C97. 修理(交換)後  「TUNER、AUX」 + 「TAPE」入出力RCA端子裏。
CA1. 修理前 パネルLED表示基盤
CA2. 修理前 パネルLED表示基盤裏
CA3. 修理(半田補正)後 パネルLED表示基盤裏
CA4. 完成パネルLED表示基盤裏。 洗浄後、さらに防湿材を塗る。
CB1. パネル清掃、合わせパネルなので、布にクリーナーを付けて清掃
CB2. パネル裏接着材補充
CC1. 木箱ケース、 接着補修、右側。
CC2. 木箱ケース、 接着補修、左側。
CD1. 交換部品 
CD2. 交換部品、EQ−AMP・入出力切替へ基板のRCA端子
CE1. 修理前 上から
CE2. 修理後 上から
CE3. 修理前 下から
CE4. 修理後 下から
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E11. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 1000HZ
E12. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ
E21. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MC入力 1000HZ
E22. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MC入力 400HZ
E31. 出力電圧1V 歪み率=0.015%(測定レンジ=0.1%) MM入力 1000HZ 
E32. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM入力 400HZ
E41. 出力電圧20V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX力 1000HZ 
E42. 出力電圧20V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
F11. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1.2V出力  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F12. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F13. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F14. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F15. 入出力特性測定(AUX入力) SUB SONIC Filter ON
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F21. 入出力特性測定(MM入力)
      MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F22. 入出力特性測定(MC入力)
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 完成、綺麗なお尻で帰ります。
F4. 引き続き24時間エージング、 右はベストチョイスHMA−9500mkU. 57台目
S. DENON PRA−2000RG の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ=PRA−PRA−2000RG
イコライザーアンプ部(PHONO IN〜REC OUT)
入力感度/インピーダンス Phono MC=125μV/40Ω
Phono MM=2.5mV/47kΩ
最大許容入力(1kHz) Phono MC=25mV
Phono MM=500mV
最大出力/定格出力 30V/150mV
全高調波歪率 Phono MC〜Rec Out=0.01%(10V、1kHz)
Phono MM〜Rec Out=0.005%(10V、20Hz〜20kHz)
CD1〜Pre OUt1=0.005%(10V、20Hz〜20kHz)
CD2〜Pre Out2=0.005%(10V、1kHz)
RIAA偏差 Phono MM=20Hz〜20kHz ±0.3dB
Phono MC=20Hz〜20kHz ±0.2dB
S/N(IHF-A) Phono MC=80dB(250μV入力)
Phono MM=90dB(2.5mV入力)
サブソニックフィルター 16Hz、6dB/oct
ハイレベルアンプ部(AUX IN〜PRE OUT)
入力感度/インピーダンス CD1、Tuner、AUX1、2=150mV/20kΩ
CD2(Balanced)=150mV/2kΩ
最大出力/定格出力 10V/2V
全高調波歪率 CD1、Tuner、AUX1、2=0.005%(10V、20Hz〜20kHz)
CD2(Balanced)=0.005%(1V、1kHz)
周波数特性 CD1、Tuner、AUX1、2=1Hz〜100kHz +0 -3dB
CD2(Balanced)=20Hz〜50kHz +0 -3dB
S/N(IHF-A) 105dB
ミューティング -∞dB(LED点滅指示)
トーンコントロール Bass=±10dB(100Hz)
Treble=±10dB(10kHz)
総合
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
ACアウトレット 電源スイッチ非連動=1系統(700W)
消費電力(電気用品取締法) 29W
外形寸法 幅476x高さ144x奥行388mm(つまみ類、脚含む)
重量 16.5kg
価格 ¥330,000(1990年頃)
                      pra2000rg3k
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