Mcintosh MC275 修理記録
平成15年6月16日     10月17日完成
A. 修理前の状況
  • 右スピーカからザーザーとノイズが出っぱなし です。
    真空管を差し替えても変わりません。

B. 原因
  • 経年変化。

C. 修理状況
  • 終段(KT−88)ソケット交換。
    前段MT管ソケット交換。
    電解コンデンサー交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。

D. 使用部品
  • ブロック電解コンデンサー「ElNA Cerafine」    4個。
    タイト製USソケット                    2個。
    タイト製MTソケット                   7個。
    電解コンデンサー                   11個。
    フイルムコンデンサー                16個。

E. 調整・測定

F. 修理費   78,000円    「お得意様価格」、「オーバーホール修理」
                        「但し、真空管は別途」

G. 再修理(平成16年3月9日到着、即日修理完了)
  • 1.症状 右チャンネルから雑音が続いていました(音量を 上げれば気にならないので使っていました)
              数日前ぶっつと言ってそれきりです。 真空管も熱線に色が付きません。
  • 2.原因 出力真空管KT88の内部のグリッドの電極の接触不良=雑音。
              その後、断線したので、で大電流がプレートに流れ、フューズが切れ。

S. Mcintosh MC275 の仕様(マニアル・カタログより)

このクラスのKT−88は良質な物を選択すること。
又、前段12AZ7/12AT7と直結なので、こちらも同様の配慮が必要。 出力トランスが無事で良かったです。

A. 修理前の状況
A1. 点検中 上から
A2. 点検中 下から
A3. 点検中 交換するKT−88のソケット比較
C. 修理状況
C1A. 修理前 基板
C1B. 修理後 基板
C1C. 修理前  基板 裏
C1D. 修理(ハンダ補正)後  基板 裏
C2A. 修理前 米国製MALLORYブロック電解コンデンサ−
C2B. 修理後 取り外したブロック電解コンデンサ− 内1本が液漏れしている
           左2本が第1高圧2本目からは第2高圧なので原因は電圧では無い
C2C. 修理後 取り外した ブロック電解コンデンサ−の重量測定
C2D. 修理後  ELNAブロック電解コンデンサ−
C2E. 修理前 ブロック電解コンデンサ−足の配線
           取り付けはハトメでカシメてある
C2F. 修理後 ブロック電解コンデンサ−足の配線 何を意味するか解れば1人前!
           但し、これが最終では有りません、この後「+?」が付いています
C3A. 修理前 真空管ソケットはハトメでカシメてある
            ソケットの端子にも腐食が始まっている
C3B. 修理後 真空管ソケット交換後
C3C. 修理後 真空管ソケット交換 表から
C-4. 交換部品
C5A. 修理前 下から
C5B. 修理後 下から
C6. 完成
E. 調整・測定
E1. 調整・出力測定
E2. SP出力24V=72W 歪み率=6%  1000HZ
E3. SP出力24V=72W 歪み率=6%  400HZ
E4. 24時間エージング中
G. 再修理(平成16年3月9日到着)
G1. プレートが焼けたKT88=白く成っている所
G2. 比較の為のKT88
S. Mcintosh MC275 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式ステレオパワーアンプ MC275
定格出力 Stereo=75W+75W(4Ω、8Ω、16Ω)
Mono= 150W(2Ω、4Ω、8Ω)
周波数特性 16Hz〜60kHz/−0,5dB
全高調波歪率 0.5%(20〜20,000Hz 定格出力時)
SN比 90dB
入力感度/インピーダンス アンバランス= 0.5V/250KΩ
バランス= 15V/250KΩ
スピーカー出力端子 1系統×3=4Ω/8Ω/16Ω
入力端子 RCA=3系統
使用真空管 電圧増幅・ドライバー管=12AZ7、12BH7、12AU7、12AX7
出力管 =KT88×4
消費電力 240W
最大外形寸法 幅311mm×高さ203mm×奥行438mm
重量 30.5kg
                        mc275-q
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