Mcintosh C22. 3台目修理記録
平成15年6月16日到着  8月27日完成
A. 修理前の状況
  • ヤフオクで数ヶ月前に入手したものですが、 3週間ほど前に突然音が出なくなりました。
    その前日までは普通に鳴ってました。
    入力セレクターのFM,AUX1,AUX2どれも出ません。
    ボリュームを上げるとかすかに鳴っています。

B. 原因
  • 経年変化による劣化

C. 修理状況
  • フィルム・コンデンサー交換。
    電解コンデンサー交換。
    遅延リレー組込。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    電源投入時、出力遅延回路組込、遮断時速断。


D. 使用部品
  • フィルム・コンデンサー           16個。
    電解コンデンサー              12個。
    リレー                      1個。
    整流ダイオード                2個。
    整流ブリッジ                  1個。
    抵抗                       4個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定


G. 修理費  68,000円   お馴染様価格、オーバーホール修理。
                      真空管別途。

S. Mcintosh C22 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A1. 修理前 上から
A2. 修理前 下から
C. 修理状況
C1A. 修理前 カップリング・コンデンサーの交換 交換の履歴が有るが、差し込みがしてないので素人の仕事
C1B. 修理中 カップリング・コンデンサーの交換 プロはこの様に、差し込みして絡げる
C1C. 修理中 カップリング・コンデンサーの交換 他の所も同様に、差し込みして絡げる
C2A. 修理前 メイン基盤
           左端の白いのが、同じフイルム・コンデンサ−
C2B. 修理後 メイン基盤  電解コンデンサ−2個、フイルム・コンデンサー10個交換 
C2C. 修理前 メイン基盤裏
C2C1. 修理中 メイン基盤裏、コンデンサーの足は絡げる
C2D. 修理(半田補正)後  メイン基盤裏 フイルム・コンデンサー6個交換
C3A. 修理前 電源部
C3B. 修理後  電源部 整流器、電解コンデンサー全部交換 出力遅延回路組み込み
C3C. 出力遅延リレー取り付け。
      出力回路をアースに抵抗を介して落とす方式
         写真割愛
C4A. 修理前 上から
C4B. 修理後 上から
C4C. 修理前 下から
C4D. 修理後 下から
C5A. 交換部品
C5B. 交換部品、ご覧の様に、経年変化でばらついている
C5C. 交換部品、懐かしい「セレン整流器」
C6A. 修理をしてあるバランスVR「カシメ」が緩んでいるが素人ではこの程度、「カシメ」は1度しか修理出来ない
      2回目は必ず折れる  
C6B. 修理をしてあるメインVR ケースの色が違う。 「カシメ」が緩んでいるが素人ではこの程度、カシメは1度しか修理出来ない
      2回目は必ず折れる。抵抗体に傷が有る様子で抵抗変化が左右で異なるカーブ 
E. 測定・調整
E1. 歪み測定・調整
E2A. 出力 2V 0.0?%歪み率 AUX入力 1000HZ。
E2B. 出力 2V 0.0?%歪み率 AUX入力 400HZ。
E2C. 出力 2V 0.04%歪み率 MM入力 1000HZ。
E2D. 出力 2V 0.04%歪み率 MM入力 400HZ。
E2E. 出力 2V 0.05%歪み率 MIC入力 1000HZ。
E2F. 出力 2V 0.05%歪み率 MIC入力 400HZ。
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
    ケースが十分でないので、結果は少し悪い
F2A. 入出力特性測定(AUX入力)
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1.5V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
2B. 歪み率測定 AUX入力  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      レベルは測定器任せの全自動、メインVRはmax  
3A. 入出力特性測定(MM入力)
      MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      50KHZ当たりのばらつきは真空管の特性差
3B. 歪み率測定 MM入力  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      MM入力端子に0.8mV一定入力 VRはmax
      この測定器は入力レベルが変化すると、正しく測定できない、
      入力に逆RIAAフイルタ−を入れ、入力レベルを一定にしないと、正確な測定は出来ないので参考程度
4A. 「自作逆RIAAフイルタ−」+入出力特性測定(MM入力)
      全てオート測定 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      理想は直線になる
4B. 「自作逆RIAAフイルタ−」+歪み率測定(MM入力)
      全てオート測定 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
4C. 「自作逆RIAAフイルタ−」
4D. 「自作逆RIAAフイルタ−」の入出力特性測定
5A. 入出力特性測定(MIC入力)
      MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax    左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
5B. 歪み率測定 MIC入力  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      レベルは測定器任せの全自動、メインVRはmax
E3. 完成 24時間エージング
S. Mcintosh C22 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式コントロールアンプ C22
周波数特性 20Hz〜20kHz、 +-0.5dB
全高調波歪率 0.2%以下(出力10V)、0.02%以下(出力3V)
入力感度/インピーダンス
2.5V OutPut
Phono1、2 = 2mV/47kΩ(1kHz)。
Microphone = 2.5mV/47kΩ(1kHz)。
Aux1、2 = 250mV/250kΩ。
TAPE1.2 = 250mV/250kΩ。 Tuner/CD = 250mV/250kΩ。
SN比 SN比=85dB(ハイレベル)、SN比=62.5dB(ローレベル)
Bass Control +-20dB at 20Hz
Treble Control +-20dB at 20kHz
LF Filter CutOff Below 50Hz (Down 30dB @20Hz)
HF Filter CutOff Above 5kHz (Down 30dB @20kHz)
使用真空管 12AX7(ECC83)×6本
定格消費電力 最大34W
ACアウトレット スイッチド(4)、アンスイッチド(1)
外形寸法 幅406.4mm×高さ138mm×奥行330.2mm
重量 約7.3kg
定価 1962〜1972年発売。
(2009年復刻版)¥693,000
                         c-22-13
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