LUX CL−36 修理記録  
平成13年12月21日到着 平成14年2月5日完成
寸評
  高圧で使用できるTR(トランジスター)を探すのに時間が係りました。
A.修理前の状況
 プロテクト動作。

B.症状、原因
 真空管ヒーター回路故障。
 高圧電源回路故障。

C.修理状況
 OP−AMP交換。
 電解コンデンサー交換。
 TR(トランジスター)交換。
 FET(電界トランジスター)交換。
 配線手直し、補強。
 経年劣化による各部ハンダ補正。

D.使用部品
 OP−AMP             2個。
 電解コンデンサー          10個。
 整流ダイオード            6個。
 TR(トランジスター)        12個。
 FET(電界トランジスター)     1個。
 抵抗                 12個。

E.修理費   38,000円    通常修理。

S. LUXMAN CL−36 の仕様(マニアル・カタログより)

1.故障したヒーター電源回路、この部分ケースにパンチングの穴が悪く、放熱が悪い。
2.頭が膨らんでいる電解コンデンサー。
3.右=使用する電解コンデンサー、耐圧35VにUP、耐熱105度にUPする。
4.修理中。
5.電源ユニットの修理
  低圧/高圧安定回路とも故障、修理に失敗した形跡あり
  高圧安定回路=左の白い金属のCANタイプのTR(トランジスター)も交換
            その前段のOP−AMP迄全滅
  低圧安定回路=今白くシリコンを塗っている所の+−出力TR(トランジスター)交換
            その前段OP−AMP迄全滅
  熱のため、コンデンサーは容量抜け、1部絶縁不良で交換する
6.プロテクト表示LED及びVR類「ガリ発生」の為ツマミを取る。ツマミのネジにCRCを付けてとる。
  アルミと鉄ネジなので腐食して固く成っている。廻らないときはCRCで1昼夜付け置く
7.電源ユニットの基板裏、熱を出す所なので、ハンダは十分盛る

8.修理が終わったデンゲンユニット、高圧安定TR(トランジスター)は中古品です。
  是を探すのに数週間掛かりました!!
  是が故障すると、可変出力に「ハム」が出ます。
9.高圧コンデンサ−を補うために追加した高圧コンデンサー(100μF)
10.出力/歪み測定・調整
11. 1000HZ入力、出力=1V 歪み率=0.02%
12. 400HZ入力、出力=1V 歪み率=0.02%
13.放熱を良くするために、ゴム足を着ける
   空気は下から入り、暖まり上昇するので、下を開ける事も重要です。
14.実働試験エージング、左はトリオ W−46K 6BQ5PPステレオAMP
S. LUXMAN CL−36 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式コントロールアンプ CL−36
周波数特性 Phono1、2=20Hz〜20kHz ±0.2dB
Tuner、Aux1、2、Monitor1、2=10Hz〜50kHz -1dB
全高調波歪率(20Hz〜20kHz) Phono1、2=0.03%以下(Rec out、2V)
Tuner、Aux1、2、Monitor1、2=0.03%以下(Pre out、2V)
出力電圧 Pre out=定格2V、最大20V(歪率0.1%以下)
出力インピーダンス Pre out=600Ω、 Rec out=600Ω
入力感度(出力1V) Phono1=2.6mV、 Phono2=2.6mV(MC型昇圧トランス用ソケット付)
Tuner、Aux1、2、Monitor1、2=170mV
入力インピーダンス Phono1=33kΩ、50kΩ、100kΩ(切替スイッチ付)、 Phono2=50kΩ
Tuner=50kΩ、 Aux1、2、Monitor1、2=100kΩ
SN比(IHF-A補正、
入力ショート)
Phono1、2=80dB以上、 Tuner、Aux1、2、Monitor1、2=95dB以上
トーン コントロール LUX方式NF型湾曲点周波数切替付(defeat可能)
低域湾曲点=150Hz、300Hz、600Hz、 高域湾曲点=1.5kHz、3kHz、6kHz
付属装置 アコースティック・イコライザー
   (frequency=75Hz〜150Hz、attenuation=0dB〜-12dB)
ローブースト・スイッチ(50Hz、off、100Hz)
ローカットフィルター(10Hz、off、30Hz)
ハイカットフィルター(12kHz、off、18kHz)
モニタースイッチ(tape-1、source、tape-2)
テープダビングスイッチ(1to2、source、2to1)
レコーディングスイッチ、 アッテネーター(-20dB)
Phono1用入力インピーダンス切替スイッチ
MC型昇圧トランス用ソケット(Phono-2)、 Tuner用入力レベルセット
使用真空管 12AX7/ECC83=7本、 12AU7/ECC82=4本
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 75W(電気用品取締法)
外形寸法 幅440mm×高さ162mm×奥行278mm
重量 約12kg
別売 ウッドキャビネット W-38/36(\15,000)
別売
 MCカートリッジ用昇圧トランス
8020=\43,000(1980年頃)
昇圧比=1:10(20dB)
ハイインピーダンス型 (20Ω〜40Ω)
8025=\43,000(1981年頃)
推奨1次インピーダンス 最適2次インピーダンス
昇圧比=:10.5(20.5dB)
周波数特性=5Hz〜100kHz(-1dB以内)
歪率/セパレーション=0.003%以下/75dB以上(1kHz)、歪率0.01%/(1kHz)
許容入力=70mV
重量=100g  
8030=\43,000(1980年頃)
昇圧比=:32(30dB)
ローインピーダンス型 (1.5Ω〜3.5Ω)
定価 \228,000(1978年4月発売)
                      cl-36-e
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した物です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.