Marantz 500 修理記録
平成15年3月18日到着 8月6日完成
A. 修理前の状況
  • マランツ 500が故障したまま、メーカー から修理不能と言うことで帰ってきているそうです
     

B. 症状、原因
  • L側終段TR(トランジスター)短絡

C. 修理状況
  • 終段TR(トランジスター)1部交換。
    電解コンデンサー交換=オーデオ・コンデンサー(ミューズ)使用。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。

D. 使用部品
  • 終段TR(トランジスター)     4個。
    半固定VR             6個。
    電解コンデンサー         24個。
    メタライズドフイルムコンデンサー  6個。
    TR(トランジスター)       6個。

E. 調整・測定

F. 修理費   65,000円   オーバーホール修理。
                   3台目からの、お馴染みさん価格。

S. Marantz Model500 の仕様(マニアル・カタログより)

  
A. 修理前の状況
A11. 修理前 上から見る。 定格出力250W8Ω/250W8Ω 大きい電解コンデンサー使用、容量は21000μ×4個
A12. 修理前 下から見る
C. 修理状況
C11. 修理前  R側終段基板
C12. 修理後  R側終段基板  電解コンンサー2個交換
C13. 修理前  R側終段基板裏
C14. 修理(半田補正)後  R側終段基板裏
C15. 修理前 R側終段TR(トランジスター)
           損失200Wのこのタイプ(TO−3)は、現在、殆ど入手出来ません。
           よって、モールドタイプに置き換えるのが、普通です。
           しかし、このAMPは大変(下の「C−2G」参照)なので、気長に探し出し、部分交換で修理しました
C16. 修理後 R側終段TR(トランジスター) 4個交換
C21. 修理前  L側終段基板
C22. 修理後  L側終段基板 電解コンンサー2個交換
C23. 修理前  L側終段基板裏
C24. 修理(半田補正)後  L側終段基板裏
C25. 修理前 L側終段TR(トランジスター)
C26. 修理後 L側終段TR(トランジスター) 4個交換
C27. 放熱器裏 この沢山出ている、TR(トランジスター)の足に「C−2D」の終段基板を差し込む!
             殆ど神業=職人芸が必要=生産性の悪さの代表
C31. 修理前 R側ドライバー基板
C32. 修理後 R側ドライバー基板 半固定VR3個、電解コンンサー5個、TR(トランジスター)1個交換
C33. 修理後 R側ドライバー基板裏
C34. 修理(半田補正)後 R側ドライバー基板裏
C41. 修理前 R側ドライバー基板
C42. 修理後 R側ドライバー基板 半固定VR3個、電解コンンサー5個、TR(トランジスター)1個交換
C43. 修理前 R側ドライバー基板裏
C44. 修理(半田補正)後 R側ドライバー基板裏
C51. 修理中 UVメーター修理
C52. 修理前 UVメーター整流器、前回の修理時、引っ張って壊したと、思われる
C53. 修理後 UVメーター整流器
C6. 電解コンデンサー周り 念の為全てのネジは増締する
                   左端=国産には殆ど無いが、この機種は、ちゃんと放電抵抗が着いている
C71. 電源リレー周り 代替え品が無いので、接点を磨く 左下=突入電流防止抵抗
C72. 電源リレー(固定接点)研磨中 左=研磨前、右=研磨後
C73. 電源リレー(可動接点)研磨中  左=研磨前、右=研磨後
C81. 修理前 プロテクト基板修理
C82. 修理前 SP接続リレー 接点は真っ黒
C83. 修理後SP接続リレー 代替え品が無いので、接点を磨く
C91. 修理後 プロテクト基板 電解コンンサー10個交換
C92. 修理前 プロテクト基板裏
C93. 修理(半田補正)後 プロテクト基板裏
CA1. 交換部品
CB1. 修理前 上から見る 
CB2. 修理後 上から見る
CB3. 修理前 下から見る
CB4. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定・調整
E21. L側SP出力=50V=312W出力 0.03%歪み 1000HZ入力
E22. L側SP出力=50V=312W出力 0.03%歪み 400HZ入力
E23. R側SP出力=50V=312W出力 0.03%歪み 1000HZ入力
E24. R側SP出力=50V=312W出力 0.03%歪み 400HZ入力
E31. VUメーター校正 R側SP出力=20V=50W出力
E32. VUメーター校正 R側SP出力=35V=150W出力
E33. VUメーター校正 R側SP出力=45V=250W出力
E34. VUメーター校正 L側SP出力=20V=50W出力
E35. VUメーター校正 L側SP出力=35V=150W出力
E36. VUメーター校正 L側SP出力=45V=250W出力
E4. 完成 引き続き24時間エージング
S. Marantz Model500 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 ステレオパワーアンプ Model 500
出力 8Ω(定格出力時、両ch、20Hz〜20kHz)=500W(250W+250W)、Typically 600W
全高調波歪率 0.05%以下(20Hz〜20000Hz、両チャネル駆動時、定格出力時)
混変調歪率 0.05%以下(定格出力時、両ch、SMPTE)
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.1dB
パワーバンドウィズ(IHF) 5Hz〜45000Hz(歪み率=0.1%)
入力感度 2.25V for 250W into 8Ω load with Gain Controls fully clockwise.
入力インピーダンス 33kΩ with Gain Controls fully clockwise.
ダンピング・ファクター 400以上
Total Noise better than 106dB below 250W Power(8Ω Load)
Voltage Conversion Special tapped primary allows easy conversion to 110VAC or 220 VAC operation
コントロール Independent front panel Gain Controls and Power Level Selector Switch
外形寸法 幅425mm×高さ171mm×奥行435mm
重量 37.6kg
                ma_500z ma_500-j
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