HMA−9500mkU. 30台目 修理記録 |
平成19年3月27日到着 5月5日完成 |
注意 このAMPはアースラインが浮いています AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません 又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照 |
A. 修理前の状況
AE. 修理前の測定 B. 原因
F. 修理費 110,000円 沢山弄られているので修理費は高いです。下記参照 修理・調整済みで、理由も無く、安のものは注意 詳しくはこちらを参照 本人が完璧に修理・調整しても、プロが見れば、不十分なのもある 1次元に住む者には、2次元の広さ(面積)は解らないし、2次元に住む者には、3次元の高さ(容積)は解らない事と同じです 無論、売る人本人に自覚無いのだから、購入者が注意する以外にない 又、自己紹介欄に何も記述の無い者が、オーバーホール、メンテナンスしました等、言っても信用できない 良く記述されている、「スピーカーセレクター部リレー研磨」は素人の行うこと、プロは必ず交換します。 理由はそんなことするより、交換した方が安いし早い、電流の熱で、金属が疲労しているので、そんな事ぐらいでは、治らない。 最近多いのが、点検済み、動作確認済みなのに、「ノーリターン・ノークレム」 ノーリターン・ノークレム=ジャンクとみる事 TR(トランジスター)やFET(電界効果トランジスター)を交換した場合、その部品は製造メーカーからの提供品か? 反動体は同じ品番でも、非常にバラツキが大きく、性能に影響する。 製造メーカー以外からの入手した、同じ品番でも、 完成後に測定機器で点検しないと、只、音が出ているに過ぎない。 特に、プリAMPはこの傾向が著しい、歪み率0.0*%の世界は非常に厳しい S. HITACHI Lo−D HMA−9500mkU の仕様(マニアルより) |
A. 修理前の状況 A1. 点検中 下から見る |
A2A. 点検中 R側ドライブ基板。 左・右で異なる部品が沢山ある! |
A2B. 点検中 L側ドライブ基板 |
A3A. 点検中 R・Lドライブ基板。 交換された電解コンデンサー(右側)。 何故かバイポーラーに交換? |
A3B. 点検中 R・Lドライブ基板電源基盤 交換された電解コンデンサー。 100WVが規定、何と250WV? |
A3C. 点検中 交換する電解コンデンサーの足のピッチが異なるので、足長! |
A4A. 点検中 Rドライブ基板 基板を外すのが面倒なので、足を接続して抵抗交換 |
A4B. 点検中 Lドライブ基板 普通の抵抗に交換されたフューズ抵抗、しかも1Wの大型の交換(右)! これで、故障時入手難の終段FET(電界効果トランジスター)が昇天する可能性が高くなる |
A4C. 点検中 Lドライブ基板 バラエテーに交換されたフューズ抵抗 |
A4D. 点検中 Lドライブ基板 SP出力の配線、赤線=半田が乗っていない。緑線=芯線がかなり切れている。 |
A5A. 点検中 R側終段FET(電界トランジスター)。 修理の時、シリコングリスを塗った形跡が無い。 度重なるFET(電界効果トランジスター)の取り外し、取り付けで端子の穴が大きくなっている。 |
AE. 修理前の測定 AE1. 出力・歪み率測定 <見方> 下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定 下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下段中右上=周波数計 上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用 上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力 上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用 上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max=1V」を観測) 下段中右上 デジタル電圧計=出力電圧測定RLは切り替えて測定 |
E2A. R側SP出力電圧7V=6W出力 10%歪み(10%レンジ) 400HZ |
E2B. R側SP出力電圧28V=98W出力 0.9%歪み(1%レンジ) 400HZ たいした測定機器も持たず、これだけ修理出来るのは、立派では! |
C. 修理状況 C1A. 修理前 R側ドライブ基板 |
C1B. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET、中段TR(トランジスター)5個、バランス・バイアス調整用半固定VR3個交換 SP接続リレー、ヒューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換 |
C1C. 修理前 R側ドライブ基板裏 |
C1C1. 修理中 R側ドライブ基板裏 交換する電解コンデンサーの足のピッチが異なるので穴あけする |
C1D. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成 |
C1E. 修理中 R側ドライブ基板裏 余分なフラックスを取る |
C1F. 完成R側ドライブ基板裏 洗浄後 |
C2A. 修理前 L側ドライブ基板 |
C2B. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET、中段TR(トランジスター)5個、バランス・バイアス調整用半固定VR3個交換 SP接続リレー、ヒューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換 |
C2C. 修理前 L側ドライブ基板裏 |
C2C1. 修理中 L側ドライブ基板裏 交換する電解コンデンサーの足のピッチが異なるので穴あけする |
C2D. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成 |
C2E. 修理中 L側ドライブ基板裏 余分なフラックスを取る |
C2F. 完成L側ドライブ基板裏 洗浄後防湿材を塗る |
C3A. 修理前 電源基盤 |
C3B. 修理後 電源基盤 ヒューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個交換、輪ゴムは接着材が固まるまで使用 |
C3C. 修理前 電源基盤裏 |
C3C1. 修理中 電源基盤裏、 電解コンデンサーの足ピッチが狭いので穴開けする。 |
C3D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 半田を全部やり直す |
C3E. 修理中 電源基盤裏 余分なフラックスを取る |
C3F. 完成電源基盤裏 洗浄後防湿材を塗る |
C3G. 修理中 絶縁シート |
C5D. 修理前 RCA端子基板裏 |
C5E. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏 半田を全部やり直す フイルムコンデンサー2個増設 |
C5F. 完成RCA端子基板裏 洗浄後防湿材を塗る |
C6A. 修理前 R側終段FET(電界トランジスター) |
C6B. 修理後 R側終段FET |
C6C. 修理前 L側終段FET(電界トランジスター) |
C6D. 修理後 L側終段FET |
C7A. 修理前 RLモジュール、左右のバージョンが異なる |
C7B. 修理前 RLモジュール、修理されている、RLで使用TR(トランジスター)が異なる |
C7C. 修理後 RLモジュール。 全TR(トランジスター)交換 |
C8A. 修理前 R側ドライブ基板へのラッピング線 |
C8B. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。 このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です! |
C8C. 修理前 L側ドライブ基板へのラッピング線 |
C8D. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。 このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です! |
C8E. 修理前 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線 |
C8F. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。 このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です! |
C8G. 修理前 L側ドライブ基板−電源基板 |
C8H. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。 このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です! |
C9A. 交換した部品 |
C9B. 交換した部品、SP接続リレー。 接点がヤスリで研磨してある、これでは接触面積が減る。 |
C9C. 交換した部品、SP接続リレー。 接点を拡大1。 |
C9D. 交換した部品、SP接続リレー。 接点を拡大2。 |
C9E. 交換した部品、電解コンデンサー。 現在はオーディオ用等の特殊を除き、保証温度105度Cが殆どのはずです? |
CAA. 修理前 下から見る |
CAB. 修理後 下から見る |
E. 調整・測定 E1. 出力/歪み率測定・調整 <見方> 下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定 下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下段中右上=周波数計 上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用 上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力 上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用 上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max=1V」を観測) 下段中右上 デジタル電圧計=出力電圧測定RLは切り替えて測定 |
E2A. R側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ |
E2B. R側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 400HZ |
E2C. L側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ |
E2D. L側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 400HZ |
9500mkt1t |
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