HMA−9500. 35台目修理記録
販売価格=22万円。SP端子WBT−0702PLを使用する場合は23万円。
平成27年1月26日到着   月日完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています。
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません。
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません。
    本機の様に、電源コードがシールド(アース)付きの場合、シールド(アース)は本体かプラグのどちらかで外す事。

    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
A. 修理前の状況
  • 修理品の部品取りで購入。
    基本動作OK。


T. 修理前点検測定

B. 原因
  • 各部経年劣化。
    バラック修理にて基本動作確認済み。

C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    初段FET(電界効果トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
    全ヒューズ入抵抗交換。
    1部整流ダイオード交換。
    配線手直し、補強。
    SP接続端子交換
    RCA端子交換
    電源コード交換
D. 使用部品
  • SP接続リレー      2個。
    初段FET(電界効果トランジスター) 2個。
    RLバイアス/バランス半固定VR  6個。
    ヒューズ入り抵抗         30個。
    電解コンデンサー         31個 。
    フイルムコンデンサー      4個。
    整流ダイオード交換       10個。
    WBT−0702   2組(定価で工賃込み)。
    WBT−0201   1組(定価で工賃込み)
    電源コード(3.5スケア)   2m(本体からプラグまで約1.2m)。
    3Pプラグ(Panasonic WF−5018)  1個。
E. 調整・測定

F. 販売価格=22万円。
          SP端子をWBT−0702PLを使用する場合は23万円。


Y. 購入ユーザー宅の設置状況

S. HITACHI Lo−D HMA−9500 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A212. 点検中 下から見る。修理日付シール、00年1月28日。
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下後右から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下前左から見る
A31. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A32. 点検中 電源コード。
A41. 点検中 交換する電源ケーブル(3.5スケヤ)、PSE法で絶縁皮膜が厚い。
A42. 点検中 交換する電源プラグ
A43. 点検中 交換するK色電源コード。 電気的や耐候性は上記灰色と同じです。
A81. 点検中 入力RCA端子。
A82. 点検中 使用されていたRCA端子。 中心電極は上下で挟む方式。
A83. 点検中 使用されていたRCA端子。 挟み込むタイプなので、接触は2点(2線)のみ。
A84. 点検中 使用されていたRCA端子。 拡大。
A85. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A86. 点検中 WBT製RCA端子 WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A87. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
T. 修理前点検測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T2. 1kHz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0191%歪み。
             L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0205%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T3. 右側終段FET(電界効果トランジスター)のバラツキ測定。+−側とも7mV以下、良くそろっています。     
T4. 左側終段FET(電界効果トランジスター)のバラツキ測定。+−側とも7mV以下、良くそろっています。 
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 R側ドライブ基板
C12. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス・バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
                      フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、TR(トランジスター)2個交換
C13. 修理前 R側ドライブ基板裏
C135. 再修理中 R側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。
C14. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C16. 完成R側ドライブ基板裏  洗浄後
C21. 修理前 L側ドライブ基板
C22. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
                     フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、TR(トランジスター)2個交換
C23. 修理前 L側ドライブ基板裏
C235. 修理中 L側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。
C24. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C26. 完成L側ドライブ基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C31. 修理前 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C312. 修理中 R側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付け用絶縁マイカー
         熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、
         2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。
C32. 修理後 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C33. 修理前 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C332. 修理中 L側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付け用絶縁マイカー
         熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、
         2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。
C34. 修理後 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C51. 修理前 電源基板
C512. 修理中 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材が取り除かれていない、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C513. 修理中 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いた所。
C52. 修理後 電源基板 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個、整流ダイオード10個、TR(トランジスター)4個交換。
C53. 修理前 電源基板裏
C54. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す
C56. 完成電源基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C57. 修理中 絶縁シート
C61. 修理前 RCA端子
C63. 修理後 RCA端子 WBT RCA端子 WBT−0201
C63. 修理前 RCA端子裏
C64. 修理後 RCA端子裏
C68. 完成RCA端子基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理前 R−SP端子
C72. 修理中 R−SP端子取り付け穴。
C73. 修理中  R−SP接続端子穴加工後
C74. 修理(交換)後 R−SP端子、 WBT SP端子 WBT−0702
C75. 修理後  R−SP接続端子裏配線
C81. 修理前 L−SP端子
C82. 修理中 L−SP端子取り付け穴。
C83. 修理中 L−SP接続端子穴加工後。
C84. 修理(交換)後 L−SP端子、 WBT SP端子 WBT−0702
C85. 修理後  L−SP接続端子裏配線
C91. 修理前 R側ドライブ基板へのラッピング線
C92. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C93. 修理前 L側ドライブ基板へのラッピング線
C94. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C95. 修理前 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線
C96. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C97. 修理前 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線
C98. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
CA1. 修理前 電源ケーブル挿入部
CA2. 修理中 電源ケーブル挿入穴。
CA3. 修理中 電源ケーブル挿入穴加工後。
CA4. 修理(交換)後 電源ケーブル挿入
CA5. 修理中 電源ケーブル端末処理。
CA6. 修理中 電源ケーブル端末をラグ板に取り付け・半田処理。
CA7. 完成電源ケーブル、プラグ取り付け
CB1. 交換部品
CC1. 修理前 下から見る
CC2. 修理後 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「Tektronix TDS−2024(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「Tektronix TDS−2024(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より100Hz〜10kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A
E21. R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.007%歪み、 50HZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.006%歪み、 50HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. R側SP出力電圧33V=145W出力、 0.008%歪み、 100HZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.006%歪み、 100HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.013%歪み、 500HZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.009%歪み、 500HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.016%歪み、 1kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.011%歪み、 1kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.03%歪み、 5kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.018%歪み、 5kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.035%歪み、 10kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.019%歪み、 10kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.008%歪み、 50kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.006%歪み、 50kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E28. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.024%歪み、 100kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.024%歪み、 100kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E3. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
E4. 完成  24時間エージング、 右は HMA-9500. 29台目
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況、 正面から見る。
                       hma9500_1q
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