McIntosh C29. 4台目修理記録
平成22年11月16日到着  12月9日完成
A. 修理前の状況
  • 30年ほど前に購入したC29を20年ぶりに倉庫から出し復活させました。
    全くだめという訳ではありませんが 。
     1. レフトスピーカーからガリ音が出ることがある 。
     2. ヘッドフォンを差し込んでもスピーカー音が消えない。
  • ということでこの際オーバーホール修理をお願いしたいと思います。 加えて
     1. RCA全部交換。
     2. 電源を3Pインレットタイプに改造。


T. 修理前点検測定
  • 歪み多い。

B. 原因
  • 経年変化による劣化。

C. 修理状況
D. 使用部品
  • OP−AMP             4個。
    電解コンデンサ−        40個(ミューズ使用)。
    テフロン絶縁型RCA端子  13組、26個。
    フイルムコンデンサー      6個。
    3Pインレット           1個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費  125,000円   オーバーホール修理

S. McIntosh C29 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中、 前左から見る。
A13. 点検中、 左から見る。
A132. 点検中、 (株)バエス の商標。
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中、 後右から見る。
A16. 点検中、 右から見る。
A21. 点検中、 上から見る
A22. 点検中 上蓋を取り、上から見る
A31. 点検中、 下前から見る。
A32. 点検中、 下前右から見る。
A33. 点検中、 下後から見る。
A34. 点検中、 下後左から見る。
A41. 点検中、 下から見る。
A42. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A5. 点検中 電源トランス見る 200Vに変更できる
A6. 点検中 後から見る 入出力RAC端子郡
A71. 点検中 電源電解コンデンサー、少しアルミの頭が膨らんでいる。
A72. 点検中 電源電解コンデンサー比較 左=付いている物、 右=交換する物
A8. 点検中 電源コードを3Pインレットに交換出来る、取り付け位置は下記に2ケ所、左側は木ケースのストッパが使用しにくい?
A82. 3Pインレットに交換後。
A91. 点検中 入力切り替えSW取り付け板上のオイル跡?
A92. 点検中 入力切り替えSW上カバー板上のオイル跡?
T. 修理前点検測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T0. 出力・歪み率測定  「電源電圧は50HZ 100V」
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T1. 出力電圧1V 歪み率=0.3% 測定レンジ=1% AUX入力 1000HZ
T2. 出力電圧1V 歪み率=0.8%/0.4% 測定レンジ=1% AUX入力 400HZ
T3. 出力電圧1V 歪み率=0.4% 測定レンジ=1% MM入力 1000HZ 
T4. 出力電圧1V 歪み率=0.8%/0.3% 測定レンジ=1% MM入力 1000HZ
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 電源SW基板
C12. 修理後 電源SW基板 電解コンデンサ−2個交換
C13. 修理前 電源SW基板裏
C14. 修理(半田補正)後 電源SW基板裏。 半田を全部やり直す。
C15. 完成電源SW基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
C21. 修理前 メイン基板
C22. 修理後 メイン基板  電解コンデンサ−23個、OP−AMP6個交換、フイルムコンデンサー2個追加
C23. 修理前 メイン基板裏
C24. 修理(半田補正)後  メイン基板裏。 半田を全部やり直す+洗浄後。
C25. 完成メイン基板裏 絶縁コーテング材を塗る
C31. 修理前 SW基板
C32. 修理後 SW基板 電解コンデンサー8個交換
C33. 修理前 SW基板裏
C34. 修理(半田補正)後 SW基板。 半田を全部やり直す。
C35. 完成SW基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
C41. 修理前 SW基板の電源SW、 写真紛失の為、C−29. 3台目より参考写真
C42. 修理後 SW基板の電源SW、W接点にする
C51. 修理前 BASSコントロール基板
C52. 修理後 BASSコントロール基板 電解コンデンサー2個交換
C53. 修理前 BASSコントロール基板裏
C54. 修理(半田補正)後 BASSコントロール基板裏。 半田を全部やり直す。
C55. 完成BASSコントロール基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
C61. 修理前 TREBLコントロール基板
A62. 修理(半田補正)後 TREBLコントロール基板
C63. 修理前 TREBLコントロール基板裏
C64. 修理修理(半田補正)後 TREBLコントロール基板裏。 半田を全部やり直す。
C65. 完成TREBLコントロール基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
C71. 修理前 MAIN OUTPUT LEVEL VR基板
C73. 修理前 MAIN OUTPUT LEVEL VR基板裏
C74. 修理修理(半田補正)後 MAIN OUTPUT LEVEL VR基板裏。 半田を全部やり直す。
C75. 完成MAIN OUTPUT LEVEL VR基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
C81. 修理前 HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板
C83. 修理前 HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板裏
C84. 修理修理(半田補正)後 HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板裏。 半田を全部やり直す。
C85. 完成HEADPHONE & LINE OUTPUT VR基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
C90. 修理前 LED表示基板
C91. 修理前 LED表示基板裏
C92. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏。 半田を全部やり直す。
C93. 完成LED表示基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
CA1. 修理(交換)前 入出力RAC端子郡
CA3. 修理(交換)後 入出力RAC端子郡
CA4. 修理(交換)後 入出力RAC端子郡裏、太いケーブルを付けるので、接着材を使用して固定する
CA5. 修理(交換)後 入出力RAC端子郡裏2、太いケーブルを付けるので、接着材を使用して固定する
CB1. 修理前 入力RAC端子郡裏
CB2. 修理(交換)後 入力RAC端子郡裏
CB3. 修理前 入力RAC端子郡裏2
CB4. 修理(交換)後 入力RAC端子郡裏2
CB5 修理(清掃)前 入力切り替えSW。
CB6 修理(清掃)後 入力切り替えSW。
CC1. 修理前 R側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板
CC2. 修理後 R側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板。 電解コンデンサー3個交換
CC3. 修理前 R側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板裏
CC4. 修理(半田補正)後 R側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板裏。 半田を全部やり直す。
CC5. 完成R側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
CC6. 修理前 L側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板
CC7. 修理後 L側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板。 電解コンデンサー3個交換
CC8. 修理前 L側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板裏
CC9. 修理(半田補正)後 L側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板裏。 半田を全部やり直す。
CCA. 完成L側入力RAC端子裏、DCカットコンデンサー基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
CCB. 修理前 出力RAC端子郡裏
CCC. 修理(交換)後 出力RAC端子郡裏
CD1. 修理中 前面パネルを取り、修理中。
CD2. 修理中 前面パネルを取る、100Vで使用しているのか、ランプの劣化が無い。
CF2. 修理(半田補正)後 TAPE_2入出力端子半田
CF4. 修理(半田補正)後  HeadPhones出力端子半田
CG1. 修理中 メインVR、 アルプスのOEM。
CG2. 修理中 メインVR清掃。
CG3. 修理(清掃)前 MODE SW。
CG4. 修理(清掃)後 MODE SW。
CG5. 修理前 バランスVR。
CG6. 修理後 バランスVR、 抵抗2個追加。
CH1. 修理中 前面パネル清掃、合わせ構造なので、ウエスで清掃する。左半分清掃済み。
CH3. 修理中 ツマミ清掃、接着材の劣化で分離したツマミ。
CH5. 修理前 電源ケーブル挿入位置。
CH52. 修理中 3Pインレット取り付け、 穴明け加工中。
CH6. 修理中 3Pインレット取り付け、 穴明け加工終了。
CH7. 修理後 3Pインレット取り付け。ストップの使用もOK!
CI. 交換部品
CJ1. 修理前 上から見る
CJ2. 修理後 上から見る
CJ3. 修理前 下から見る
CJ4. 修理後 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定  「電源電圧は50HZ 100V」
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E11. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 1000HZ
E12. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ。
E21. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM1(PHONO−1)入力 1000HZ
E22. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM1(PHONO−1)入力 400HZ。
E31. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM2(PHONO−2)入力 1000HZ
E32. 出力電圧1V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM2(PHONO−2)入力 400HZ。
E41. 出力電圧1V 歪み率=0.03%(測定レンジ=0.1%) MIC入力 1000HZ
E42. 出力電圧1V 歪み率=0.03%(測定レンジ=0.1%) MIC入力 400HZ
E51. 出力電圧10V 歪み率=0.02%(測定レンジ=0.1%) MM入力 1000HZ。 この上で飽和する。
E52. 出力電圧10V 歪み率=0.01%(測定レンジ=0.1%) MM入力 400HZ。 この上で飽和する。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。  「電源電圧は50HZ 100V」
F11. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F12. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F21. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F22. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F23. 入出力特性測定(AUX入力) Filter ON
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F24. 入出力特性測定(AUX入力) Loud ON
        AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F31. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
       MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F32. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
       MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F41. 入出力特性測定(MIC入力)=MIC
       Mic入力 入力電圧=2.5mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F42. 歪み率特性測定(MIC入力)=MIC
        Mic入力端子へ2.5mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E5. 引き続き24時間エージング、 右は HMA−9500. 28台目
S.McIntosh C29 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 C29 ステレオプリアンプ
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.5dB
歪率 0.02%以下(20Hz〜20kHz、定格出力時)
入力感度/インピーダンス Phono1、2= 2mV(1kHz)/47kΩ(65pF)
AUX、Tuner、Tape1、2= 0.25V/250kΩ
MIC= 2.5mV/500kΩ
ハム及びノイズ AUX、Tuner、Tape1、2= IHF 100dB、90dB(聴感補正無し)
Phono1、2= IHF 90dB、80dB(10mV入力時)
出力レベル/インピーダンス Main出力= 2.5V/10kΩ(定格入力時)
Tape出力= 0.25V/10kΩ(定格入力時)
Headphone、Line出力= 0.75V(8Ω)、2.5V/600Ω
LF-HFフィルター 50Hz以下、7kHz以上(12dB/oct)
電圧増幅度(dB)
入力 Main Tape Headphone、Line
AUX、Tuner、Tape1、2 20dB 0dB 30dB
Phono1、2 62dB 42dB 72dB
MIC 60dB 40dB 70dB
使用半導体 トランジスタ=2個、IC=9個、シリコンダイオード=11個、LED=8個、SCR=1個、LDR=1個
Bassコントロール +20dB〜-20dB(20Hz)、11段切換
Trebleコントロール +18dB〜-18dB(20kHz)、11段切換
Volumeコントロール 0dB〜-70dB、連続可変
電源 AC120V、50Hz/60Hz
消費電力 45W
外形寸法 本体=幅375×高さ122×奥行330mm
重量 8.6kg
価格 定価:550,000円(アメリカ合衆国 1972年発売)
                                                C29-4-3h
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