AGI−511. 4台目修理記録
平成21年5月28日到着  平成22年1月12日完成
A. 修理前の状況
  • ピンジャックが劣化したようです。そのほかはトラブルは無いよう です。

T. 修理前点検測定

B. 原因

  • 各部劣化、RCA端子劣化。

C. 修理状況
  • RCA端子交換。
    電解コンデンサー交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。

D. 使用部品。
  • RCA端子                      20個。
    電解コンデンサー                  8個。
    フイルムコンデンサー                2個。
    抵抗
E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F. 修理費              85,000円

S. AGI−511 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前左から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後右から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 下から見る
A21. 点検中 前下から見る
A22. 点検中 前右下から見る
A23. 点検中 後下から見る
A24. 点検中 後左下から見る
A31. 点検中 上下ケースを外し、上から見る
A32. 点検中 上下ケースを外し、上から見る2
A33. 点検中 上下ケースを外し、下から見る
A41. 点検中 入出力RCA端子を見る
T. 修理前点検測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T21. 出力電圧1V 歪み率=0.2% 測定レンジ=0.3% AUX入力 1000HZ
T22. 出力電圧1V 歪み率=0.2% 測定レンジ=0.3% AUX入力 400HZ
T31. 出力電圧1V 歪み率=0.24% 測定レンジ=0.3% MM入力 1000HZ
T32. 出力電圧1V 歪み率=0.28% 測定レンジ=0.3% MM入力 400HZ
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 基板
C12. 修理後 基板 電解コンデンサー8個、抵抗交換、コンデンサー2個追加
C13. 完成基板 洗浄後防湿材を塗る。
C14. 修理前 基板裏
C15. 修理(半田補正)後 基板裏
C16. 完成基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理前 RCA端子基盤
C22. 修理中 RCA端子基盤、シャシとの固定ブシュを取り除いた
C23. 修理前 RCA端子基盤裏 外側端子が皆曲げてあるので、取り外すのに時間がかかる
           取り付けの数10倍の時間がかかる
           写真紛失
C24. 修理中 RCA端子基盤裏 RCA端子を取り除いた所
C25. 修理後 RCA端子基盤裏、  念の為、アースライン強化する。
C26. 完成RCA端子基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 RCA端子
C32. 修理後 RCA端子 RCA端子20個交換
C33. 修理後 RCA端子裏 接着材を使用するので、乾燥に2時間
C41.パネル・ツマミ清掃、電源SW取り付けネジが「特殊楕円形ネジ」なので、取り付けのまま清掃する。
C71. 交換部品
C72. 交換したRCA端子、センターの電極が細く、現在の重く太いケーブルでは、折れてしまう。20個中5個がセンター極の端子破損!
                  下5個=センター極の端子破損品、上3個=正常品。
C81. 修理前上から見る 
C82. 修理後上から見る 
C83. 修理前下から見る
C84. 修理後下から見る
C91. 完成 綺麗なお尻で帰ります
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力/歪み率測定・調整
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E21. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ
E22. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
E31. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ
E32. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
E41. 出力電圧8V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ
               まだ飽和していないので、過大入力使用には十分気を付ける事
E42. 出力電圧8V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F1. 入出力特性測定(AUX入力) 100mV一定入力 VRはmax
                          平均で0.9V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 歪み測定 AUX入力端子へ100mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性 MM入力端子へ1mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E4. 完成  24時間エージング中。 右はHMA-9500mk 41台目。
S. AGI−511 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 プリアンプ  AGI−511
  フォノアンプ部
ゲイン 33.0dB±0.25dB(1kHz)
入力インピーダンス 47kΩ(90pF)
最大許容入力 160mV(1kHz)
出力インピーダンス Rec out=220Ω
最大出力レベル 7V/10kΩ
周波数特性 RIAA偏差±0.25dB以内
位相特性 +12゜、-4゜(20Hz〜20kHz)
SN比 88dB以上(10mV、1kHz、IHF-A)
歪率(5V/10kΩ時) THD=0.005%以下(通常0.001%以下、20Hz〜20kHz)
IMD=0.005%以下(通常0.001%以下、SMPTE法)
過渡特性 スルーレイト=250V/μsec以上
ライズ/フォール・タイム=0.01μsec以下(2Vp-p)
タイムディレイ=0.0035μsec以下
  ハイレベルアンプ部
ゲイン 18.7dB±0.25dB
入力インピーダンス 38kΩ
出力インピーダンス 47Ω
最大出力レベル 9.5V/10kΩ
6V/600Ω
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.1dB
位相特性 +1゜、-3゜(20Hz〜20kHz)
歪率(5V/10kΩ時) THD=0.005%以下(通常0.001%以下、20Hz〜20kHz)
IMD=0.005%以下(通常0.001%以下、SMPTE法)
過渡特性 スルーレイト=50V/μsec以上
ライズ/フォールタイム=0.25μsec以下(10Vp-p)
方形波ディルト=2%以下(20Hz、1000Ω負荷)
  その他
電源 AC100V(90V〜111V)、50Hz/60Hz
消費電力 5W
外形寸法 幅354×高さ132×奥行243mm
重量 約6kg
付属 木製ケース
価格 \260,000(1978年頃) 、\185,000(1979年頃)、 \230,000(1980年頃)
                                       agi551-41d
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