DENON PRA−2000ZR. 4台目修理記録
平成16年7月30到着  10月14日完成
注意 このAMPはPRE−OUT/REC端子出力にDCが出る事が有ります。
    よって、メインAMPに、DC入力が有る場合、これを使用しないように! HMA−9500やB-2301等
A. 修理前の状況
  • 昨日、電源投入後もプリオウトオフランプが点滅したままで音が出なくなりました。
    他にメインボリュームにガリがあります。

B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化。

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    ペーパーコンデンサーをメタライズド・フイルム・コンデンサーに交換。
    半固定VR交換。
    初段FET(電解トランジスター)交換。
    リード・リレー交換。
    RCA入力端子修理。
    3Pインレットソケット取付。

D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー     104個(ニチコン・ミューズ使用)。
    半固定VR                   4個。
    リ−ド・リレー                  9個。
    FET                       2個。
    3Pインレットソケット             1個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費(改造費)  145,000円  (オーバーホール修理)

S. DENON PRA−2000ZR の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 点検中 上から見る
A2. 点検中 上から見る
A3. 点検中 アラルダイトで、十二分に電解コンデンサーが固定されている、2液性接着剤なので強く・堅い!
A4. 点検中 アラルダイトで、十二分に電解コンデンサーが固定されている
A5. 点検中 接点復活材の多量使用で取り付けシャーシまでびっしょり! 
          これでは多分軸のグリスが流れ出している  <<詳しくは此方>>
A6. 小容量コンデンサー比較 左=付いているVコン当時は技術が低く小型化出来ず耐圧250V/許容差±10%
                     中左=現在のメタライズドフイルム・コンデンサー耐圧250V/許容差±10%
                     中=現在のメタライズドフイルム・コンデンサー耐圧63V/許容差±10%
                     中右=現在のメタライズドフイルム・コンデンサー耐圧V/許容差±20%
                     左=積層セラミック・コンデンサー耐圧50V許容差+80% -20%
                     「Vコン神話?」 があるので、無暗に交換出来ない
A7A. 点検中 太い電源コードに交換
A7B. 点検中 この弱い付け根の心線が多分切れている
A7C. 点検中 取り外した所
A7C. 点検中 シールドの銅泊が心線の絶縁に食い込むのでは!
A7C. 点検中 心線はよれよれでネッキングで細い所有り
A8. 点検中 場所があるので、3Pインレットに交換
C. 修理状況 C1A. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板 左=MM 中=MC 右=トランス使用MC 上右端がMC−トランス
C1A1. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板 を支えるスポンジは熱で劣化 
C1B. 修理後 EQ−HEAD-AMP基板 電解コンデンサー28個、リレー3個交換
C1C. 修理前 EQ−AMPのRCA端子 1度交換してある
C1D. 修理中 EQ−AMPのRCA端子 半田吸い取り線で補強する
C1E. 修理後 EQ−AMPのRCA端子 ホットボンドで補強
C1F. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板裏
C1F1. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板裏 ハンダ不良ヶ所
C1F2. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板裏 ハンダ不良ヶ所 折角のアースラインも効き目が無い
C1F3. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板裏 ハンダ不良ヶ所 折角のアースラインも効き目が無い
C1G. 修理(半田補正)後 EQ−HEAD-AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C1H. 完成 EQ−HEAD-AMP基板裏 洗浄後
C2A. 修理前 EQ−AMP
C2B. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサー18個、リードリレー4個、半固定VR2個交換
C2C. 修理中 RCA端子
C2D. 修理後 RCA端子
C2E. 修理前 EQ−AMP基板裏
C2E1. 修理前 EQ−AMP基板裏 ハンダ不良ヶ所、
C2E2. 修理前 EQ−AMP基板裏 ハンダ不良ヶ所、
C2F. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C2G. 完成 EQ−AMP基板裏 洗浄後
C3A. 修理前 電源・コントロール基板
C3B. 修理後 電源・コントロール基板  電解コンデンサー23個交換
C3C. 修理前 電源・コントロール基板裏
C3D. 修理(半田補正)後 電源・コントロール基板裏  全ての半田をやり修す
C3E. 完成 電源・コントロール基板裏 洗浄後
C3F. 修理前 電源・コントロ−ル  リレ−基板
C3H. 修理後 電源・コントロール  リレー基板 電解コンデンサー1個、リードリレー2個交換
C3G. 修理前 電源・コントロ−ル基板 リレ−基板裏
C3I. 修理(半田補正)後 電源・コントロール基板リレー基板裏
C3J. 完成 電源・コントロール基板リレー基板裏 洗浄後
C3K. 清掃前 メインVR抵抗体 摺動部、右の摺動部はユーザーが挑戦した形跡
                       強い接点復活材を使用した為、摺動部で抵抗体が削られている(黒い粉)
C3L. 清掃後 メインVR抵抗体 摺動部
C4A. 修理前 電源基板
C4B. 修理後 電源基板 電解コンデンサー10個交換
C4C. 修理前 電源基板裏
C4D. 修理(半田補正)後 電源基板裏  全ての半田をやり修す
C4E. 完成 電源基板裏  洗浄後
C5A. 修理前 バッファーAMP・SWコントロール基板
C5B. 修理後 バッファーAMP・SWコントロール基板
               電解コンデンサー20個、半固定VR2個、FET2個交換
C5C. 修理前 バッファーAMP・SWコントロール基板裏 
C5D. 修理(半田補正)後 バッファーAMP・SWコントロール基板裏
C5E. 完成 バッファーAMP・SWコントロール基板裏 洗浄後
C5F. 修理前 バランスVR+プリセットセレクター基板
C5G. 修理前 バランスVR+プリセットセレクター基板裏
C5H. 修理(半田補正)後 バランスVR+プリセットセレクター基板裏  全ての半田をやり修す
C5I. 完成 バランスVR+プリセットセレクター基板裏 洗浄後
C6A. 修理前 NFB−AMP
C6B. 修理後 NFB−AMP 電解コンデンサ−4個交換
C6C. 修理前  NFB−AMP裏
C6D. 修理(半田補正)後  NFB−AMP裏
C6E. 完成  NFB−AMP裏 洗浄後
C6F. バランスVR 清掃前
C6G. バランスVR 清掃後
C7. 修理後 3Pインレットソケット取り付け
C8A. パネル清掃 一体型でないので。気長にボロで拭く
               写真紛失
C8B. 修理前 パネルLED表示基板裏
C8C. 修理(半田補正)後 パネルLED表示基板裏
C9A. 修理前 上から
C9B. 修理後 上から
C9C. 修理前 下から
C9D. 修理後 下から
C−A. 交換部品 
C−B. パネルの表示が消えているのでシルク印刷で書き直す。詳しくは此方 
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定
E1A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ
E1B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
E2A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC(トランス)入力 1000HZ
E2B. 出力電圧1V 歪み率=0.04% 測定レンジ=0.1% MC(トランス)入力 400HZ
E3A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力 1000HZ
E3B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力 400HZ
E4A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ 
E4B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
F1A. 入出力特性測定(AUX入力)
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F1B. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F1C. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F1D. 歪み率特性測定(AUX入力)
     AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2A. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−3
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3A. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−2
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4A. 入出力特性測定(MC TR入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
     高域100kHZから左右に差が出ているのは、入力トランスの特性でしょ
E5. 引き続き24時間エージング
S. DENON PRA−2000ZR の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ=PRA−2000ZR
イコライザーアンプ部(PHONO IN〜REC OUT)
入力感度/インピーダンス PHONO-1 MC:0.1mV/40Ω
PHONO-2 MC:0.12mV/100Ω
PHONO-3 MM:2.5mV/47kΩ
最大許容入力 PHONO-1 MC:20mV/1kHz
PHONO-2 MC:24mV /1kHz
PHONO-3 MM:500mV/1kHz
最大出力/定格出力 30V/150mV
全高調波ひずみ率 0.001%以下 1kHz 20V出力時(PHONO-1)...注=REC OUTが10Vにはなりません!
0.0015%以下 20Hz〜20kHz 3V出力時(PHONO-2&3)...注=REC OUTが3Vにはなりません!
RIAA偏差 PHONO-1 MC=20Hz〜100kHz ±0.2dB
PHONO-2 MC=20Hz〜100kHz ±0.2dB
PHONO-3 MM=10Hz〜100kHz ±0.2dB
SN比 PHONO-1 MC=80dB(入力0.25mV時、Aカーブ・ウェイティング)
PHONO-2 MC=75dB(入力0.25mV時、Aカーブ・ウェイティング)
PHONO-3 MM=90dB(Aカーブ・ウェイティング)
セパレーション 20Hz, 1kHz, 80dB以上. 20kHz, 70dB以上
ハイレベルアンプ部(AUX IN〜PRE OUT)
入力感度/インピーダンス TUNER、CD,DAD/AUX、TAPE(PB-1&2)=150mV/47kΩ
最大出力/定格出力 12V/1.0V
全高調波ひずみ率 0.0015%以下 20Hz〜20kHz、4V出力時
周波数特性 1Hz〜300kHz +0/-3dB
10Hz〜100kHz +0/-0.3dB
SN比 105dB(Aカーブ・ウェイティング)
セパレーション 20Hz:100dB、1kHz:75dB、20kHz:65dB
ゲイン 16.5dB
ミューティング -20dB(LED点灯指示)
プリアウトオフ -∞dB(LED点滅指示)
フィルター HIGH:7kHz、6dB/oct LOW(サブソニック):16Hz、6dB/oct
トーンコントロ−ル TREBLE:±8dB/10kHz BASS:±8dB/100Hz
消費電力 63W(電気用品取締法による)
外形寸法 W462×H145×D385mm(つまみ類、足の高さ含む)/10.6kg
重量 10.6kg
付属品 低容量接続コード1本、保証書
価格 250,000円、1984年2月
                       pra20042g
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