自作 211 シングルステレオ修理記録
平成15年4月25日到着 6月26日完成
A. 修理前の状況
  • 通電を最近していない機器

B.症状、原因
  • コンデンサ−容量抜け

C. 修理状況
  • ブロック電解コンデンサ−交換
    電解コンデンサ−交換
    整流ダイオード交換
    カップリング・コンデンサ−交換
    SP端子交換
    ACコネクタ−交換

D.使用部品
  • 電解コンデンサ−                                     6個
    ブロック電解コンデンサ−(エルナセラファイン)500V 100μ+100μ    4本
    ブロック電解コンデンサ−24V 10000μ                      2本
    整流ダイオード                                       6個
    抵抗                                              8個
    SP端子                                           4個
    ACコネクタ−                                        1個

E. 調整・測定

F.修理費   98,000円  オーバーホール修理
                    真空管別途

G.再修理 リレー入らず、片側から「ガリ」音が出る 平成16年3月4日到着 3月10日完成  

S. 211/845 の規格(カタログ・マニアルより)

A.修理前の状況
A1.修理前 前から見る
A2.修理前 後ろから見る
A5.修理前 膨らんだ電解コンデンサー
A6.修理前 電解コンデンサ−比較、高圧用                                  
A7.修理前 電解コンデンサ−比較、ヒーター点火用
A8.修理前のトランスの水分抜き
        通電時期が不確かな場合、いきなり通電すると、高いトランスが巻き線ショウトします
        適当な直流をトランス巻き線に2日間流し、熱で水分を飛ばす、当然のことですが、交流は不可
A9.211ソケット比較
.修理の様子
CA.211ソケット修理前  配線は半田あげしてビス止め!、これでは熱で緩む
                    自作品では、完成すれば終わり、しかし製造メ−カ−はそれからが本当の仕事です
                    安全、経年変化、複合要素による発振等々の配慮
CB.211ソケット修理前 スプリングワッシャを使用しても、鉛そのものが変形する
CC.211ソケット修理中 配線は端子に十分絡める
CD.211ソケット修理後 半田は高温用を使用する
CE.211ソケット修理後
C2A.修理前 SP端子への接続 ラグ板の半田付け
C2B.修理後 SP端子
C3A.修理前 上から見る
C3B.修理後 上から見る
C3C.修理前 下から見る
C3D.修理後 下から見る
C4A.修理前 RCA入力端子
C4B.修理後 キャノンコネクターに交換
C4C.修理後 キャノンプラグ/RCAプラグ付きケ−ブル
C5A.修理前 電源コネクター 古いメタルコネクター
C5B.修理中 3Pインレットに交換する為穴開け=原始的 この後ヤスリでゴシゴシ
C5C.修理後 3Pインレットに交換 これで好きなコードが使用出来る
C6.完成 この光がたまらない
C7.交換部品
E.調整・測定
E1.出力、歪み率測定
E2.出力測定  SP出力10V=12.5W 歪み率3% 1000HZ
E3.出力測定  SP出力10V=12.5W 歪み率3%  400HZ
E4.完成 24時間エージング
         大型三極出力独特の音がする、「出力10V=12.5W 歪み率3%」の測定結果など、吹っ飛んでしまう!
         これが、真空管の魅力です。
         聴いたことの無い人解るかな? 解からないだろうな!
G.再修理
G1A.修理前 経年変化にによるVRの接触不良
G1B.修理後 電解コンデンサー3個交換、VRを固定抵抗に置き換え
G2.雑音が出る ハムバランスを回すと「ガリ」が出るので、VRを解体して清掃
G3A.しかし、シャーシを叩くと「ガリ」が出る、何と終段211の不良!
G3B.外観は非常に綺麗
G3C.念のため、足の半田(高温半田)をやり直す、しかし同じ!
G3D.ガラスに焼けた跡が見られるので、この奥のグリッドの溶接が取れているのでしょう!
この211は本来無線の増幅真空管、この程度でしたら、十分使用できるが、オーデオでは不可
S. 211/845 の規格(カタログ・マニアルより)
名称 フィラメント
電圧(V)
フィラメント
電流(A)
プレート
電圧(V)
プレート
電流(mA)
グリッド
電圧(V)
gm
(mA/V)
内部抵抗
(Ω)
増幅度 負荷抵抗
(Ω)
出力(W) プレート
損失(W)
GL211 10 3.25 750 34 -46 4400 12 8800 5.6 75
1000 53 -61 3800 7600 12
1250 60 -80 3600 9200 19.7
UV211A 10 3.25 1000 65 -52 3.8 12 7000 10 75
UV845 10 3.25 750 95 -98 3 1700 5 3400 15 75
1000 65 -155 1900 9000 21
1250 52 -209 2100 16000 24
                     uy201ss11
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