Sansui AU−X11 3台目. 修理記録 
 平成16年5月18日到着   7月1日完了
A. 修理前の状況
  • @電源を入れるとプロテクターが動作
    Aたまにプロテクターが動作しないときは片CHの音が極端 に小さい
    Bメインボリュームを回すとガリ音発生。
    この2年くらいは棚に入れてあるだけで電源を入れたことは ありません。
     *一度販売店にて修理を「依頼しましたが、1Wも経たない うちに上記@の症状が再発したこともあり

B.原因
  • 初段FET(電界効果トランジスター)等経年変化による、各部劣化

C. 修理状況
  • 調整用半固定VR交換。
    初段FET(電界効果トランジスター)交換。
    カップリング・コンデンサー交換(BP使用)。
    配線手直し、補強。
    各部、半田補正。
    SP接続端子交換。
    電源投入リレー交換。
    表示ランプ交換。

D.使用部品
  • 半固定VR                               20個。
    初段FET(電界効果トランジスター)                                4個。
    電解コンデンサー(オ−デオコンデンサー使用)      133個。
    SP接続端子交換                            8個。
    SP接続リレー                             2個。
    電源投入リレー
    OP−AMP
    フイルムコンデンサー                         4個。
    表示ランプ                                7個。

E. 調整・測定

F. 修理費       120,000円    オーバーホール修理。
                         チュンUPの為に、A1の大型コンデンサーを除く電解コンデンサー交換。

S. Sansui AU−X11 の仕様(マニアル・カタログより)

 
A. 修理前の状況
A1. 点検中 上から見る
A2. 点検中 下から見る
C. 修理状況
C1A. 修理前 R側終段基板
C1A1. 修理中 R側終段基板 片側のみハンダを溶かし、簡単に抜けた!
C1B. 修理後 R側終段基板 初段FET(電界効果トランジスター)、半固定VR=2個 電解コンデンサー=11個交換
C1C. 修理前 R側終段基板裏
C1D. 修理後(半田補正) R側終段基板裏  全ての半田をやり修す 
C1E. 完成 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C2A. 修理前 L側終段基板
C2B. 修理後 L側終段基板 初段FET(電界効果トランジスター)、半固定VR=2個 電解コンデンサー=11個交換
C2C. 修理前 L側終段基板裏
C2D. 修理後(半田補正) L側終段基板裏  全ての半田をやり修す 
C2E. 完成後 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C3A. 修理前 整流・プロテクト基板
C3B. 修理後 整流・プロテクト基板 電源投入リレー、電解コンデンサー14個交換
C3C. 修理前 整流・プロテクト基板裏
C3D. 修理後(半田補正) 整流・プロテクト基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。 
C4A. 修理前 R−EQ−AMP基板
C4B. 修理後 R−EQ−AMP基板 OP−AMP、半固定VR=2個 電解コンデンサー9個交換
C4C. 修理前 R−EQ−AMP基板裏
C4D. 修理後(半田補正) R−EQ−AMP基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
C5A. 修理前 L−EQ−AMP基板
C5B. 修理後 L−EQ−AMP基板 半固定VR=2個 電解コンデンサー9個交換
C5C. 修理前 L−EQ−AMP基板裏
C5D. 修理後(半田補正) L−EQ−AMP基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
C6A. 修理前 R−MC−AMP基板
C6B. 修理後 R−MC−AMP基板 半固定VR、電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー2個交換
           元は1000μ+1000μでしたが、高域が不安定なので、1000μ+3300μに変更
C6C. 修理前 R−MC−AMP基板裏
C6D. 修理後(半田補正) R−MC−AMP基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
C7A. 修理前 L−MC−AMP基板
C7B. 修理後 L−MC−AMP基板 半固定VR、電解コンデンサー7個交換
           元は1000μ+1000μでしたが、高域が不安定なので、1000μ+3300μに変更
C7C. 修理前 L−MC−AMP基板裏
C7D. 修理後(半田補正) L−MC−AMP基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
C8A. 修理前 EQ&MC−AMP取付基板
C8B. 修理後 EQ&MC−AMP取付基板 電解コンデンサー8個交換
C8C. 修理前 EQ&MC−AMP取付基板裏
C8D. 修理後 EQ&MC−AMP取付基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
C8E. 修理前 EQ&MC電源基板
C−8F. 修理後 EQ&MC電源基板 電解コンデンサー16個交換
C8G. 修理前 EQ&MC電源基板裏
C8H. 修理(半田補正) EQ&MC電源基板裏+不要なフラックスを取り、清掃後。
C9A. 修理前 EQ&MC−AMP 電源基板
C9B. 修理後 EQ&MCAMP 電源基板 半固定VR4個、電解コンデンサー32個交換
C9B−1. 追修理後 EQ&MC−AMP 電源基板 半固定VR交換
C9C. 修理前 EQ&MC−AMP 電源基板裏
C9D. 修理後(半田補正) EQ&MC−AMP 電源基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
CAA. 修理前 コントロ−ル基板
CAB. 修理後 コントロ−ル基板 電解コンデンサー13個、半固定VR2個交換
CAC. 修理前 コントロ−ル基板裏
CAD. 修理後(半田補正) コントロ−ル基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
CBA. 修理前 SW基板
CBB. 修理後 SW基板  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後
CBC. 修理前 SW端子基板裏
CBD. 修理後 SP端子基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
CCA. 修理前 Selector&VR基板
CCB. 修理前 Selector&VR基板裏
CCC. 修理後 Selector&VR基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
CDA. 修理中 メインVR 軸がカシメ手あるので解体は此処まで
CDB. 修理中
     軸に入らないようにして接点復活材を使用
CEA. 修理前 SP端子基板
CEB. 修理後 SP端子基板 SP接続リレ−2個交換
CEC. 修理前 SP端子基板裏
CED. 修理後 SP端子基板裏  全ての半田をやり修す+不要なフラックスを取り、清掃後。
CFA. 修理前 SP端子
CFB. 修理後 交換したSP端子
CGA.パネル清掃 表示ランプ全部交換
CGB.交換部品
CHA. 修理前 上から
CHB. 修理後 上から
CHC. 修理前 下から
CHD. 修理後 下から
E. 測定・調整
E1. 出力/歪み率測定・調整
E2. 出力/歪み率測定・調整  出力=36V=162W 歪み率0.02% at=1000HZ AUX端子入力
E3. 出力/歪み率測定・調整  出力=36V=162W 歪み率0.02% at=400HZ AUX端子入力
E4. 出力/歪み率測定・調整  出力=36V=162W 歪み率0.02% at=1000HZ MM端子入力
E5. 出力/歪み率測定・調整  出力=36V=162W 歪み率0.02% at=400HZ MM端子入力
E6. 出力/歪み率測定・調整  出力=36V=162W 歪み率0.02% at=400HZ MC端子入力
E7. 出力/歪み率測定・調整  出力=36V=162W 歪み率0.05% at=400HZ MC端子入力
S. Sansui AU−X11 の仕様(マニアル・カタログより) 
形式  スーパーインテグレーテッドアンプ AU-X11
メイン部 回路方式 SUPER FEEDFORWARD&DD/DC
実効出力 (5Hz〜20kHz,THD0.004%)、 160W+160W(8Ω)
(5Hz〜20kHz,THD0.004%)、 220W+220W(4Ω)
(1kHz,THD0.003%)、 160W+160W(8Ω)
(1kHz,THD0.005%)、 220W+220W(4Ω)
全高調波歪率
(5Hz〜20kHz)
0.004%以下(8Ω)、0.006%以下(4Ω)
混変調歪率 (60Hz:7kHz=4:1) 0.004%以下(8Ω)、0.006%以下(4Ω)
出力帯域幅 (IHF,THD0.02%) 5Hz〜100kHz(8Ω)
ダンピングファクター 100(IHF,10Hz〜20kHz,8Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz(+0dB−3dB)
入力感度/入力インピーダンス 1V/25kΩ(1kΩ)
残留雑音 POWER AMP 0.2mV(8Ω)
PRE AMP+POWER AMP 0.4mV(8Ω)
ライズタイム/フォールタイム 0.5μsec
スルーレイト ±230V/μsec(8Ω)
インサイドスルーレイト ±260V/μsec(8Ω)
エンベロープ歪 測定限界以下
TIM歪 想定限界以下
入出力位相 同相
ヘッドホン端子出力 150mW(8Ω)
負荷インピーダンス 4〜8Ω
使用スピーカー 4〜16Ω(A,B) 、8〜16Ω(A+B)
プリ部 回路方式 MC AMP コンプリンメンタリーFET(電界効果トランジスター)入力,ICL
MM AMP DD/DC SERVO EQUALIZER 
入力感度/入力インピーダンス (1kHz) PHONO-1,2(MM) 2.5mV(47kΩ)
PHONO-1,2(MC) High 85μV(30Ω)
             Low 270μV(100Ω)
AUX,TUNER    200mV(33kΩ)
TAPE PLAY-1,2(PIN)  200mV(33kΩ)
最大許容入力 (1kHz,THD0.01%) PHONO-1,2(MM) 330mV、PHONO-1,2(MC) 40mV
出力電圧(1kHz) TAPE REC-1,2(PIN) 200mV(47kΩ時)
PRE OUT-1,2      1V(47kΩ時)
MAX PRE OUT(THD0.05%) 10V(47kΩ時)
出力インピーダンス(1kHz) TAPE REC-1,2(PIN) 600Ω以下
PRE AMP OUT-1,2  600Ω以下
全高調波歪率
      (20Hz〜20kHz,20V出力時)
 PHONO-1,2(MM)REC OUT 0.005%以下
 PHONO-1,2(MC)REC OUT 0.005%以下
混変調歪率
(70Hz:7kHz=4:1)
AUX,TUNER,TAPE PLAT-1,2(1V時) 0.005%以下
周波数特性 PHONO-1,2 =(MC,RIAA偏差,20Hz〜20kHz)±0.2dB
PHONO-1,2 =(MM,RIAA偏差,20Hz〜20kHz)±0.3dB
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 = (DC〜300kHz)+0dB,−3dB
SN比
(Aネットワーク,ショートサーキット)
PHONO-1,2(MC) 77dB以上
PHONO-1,2(MM) 91dB以上
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 110dB以上
入力換算雑音
(Aネットワーク,ショートサーキット)
PHONO-1,2(MC) −156dBV
PHONO-1,2(MM) −143dBV
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 −125dBV
チャンネルセパレーション
(IHF,1kHz)
PHONO-1,2(MC) 50dB以上
PHONO-1,2(MM) 70dB以上
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 90dB以上
入力間セパレーション
(1kHz,ショートサーキット)
TUNER−PHONO-1,2(MM) 90dB以上
TAPE PLAY-1,2−PHONO-1,2(MM) 90dB以上
TUNER−TAPE PLAY-1,2 90dB以上
TAPE PLAY-1−TAPE PLAY-2 100dB以上
サブソニックフィルター 16Hz(−3dB,6dB/oct)
入出力位相 PHONO MM→SP OUT 同相
PHONO MC→SP OUT 同相
定格消費電力 (電気用品取締法) 400W
寸法 515W×197H×450Dmm
重量 28kg
価格 ¥275,000/1979年〜1982年頃。
         x11-3-23
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