Sansui AU−D907X. 6台目修理記録
平成13年12月
注意 このAMPはRL−SPのアース側にもAMPが入っています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)を接続してはいけません、共通にしてもいけません、終段TRが死にます
A. 修理前の状況
  YAHOOで買い、購入直後は正常に動作しました。送料入れて約4万円。
  数時間後、右側の音が出ていないことを見つけました。
 スピーカーの接続をやり直 したところ 音が出ることを確認しました。
  しかし、翌日、右側の音が出ておらず、それ以後出なくなりました。
 音源(CD,MDなど)を変えても右側の音は出ません。
 スピーカーの接続は何度もチェックしたが、効果ありません。

B.原因
 TR(トランジスター)の劣化。
 接点復活剤の多量使用か、又は何かをこぼしたか、パネル裏の基板受けに腐食あり。

C. 修理状況
  SP接続リレー交換 、基板清掃
   メインAMPのバランス/バイアス半固定VR交換
  メインAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換
  メインAMPのTR(トランジスター)交換
  フラット/コントロールAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換
  コントロール基板清掃、ハンダ補正
   取り外し、各基板の半田不良を修理します、所謂、半田補正作業。
  配線手直し、補強
  経年劣化による各部ハンダ補正
  EQ−AMPは使用しない

D.使用部品
 バランス/バイアス半固定VR 13mmΦ高級品   8個
 メインAMPの初段FET(電界効果トランジスター)                   2個
 メインAMPのTR(トランジスター)            20個
 フラット/コントロールAMPの初段            4個
 SP接続リレー                         2個

E. 修理費  38,000円    通常修理。

S. Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより)

1. 下ケース外からの腐食。
2. 下ケースを取った所。
3. 上ケースを取った所
4. 拡大1
5. 拡大2
6. パネルを取り、前から
7. SP接続リレー交換、プロテクト基板修理
8. SP接続端子、接点復活剤で「ぐちゃぐちゃ」、後でもろくなる。
9. SP接続リレー交換、左が7Aの古い物、右10Aの新しい物。
 このリレーの様に5A以上の電流が流れる所は接点復活剤は使用止。
 又、清掃しても接点が焼けているし、可動片がへたっている。
10. プロテクト基板修理、光っているのはハンダ補正した所
11. 入力RCA端子のハンダ補正
13. コントロール基板の修理。
14. ドライブ基板の修理、左=修理前、右=修理後
14. 終段TR(トランジスター)バイアスVR交換
15. 出力/歪み率確認・調整
16.  36V=162W 歪み率=0.24%
17. 完成、引き続き30分の連続定格実働、24時間エージングに入る。
S. Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 インテグレーテッドDCアンプ AU-D907X
パワーアンプ部 Xバランス・アンプ(Twin Diamond Balanced Drive Amp)方式
実効出力(両ch駆動) 180W+180W(6Ω、10Hz〜20kHz)
160W+160W(8Ω、10Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz)
210W+210W(6Ω、1kHz)
180W+180W(8Ω、1kHz)
全高調波歪率 0.003%(8Ω、10Hz〜20kHz、実効出力時)
0.005%(6Ω、10Hz〜20kHz、1/2実効出力時)
混変調歪率(60Hz=7kHz=4=1) 0.003%(8Ω、実効出力時)
出力帯域幅(IHF、両ch動作、THD0.03%) 5Hz〜80kHz
ダンピングファクター(新IHF、20Hz〜20kHz) 100(6Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz +0 -3dB
エンベロープ歪 測定限界以下
TIM歪(Sawtooth法) 測定限界以下
スルーレイト ±300V/μsec(6Ω)
ライズタイム 0.5μsec
イコライザーアンプ部(Hi-Precisionイコライザー)
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono High MC=2.5mV/100Ω
Phono MC Low=100μV/3.2Ω(MCトランス採用)
Phono MC High=300μV/40Ω(MCトランス採用)
CD、Tuner、Tape1、2=150mV/47kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) MM=300mV
High MC=300mV
MC High=35mV(トランス方式)
出力レベル/インピーダンス Tape rec=150mV/600Ω
RIAA偏差(MM、Rec out) 20Hz〜300kHz ±0.2dB
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) Phono MM=90dB
Phono MC=80dB以上(100μV)
CD、Tuner、Tape=110dB
トーンコントロール Bass最大変化量=±10dB(20Hz)
Treble最大変化量=±10dB(20kHz)
トーンセレクター Bass=100Hz、200Hz
Treble=4kHz、8kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
オーディオミューティング -20dB
総合
定格消費電力(電気用品取締法) 370W
外形寸法 幅466x高さ161x奥行431mm
重量 20.5kg
価格 189,000(1984年発売)
                     d607X-6h
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