TRIO KT−7000. 2台目修理記録
平成18年1月22日到着   2月1日完成
A. 修理前の状況
  • オーバーホール修理。

B. 原因
  • 経年劣化の各部劣化、調整不良。

C. 修理状況
  • RF増幅、、トラッキング、IF回路、MPX回路、修理・調整。
    TR(トランジスター)交換。
    配線手直し、補強。
    半固定VR交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    電解コンデンサー交換。
    メーター修理。


D. 使用部品
  • 電解コンデンサ−(オーディオコンデンサー使用)  36個。
    TR(トランジスター                     14個。
    フイルムコンデンサー                   4個。
    半固定VR                          8個。


E. 調整・測定

F. 修理費    54,000円    オーバーホール修理。

S. KENWOOD KT−7000 の仕様(マニアル・カタログより)
A. 修理前の状況
A1. 上蓋を取った所。
A2. シールド外す。 ICを使用しないので、故障しても部品の供給があり、長く使用できます。
A3. 選択度を稼ぐ為、クリスタル(水晶)フィルターを使用している
A4. 下蓋を取った所。
A5A. 修理前のFM感度、RL分離測定 R側
     <見方>
     上のFMステレオ信号発信器より 81MHZで 400HZのRのみ変調信号を40dBで出す これを受信し出力を測定する
     左=歪み率計=3%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大3%レンジ)
       中=出力電圧測定器、赤針=R出力(最大3Vレンジ)、黒針=L出力(最大0.3Vレンジ)
       右=出力波形 上=R出力、下=L出力
A5B. 修理前のFM感度、RL分離測定 L側
     <見方>
     上のFMステレオ信号発信器より 81MHZで 400HZのLのみ変調信号を40dBで出す これを受信し出力を測定する
     左=歪み率計=3%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大3%レンジ)
       中=出力電圧測定器、赤針=R出力(最大0.3Vレンジ)、黒針=L出力(最大3Vレンジ)
       右=出力波形 上=R出力、下=L出力
A6. フイルター同調用フイルムコンデンサーは選別して使用する
A7. 電源電圧切り替えSWが117V、特に問題なければ100Vにします
C. 修理状況
C1A. 修理前 電源基板
C1B. 修理後 電源基板  電解コンデンサー5個交換
C2A. 修理前 FM−IF−AMP基板
C2B. 修理後 FM−IF−AMP基板  電解コンデンサー5個、半固定VR2個交換
C2C. 修理前 FM−IF−AMP基板裏  
C2D. 修理(半田補正)後 FM−IF−AMP基板裏  
C2E. 完成FM−IF−AMP基板裏 洗浄後 
C3A. 修理前 FM−MPX基板
C3A1. 修理中 FM−MPX基板、C33、C34、C39の様にスペースが無い
C3A2. 修理中 FM−MPX基板、下の様にスペーサーを入れる
C3B. 修理後 FM−MPX基板 電解コンデンサー19個、フイルムコンデンサー4個、半固定VR4個、TR(トランジスター)14個交換 
C3C. 修理前 FM−MPX基板裏
C3D. 修理(半田補正)後 FM−MPX基板裏
C3E. 完成FM−MPX基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C4A. 修理前 S−Meter−IF基板
C4B. 修理後 S−Meter−IF基板 半固定VR1個交換
C4C. 修理前 S−Meter−IF基板裏
C4D. 修理(半田補正)後 S−Meter−IF基板裏
C4E. 完成S−Meter−IF基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C5A. 修理前 AM−IF基板
C5B. 修理後 AM−IF基板 電解コンデンサー5個、半固定VR1個交換
C5C. 修理前 AM−IF基板裏  
C5D. 修理(半田補正)後 AM−IF基板裏  
C5E. 完成AM−IF基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C7A. 修理前 フロントエンド上
C8A. 修理前 フロントエンド下
C8A1. 修理中 フロントエンド下 半田不良ケ所
C8A2. 修理中 フロントエンド下 半田不良ケ所
C8B. 修理(半田補正)後 フロントエンド下
C8C. 完成フロントエンド下。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C9A. 修理前 チューニングメータ(Tuning meter)
C9B. 修理後 チューニングメータ 電解コンデンサー1個交換
CAA. 修理前 Sメータ(Signal meter)、針のペンキが剥がれている。
CAB. 修理後 Sメータ、針のペンキを塗り直す。 電解コンデンサー1個交換。
CBA. パネル清掃
CBB. 交換部品
CCA. 修理前 上から
CCB. 修理後 上から
CCC. 修理前 下から
CCD. 修理後 下から
E. 調整・測定 FM受信感度、RL分離測定調整
     <見方>
     上のFMステレオ信号発信器より 84MHZで 1KHZの 変調信号を 40dBで出す これを受信し出力を測定する
     中左=歪み率計、左メータ=L出力、右メータ=R出力
       中=出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
       右=オシロ出力波形 上=R出力、下=L出力
     下オシロ=検波出力波形
E2A. FM 感度、RL分離測定調整 R側
     <見方>
     上のFMステレオ信号発信器より 84MHZで 1KHZの Rのみ変調信号を 40dBで出す これを受信し出力を測定する
     中左=歪み率計=0.8%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大1%レンジ)
       中=出力電圧測定器、赤針=R出力(最大1Vレンジ)、黒針=L出力(最大0.1Vレンジ)
       右=出力波形 上=R出力、下=L出力
E2B. FM 感度、RL分離測定調整 L側
     <見方>
     上のFMステレオ信号発信器より 84MHZで 1KHZの Lのみ変調信号を 40dBで出す これを受信し出力を測定する
     中左=歪み率計=0.8%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大1%レンジ)
       中=出力電圧測定器、赤針=R出力(最大0.1Vレンジ)、黒針=L出力(最大1Vレンジ)
       右=出力波形 上=R出力、下=L出力
E2C. その時の目盛り
EE. 調整・測定 AM受信感度・歪み測定調整
     <見方>
     上のAM信号発信器より 1MHZで 1KHZの 変調信号を80dBμVで出す これを受信し出力を測定する
     中左=歪み率計、左メータ=L出力、右メータ=R出力
       中=出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
       右=オシロ出力波形 上=R出力、下=L出力
E3A. AM受信感度・歪み測定調整
   <見方>
     上のFMステレオ信号発信器より 1MHZで 1KHZの 変調信号を80dBμVで出す これを受信し出力を測定する
     中左=歪み率計、左メータ=L出力、右メータ=R出力
    中左=歪み率計=0.8%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大1%レンジ)
       中=出力電圧測定器、赤針=R出力(最大1Vレンジ)、黒針=L出力(最大1Vレンジ)
       右=出力波形 上=R出力、下=L出力
E3B. その時の目盛り
E43. 24時間エージング。
S. KENWOOD KT−7000 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 FM・AMチューナー KT-7000
   FMチューナー部
受信周波数 76MHz〜90MHz
感度 1.5μV(IHF)
選択度 60dB以上
歪率 0.3%以下(400Hz、100%変調時)
SN比 70dB以上(100%変調、100μV入力)
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.5dB
周波数ドリフト 0.015%以下
アンテナ入力インピーダンス 300Ω平衡、75Ω不平衡
キャプチャーレシオ 1.5dB以下
イメージ比 90dB以上(80MHz受信時)
スプリアスレスポンス 100dB以上
IFリジェクション 100dB以上
AMサプレッション 60dB以上
ステレオセパレーション 40dB以上(400Hz)
定格出力 1.5V(400Hz、100%変調)
   AMチューナー部
受信周波数 520kHz〜1610kHz
感度 15μV(IHF)
イメージ比 80dB以上
IF妨害比 70dB以上
SN比 45dB以上(30%変調、1mV入力)
選択度 60dB以上
定格出力 0.4V(400Hz、100%変調)
出力インピーダンス 7kΩ
   総合
付属機構 FMモノ⇔ステレオ自動切換装置
FMステレオインジケーター
FMミューティング
FMセンターチューニングメーター
SCAフィルター
FMステレオノイズフィルター
ローインピーダンス出力回路
テープ録音端子
モノ出力端子
AMバーアンテナ
シグナルメーター
マルチパス出力端子
出力レベル調整ボリューム
使用半導体 トランジスタ:29個 FET:3個 IC:4個 ダイオード:28個
電源電圧 AC100V/50Hz/60Hz
消費電力 約20W
外形寸法 約幅408mm×高さ134mm×奥行280mm
重量 約8.2kg
                       kt7002-1h
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