Sansui AU−9500. 8台目修理記録 |
平成14年12月20日到着 2月2日完了 |
- A. 修理前の状況
サンスイのAMPを使用し30年。 数年前からAMPのPWを入れると数分でSPから“バチバチ”音がして、いきなり バッチンと プロテクトがかかってしまい、まったく使用出来ない状態です。
- B. 原因
各部劣化
初段FET(電界効果トランジスター)/TR(トランジスター)劣化。
- C. 修理状況
調整用半固定VR交換
終段初段TR交換
EQ−AMP−TR(トランジスター)交換
コントロールAMP初段FET(電界効果トランジスター)/TR(トランジスター)交換
配線手直し、補強
各部、半田補正
終段TR交換
- D. 使用部品
半固定VR 4個
初段TR 4個
EQ−AMP−TR(トランジスター) 4個
コントロールAM−TR(トランジスター) 14個
コントロールAM−FET(電界効果トランジスター) 2個
オ−デオ用ミュ−ズ電解コンデンサー 49個
メタライズドフイルムコンデンサー 10個
電源の大型コンデンサー増量 5個追加
終段TR150W損失に交換 4組8個
電解コンデンサー 4個
- E. 測定・調整
- F. 修理費 103,000円 オーバーホール修理。
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使用部品 オーディオ用ミューズ電解コンデンサー |
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使用部品
左2個=100W損失 次の2個=150W損失 右端=着いていた物=100W損失 |
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C. 修理状況
C−1A. 修理前 上から見る |
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C−1B. 修理後 上から見る |
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C−1C. 修理前 下から見る |
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C−1D. 修理後 下から見る |
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C−2A. 修理前 R側 終段トランジスター 熱でシリコングリスが流れ出し殆ど無い、右上1個死に |
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C−2B. 修理後 R側 150W損失に交換した終段トランジスター |
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C−2C. 修理前 L側 終段終段トランジスター 熱でシリコングリスが流れ出し殆ど無い |
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C−2D. 修理後 L側 150W損失に交換した終段トランジスター |
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C−3A. 修理前 終段基板 |
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C−3B. 修理後 終段基板 TR(トランジスター)4個、半固定VR4個、電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー4個交換 |
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C−3C. 修理前 終段基板裏 |
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C−3D. 修理後(半田補正) 終段基板裏 全ての半田をやり直す |
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C−4A. 修理前 整流・プロテクト基板 SP接続リレー交換 |
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C−4B. 修理後 整流・プロテクト基板 SP接続リレー、電解コンデンサー12個交換 |
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C−4C. 修理前 整流・プロテクト基板裏 |
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C−4D. 修理後(半田補正)後 整流・プロテクト基板裏 全ての半田をやり直す |
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C−5A. 修理前 コントロール基板 FET2個、TR(トランジスター)14個交換 |
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C−5B. 修理前 コントロール基板 露結で足が真っ黒 |
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C−5C. 修理後 コントロール基板 TR(トランジスター)14個、FET(電界効果トランジスター)2個、電解コンデンサー17個、フイルムコンデンサー2個交換 |
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C−5D. 修理前 コントロール基板裏 |
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C−5E. 修理後(半田補正) コントロール基板裏 全ての半田をやり直す |
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C−6A. 修理前 EQ−AMP基板 |
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C−6B. 修理後 EQ−AMP基板 TR(トランジスター)4個、電解コンデンサー12個交換 |
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C−6C. 修理前 EQ−AMP基板裏 |
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C−6D. 修理後(半田補正) EQ−AMP基板裏 全ての半田をやり直す |
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C−7. 増強した電解コンデンサー5個
経年変化を考慮して増強する470μ 680μ4個 |
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C−8A. 修理(半田補)後 全ての半田のやり直し |
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C−8B. 修理(半田補)後 全ての半田のやり直し |
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C−8C. 修理(半田補)後 全ての半田のやり直し |
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C−9. 修理後 交換部品 終段TR(トランジスター)除く |
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E. 測定・調整
E−1. 出力/歪み率測定・調整 |
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E−2A. 出力/歪み率測定・調整 出力=25V=78W 歪み率0.04% at=1000HZ AUX端子入力 |
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E−2B. 出力/歪み率測定・調整 出力=25V=78W 歪み率0.03% at=400HZ AUX端子入力 |
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E−3A. 出力/歪み率測定・調整 出力=25V=78W 歪み率0.03% at=1000HZ MM−2端子入力 |
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E−3B. 出力/歪み率測定・調整 出力=25V=78W 歪み率0.03% at=400HZ MM−2端子入力 |
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E−4A. 出力/歪み率測定・調整 出力=25V=78W 歪み率0.03% at=1000HZ MM−1端子入力 |
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E−4B. 出力/歪み率測定・調整 出力=25V=78W 歪み率0.03% at=400HZ MM−1端子入力 |
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E−5. 24時間エージング。 |
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S. SANSUI AU−9500 の仕様(マニアル・カタログより) |
型式 |
プリメインアンプ AU-9500 |
定格出力 |
ミュージックパワー(IHF)=260W(4Ω、1kHz).
実効出力(片ch動作)=85W/85W(8Ω、1kHz).
実効出力(両ch動作)=80W+80W(8Ω、1kHz).
連続実効出力(両ch動作、定格歪率8Ω、20Hz〜20kHz)=75W+75W |
全高調波歪率(定格出力) |
0.1%以下 |
混変調歪率 |
0.1%以下(定格出力、70Hz=7kHz=4:1、SMPTE) |
パワーバンドウィズ(IHF) |
5Hz〜40kHz |
周波数特性 |
3Hz〜80kHz、+0 -1dB(メインアンプ、1W出力時) |
ダンピングファクター |
50(8Ω) |
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) |
Phono1=2.5mV/50kΩ.
Phono2=2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ.
(最大許容入力 300mV、全高調波歪率 0.5%以下).
MIC=2.5mV/50kΩ.
Tuner、AUX(レベル調整可能)=100mV/50kΩ.
Tape Monitor1、2(PIN)(レベル調整可能)=100mV/50kΩ.
Tape Monitor2(DIN)=100mV/50kΩ.
4ch、N.R.Adaptor=100mV/50kΩ. |
出力電圧/出力インピーダンス |
Tape Rec1、2(PIN)=100mV/1.5kΩ.
Tape Rec2(DIN)=30mV/70kΩ.
4ch、N.R.Adaptor=100mV/1.5kΩ.
プリアンプ(定格出力)=0.8V/1.5kΩ.
[最大出力、全高調波歪率 0.5%以下]:4.5V. |
クロストーク(定格出力 1kHz) |
Phono1、2=50dB以上 |
ハム及びノイズ(IHF) |
Phono1、2=75dB以上.
Tuner、AUX=85dB以上.
メインアンプ=100dB以上. |
トーンコントロール |
Bass(Defeat、150Hz、300Hz、600Hz)=±15dB(20Hz)、3dBステップ.
Midrange(Defeat、750Hz、1.5kHz、3kHz)=±5dB(1.5kHz)、1dBステップ.
Treble(Defeat、6kHz、3.5kHz、2kHz)=±15dB(20kHz)、3dBステップ. |
ラウドネス(ボリューム -30dB) |
50Hz:+10dB.
10kHz:+8dB. |
ロー・フィルター |
25Hz、50Hz:-3dB(12dB/oct). |
ハイ・フィルター |
12kHz、6kHz:-3dB(12dB/oct). |
使用半導体 |
トランジスタ:58
FET:2
ダイオード:37 |
定格消費電力 |
205W(最大550VA) |
外形寸法 |
幅500×高さ140×奥行347mm |
重量 |
23.3kg |
価格 |
123,000円(1972年10月発売当時).
135,000円(1975年頃). |
特色。
- チャンネル独立電源供給方式を採用 小出力から75W+75Wまで,20Hzから20kHzにわたって 0.1%以下の低歪率を実現
- 全帯域にわたって低歪率(0.1%以下)を保証
- 高安定度を可能にした左右チャンネル独立電源供給方式
- パラレル・プッシュプル回路による低歪率,大出力のパワー段
- 正確な過渡応答。
- 透明で高品位な音質。
- 許容入力300mV(1kHz,THD0.5%以下)の広ダイナミックレンジ
- カレントリミッター,リレー,ヒューズによる大出力アンプにふさわしい完ぺきな保護回路
- ロータリー・スイッチ式の本格的トリプル・トーン・コントロール(T.T.C.)
- 上昇,下降点の変えられるトーン・セレクター
- 2段切換のハイ・フィルター,ロー・フィルター
- テープリプリントも自由自在
- 4チャンネル時代に対処した4CHアダプター回路
- ノイズ・リダクション(N.R.)アダプター 接続回路
- スピーカーシステムは3系統接続可能
- 3段にインピーダンスの切替え可能のPHONO-2端子
- プリ,メインアンプ部は,単独使用可能
- ミューティングスイッチ
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