Sansui AU−D907X 修理記録
平成13年8月
A.修理前の状況
 スピーカから時々「プツプツ」と音がする。
 ボリュームを最小にしても音が漏れる。 
 演奏中にスタンバイ状態(プロテクトが働く)に成る。

B.原因
 誰かが修理に、挑戦し、症状を更に悪化させた形跡有り。
 メインアンプの配線のハンダ不良、及びSP端qのハンダ付け不良
 この原因が解からず、半固定VRをいじりすぎ、更にこれが接触不良になる。

C.修理状況
 メインAMPのバランス、バイアス調整用 半固定VR6個交換
 SP出力端子接触不良修理
 配線手直し、補強
 経年劣化による各部ハンダ補正

D.使用部品
 バランス、バイアス調整用 半固定VR    6個

E.修理費   12000円    通常修理。

S. Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより)

1.メインAMPの半固定バランスVR+バイアスVRの交換
2.半固定VRの交換拡大図 丸く青い部品=6個
3.SP接続端の修理
  故障の少ないところなので、取り出すのが大変
4.バランス調整
 右オシロ=R出力 縦目盛り=5mV
 左オシロ=L出力 縦目盛り=5mV
5.バイアス調整
  右オシロ=   縦目盛り=20mV 
  左オシロ=   縦目盛り=20mV
6.接触不良(ハンダ付け不良)の場所 赤マークの上
S. Sansui AU−D907X の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 インテグレーテッドDCアンプ AU-D907X
パワーアンプ部 Xバランス・アンプ(Twin Diamond Balanced Drive Amp)方式
実効出力(両ch駆動) 180W+180W(6Ω、10Hz〜20kHz)
160W+160W(8Ω、10Hz〜20kHz)
250W+250W(4Ω、1kHz)
210W+210W(6Ω、1kHz)
180W+180W(8Ω、1kHz)
全高調波歪率 0.003%(8Ω、10Hz〜20kHz、実効出力時)
0.005%(6Ω、10Hz〜20kHz、1/2実効出力時)
混変調歪率(60Hz=7kHz=4=1) 0.003%(8Ω、実効出力時)
出力帯域幅(IHF、両ch動作、THD0.03%) 5Hz〜80kHz
ダンピングファクター(新IHF、20Hz〜20kHz) 100(6Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz +0 -3dB
エンベロープ歪 測定限界以下
TIM歪(Sawtooth法) 測定限界以下
スルーレイト ±300V/μsec(6Ω)
ライズタイム 0.5μsec
イコライザーアンプ部(Hi-Precisionイコライザー)
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono High MC=2.5mV/100Ω
Phono MC Low=100μV/3.2Ω(MCトランス採用)
Phono MC High=300μV/40Ω(MCトランス採用)
CD、Tuner、Tape1、2=150mV/47kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) MM=300mV
High MC=300mV
MC High=35mV(トランス方式)
出力レベル/インピーダンス Tape rec=150mV/600Ω
RIAA偏差(MM、Rec out) 20Hz〜300kHz ±0.2dB
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) Phono MM=90dB
Phono MC=80dB以上(100μV)
CD、Tuner、Tape=110dB
トーンコントロール Bass最大変化量=±10dB(20Hz)
Treble最大変化量=±10dB(20kHz)
トーンセレクター Bass=100Hz、200Hz
Treble=4kHz、8kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
オーディオミューティング -20dB
総合
定格消費電力(電気用品取締法) 370W
外形寸法 幅466x高さ161x奥行431mm
重量 20.5kg
価格 189,000(1984年発売)
     
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