Sansui AU−D907 Limited. 3台目 修理記録
使用上の注意                                       平成13年12月
A. 修理前の状況
   1:スピーカーターミナル劣化による破損
   2:イコライザー使用するとボツボツ音発生します。
      MM、MC共に発生します。
   3:バランスVR他ガリが発生しております。

B. 原因
   AMPのTR(トランジスター)劣化

C. 修理状況
   メインAMPの調整用 半固定VR交換
   メインAMPの終段TR(トランジスター)/初段FET(電界効果トランジスター)交換
   コントロールAMPのFET(電界効果トランジスター)交換、
   イコライザーAMPのFET(電界効果トランジスター) 交換
   MC_AMPのTR(トランジスター) 交換
   SP接続リレー交換(容量1.5倍の同型新タイプ使用)
   配線手直し、補強

D. 使用部品
   終段TR(トランジスター)山水よりのUPグレード品   8個
   SP接続リレー                         2個
   バランス、バイアス調整用 半固定VR          4個
   MC_AMPのTR(トランジスタ-)                4個
   イコライザーAMP FET(電界効果トランジスター)      2個
   コントロールAMP FET(電界効果トランジスター)      2個
   電解コンデンサー                          4個
   抵抗                               2個

E. 修理費 65,000円        通常修理。

S. Sansui AU−D907 Limited の仕様(カタログ・マニアルより)

1.腐食している終段TR(トランジスター)。
2.足が真っ黒のパネル裏のLED。
3.足が真っ黒のTR(トランジスター)等、他の修理機種も一緒
4.半分、交換した終段TR(トランジスター)、無論この後全部交換。
  スプリングワッシャが使用していないので緩んでいた、今回はスプリングワッシャを使用する。
  勿論、通過電流を考慮して、隣銅製。
5.ドライブ基板修理後、交換部品は半固定VR=4個、複合FET(電界効果トランジスター)=2個
6.ドライブ基板裏の半田補正、光っている所。
7.EQ基板の半田が浮いている所=黒印の上
  是を瞬時に見分けるには、かなりの眼力と経験が必要。
8.修理後のEQ(イコライザー)基板、迷ったら鏝を当て補正する。
  交換部品は複合FET(電界効果トランジスター)=2個、ハムが出るので電解コンデンサー=2個
9.MC AMP基板修理、ハム対策で電源コンデンサー増量交換
10.出力測定、軽く30V=112.5W/8Ω。左歪み0.3%最大値。
   但し発信器が安いので直接入れても0.2%。
11.修理完成し、24時間エージング中。
S. Sansui AU−D907 Limited の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 ワイドレンジDCプリメインアンプ AU−D907 Limited
パワーアンプ部
実効出力 100W+100W(8Ω、10Hz〜20kHz、THD 0.008%)
100W+100W(8Ω、1kHz、THD 0.003%)
全高調波歪率 0.008%以下(10Hz〜20kHz、実効出力時、8Ω)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.008%以下
出力帯域幅 3Hz〜70kHz(IHF、両ch動作、THD0.02%、8Ω)
ダンピングファクター 100(IHF、両ch動作、1kHz、8Ω)
周波数特性(1W) DC〜500kHz +0 -3dB
入力感度/インピーダンス(1kHz) 1V/47kΩ
SN比 125dB以上(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット)
チャンネルセパレーション 95dB以上(IHF、1kHz)
ライズタイム 0.5μsec
スルーレイト(8Ω) ±200V/μsec
インサイドスルーレイト(8Ω) ±300V/μsec
TIM歪(SAWTOOTH法、8Ω) 0.001%以下(LPF、100KHz)
エンベロープ歪(8Ω) 0.001%以下
プリアンプ部
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono-1 MM=2.5mV/47kΩ
Phono-1 MC=0.1mV/10Ω
Phono-2 MM=2.5mV/47kΩ
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=150mV/30kΩ
MC適合インピーダンス 100Ω以下
Phono最大許容入力(1kHz) Phono MM(THD 0.01%)=350mV
Phono MC(THD 0.03%)=30mV
出力電圧(1kHz) Tape Rec 1、2(PIN)=150mV(47kΩ時)
Pre Out=1V(47kΩ時)
Max Pre Out(THD 0.05%)=4V(47kΩ時)
出力インピーダンス(1kHz) Tape Rec 1、2=600Ω以下
全高調波歪率 Phono MC(1kHz、6V)=0.005%以下
Phono MM(20Hz〜20kHz、6V)=0.005%以下
AUX、Tuner、Tape Play 1、2(20Hz〜20kHz、1V)=0.005%以下
混変調歪率(60Hz=7kHz=4:1) AUX、Tuner、Tape Play 1、2(1V)=0.005%以下
周波数特性 RIAA偏差(Phono 1、2、20Hz〜20kHz)=±0.2dB
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=5Hz〜100kHz、+0 -1dB
SN比(IHF、Aネットワーク、
ショートサーキット)
Phono MC(入力換算)=-154dBV
Phono MM=90dB以上
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=100dB以上
チャンネルセパレーション
(IHF、1kHz)
Phono MC=70dB以上
Phono MM=75dB以上
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=80dB以上
入力間セパレーション
(入力ショート、1kHz)
Tuner⇔Phono MM=90dB以上
Tape Play 1、2⇔Phono MM=90dB以上
Tuner⇔Tape Play 1、2=90dB以上
Tape Play 1⇔Tape Play 2=100dB以上
トーンコントロール Bass=±6dB(50Hz)
トーンセレクター(ターンオーバー周波数)=300Hz、150Hz
Treble=±6dB(15kHz)
トーンセレクター(ターンオーバー周波数)=6kHz、3kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
オーディオミューティング -20dB
ヘッドホン端子出力 120mW(8Ω)
総 合
負荷インピーダンス 4〜16Ω
定格消費電力(電気用品取締法) 260W
外形寸法 幅466x高さ182x奥行432mm
重量 20.0kg
価格 ¥175,000(1979年発売)
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