Sansui AU−D707X. 4台目修理記録
平成20年12月13日到着  平成20年1月5日完成
注意 このAMPはRL−SPのアース側にもAMPが入っています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)を接続してはいけません、共通にしてもいけません、終段TRが死にます
A. 修理前の状況
  • 2年程前から、電源が途中で切れたりすることがありましたが、3ヶ月前に電源をONにしてもプロテクターランプが
    点滅して、入らない状態になりました。
    市内のオーディオ専門店に行っても修理が出来ないと言うことでした。

B. 原因
  • 経年変化でメインアンプ部、EQ_AMP部故障。

C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    電源投入リレー交換。
    メインAMPのバランス/バイアス半固定VR交換。
    メインAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換。
    コントロールAMPの初段FET(電界効果トランジスター)交換。
    取り外し、各基板の半田不良を修理します、所謂、半田補正作業。
    チューナップの為、電解コンデンサーをオーディオコンデンサーに交換。
    入力切り替え表示ランプ交換。

D. 使用部品
  • バランス/バイアス半固定VR 13mmΦ高級品       12個。
    FET(電界効果トランジスター)                                    4個。
    SP接続リレー                              2個。
    電源投入リレー                            1個。
    電解コンデンサー(ミューズ使用)                 94個。
    表示ランプ                               5個。

E. 調整・測定

F. 修理費  92,000円    オーバーホール修理。

S. Sansui AU−D707X の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る、非常に綺麗!
A12. 後から見る、非常に綺麗!
A13. 上から見る、非常に綺麗!
A14. 上蓋を取り、上から見る
A15. 上蓋、シールドを取り、上から見る
A16. 下から見る、非常に綺麗!
A17. 下蓋を取り、る下から見る
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 後パネルを外し、SP接続リレー基板修理中
C12. 修理前 SP接続リレー・プロテクト基板
C13. 修理後 SP接続リレー・プロテクト基板。 接続リレー3個、電解コンデンサー14個交換
C131. 修理中 SP接続リレー比較 左=付いていた接点容量7A=8Ω出力だと392W定格
                           右=交換する接点容量10A=8Ω出力だと800W定格
C14. 修理前 SP接続リレー・プロテクト基板裏
C15. 修理(半田補正)後 SP接続リレー・プロテクト基板裏 全半田やり直し
C16. 完成SP接続リレー・プロテクト基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 R側・初段ドライブAMP基板
C22. 修理後 R側・初段ドライブAMP基板。 初段FET(電界効果トランジスター)1個、半固定VR2個、電解コンデンサー6個交換
C23. 修理前 R側・初段ドライブAMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 R側・初段ドライブAMP基板裏  全半田やり直し
C25. 完成R側・初段ドライブAMP基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 L側・初段ドライブAMP基板
C32. 修理後 L側・初段ドライブAMP基板 初段FET(電界効果トランジスター)1個、半固定VR2個、電解コンデンサー6個交換
C33. 修理前 L側・初段ドライブAMP基板裏
C34. 修理(半田補正)後 L側・初段ドライブAMP基板裏。  全半田やり直し
C35. 完成L側・初段ドライブAMP基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 R・Lプロテクト基板
C42. 修理後 R・Lプロテクト基板 電解コンデンサー4個交換
C43. 修理前 R・Lプロテクト基板裏
C44. 修理(半田補正)後 R・Lプロテクト基板裏  全半田やり直し
C45. 完成R・Lプロテクト基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 メイン・ドライブAMP基板
C52. 修理後 メイン・ドライブAMP基板 半固定VR4個、電解コンデンサー10個交換 差し込み基板は未接続
C53. 完成メイン・ドライブAMP基板
C54. 修理前 メイン・ドライブAMP基板裏
C55. 修理前 メイン・ドライブAMP基板裏 差し込み基板を取る
C551. 修理前 メイン・ドライブAMP基板裏 リード線の曲げ方向が!
C552. 修理前 メイン・ドライブAMP基板裏 リード線の曲げ方向が!
C56. 修理(半田補正)後 メイン・ドライブAMP基板裏 差し込み基板は未接続
C57. 修理(半田補正)後 メイン・ドライブAMP基板裏
C571. 修理(半田補正)後 メイン・ドライブAMP基板裏拡大 左側
C572. 修理(半田補正)後 メイン・ドライブAMP基板裏拡大 右側
C58. 完成メイン・ドライブAMP基板裏 洗浄後
C581. 完成メイン・ドライブAMP基板裏拡大 左側。 洗浄後防湿材を塗る。
C582. 完成メイン・ドライブAMP基板裏拡大 右側。 洗浄後防湿材を塗る。
C59. 修理前 メイン・ドライブAMP基板裏 終段TR(トランジスター)足半田
C5A. 修理後 メイン・ドライブAMP基板裏 終段TR(トランジスター)足半田
 C5B. 修理後 メイン・ドライブAMP基板裏 終段TR(トランジスター)足半田
C61. 修理前 電源電解コンデンサー基板裏
C62. 修理(半田補正)後 電源電解コンデンサー基板裏 
C63. 完成電源電解コンデンサー基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 定電圧基板 狭い場所に納めるため、コンデンサーをパラにしていた
                    下右の4個は使用していない
C72. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー10個交換
C73. 修理前 定電圧基板裏
C731. 修理前 定電圧基板裏、発熱するTR(トランジスター)の足は半田部分を広げる。
C74. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏
C75. 完成定電圧基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C8. 前パネルを外し修理中
C81. 修理前 コントロール基板
C82. 修理後 コントロール基板 電解コンデンサー14個交換(BP多用の為減少)
C83. 修理前 コントロール基板裏
C84. 修理(半田補正)後 コントロール基板裏
C85. 修理中 コントロール基板裏、リード(ジャンパー)線の曲げ方向が良くない
C851. 修理後 コントロール基板裏、リード(ジャンパー)線の曲げ方向を修正
C852. 修理中 コントロール基板裏、リード(ジャンパー)線の曲げ方向が良くない
C853. 修理後 コントロール基板裏、リード(ジャンパー)線の曲げ方向を修正
C86. 完成コントロール基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C87. 完成メインVR基板 洗浄後
C88. 完成ホーンジャック基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C91. 修理中 入力表示基板。 LED全盛ですが、柔らかい光は電球のみ!
C92. 修理後 入力表示基板。 ランプ交換
C93. 修理前 入力表示基板裏
C94. 修理(半田補正)後 入力表示基板裏。
C95. 完成入力表示基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CA1. 修理中 LED表示基板。
CA2. 修理前 入力表示基板裏
CA3. 修理(半田補正)後 入力表示基板裏。 ランプ交換。
CA4. 完成入力表示基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CB1. 修理中 モード切替SW基板
CB2. 修理前 モード切替SW基板裏
CB3. 修理(半田補正)後 モード切替SW基板裏  全半田やり直し
CB4. 完成モード切替SW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CC1. 修理中 SP切替SW・電源表示LED基板
CC2. 修理前 SP切替SW・電源表示LED基板裏
CC3. 修理(半田補正)後 SP切替SW・電源表示LED基板裏 全半田やり直し
CC4. 完成SP切替SW・電源表示LED基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CD1. 修理前 SW基板 下の真ん中の円筒はMCトランス
CD2. 修理後 SW基板。
CD3. 修理前 SW基板裏
CD4. 完成SW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CE1. 修理前 EQ基板
CE2. 修理後 EQ基板 初段FET(電界効果トランジスター)2個、半固定VR4個、電解コンデンサー20個(BPに交換したので2個減)交換
CE3. 修理前 EQ基板裏
CE4. 修理(半田補正)後 EQ基板裏  全半田やり直し
CE5. 完成EQ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CF31. 修理中 SW基板裏、リード線の曲がり方向が良く有りません!
CF32. 修理中 SW基板裏、リード線の曲がり方向が良く有りません!
CF33. 修理中 SW基板裏、リード線の曲がり方向が良く有りません!
CG1. 修理前、パネル裏、スペンサーが取れている
CG2. 修理後、パネル裏
CG3. 修理中、 念のため、他の所も接着する
CG4. パネルの修理完成
CH. パネル清掃
CI. 交換部品
CJ1. 修理前 上から見る
CJ2. 修理後 上から見る
CJ3. 修理前 下から見る
CJ4. 修理後 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 調整後の出力/歪み率測定
    <見方>
     上左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.005%)
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E21. R側SP出力35V=153W 歪み率=0.02% 1000HZ AUX入力
E22. L側SP出力35V=153W 歪み率=0.03% 1000HZ AUX入力
E23. R側SP出力35V=153W 歪み率=0.03% 400HZ AUX入力
E24. L側SP出力35V=153W 歪み率=0.02% 400HZ AUX入力
E31. R側SP出力35V=153W 歪み率=0.02% 1000HZ MM入力
E32. L側SP出力35V=153W 歪み率=0.03% 1000HZ MM入力
E33. R側SP出力35V=153W 歪み率=0.02% 400HZ MM入力
E34. L側SP出力35V=153W 歪み率=0.02% 400HZ MM入力
E41. R側SP出力35V=153W 歪み率=0.03% 1000HZ Low_MC入力
E42. L側SP出力35V=153W 歪み率=0.03% 1000HZ Low_MC入力
E43. R側SP出力35V=153W 歪み率=0.02% 400HZ Low_MC入力
E44. L側SP出力35V=153W 歪み率=0.03% 400HZ Low_MC入力
S. Sansui AU−D707X の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 AU−D707X
実効出力(両ch駆動) 150W+150W(6Ω、10Hz〜20kHz)
130W+130W(8Ω、10Hz〜20kHz)
200W+200W(4Ω、1kHz)
170W+170W(6Ω、1kHz)
150W+150W(8Ω、1kHz)
全高調波歪率 0.003%(8Ω、10Hz〜20kHz、実効出力時)
0.005%(6Ω、10Hz〜20kHz、1/2実効出力時)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.003%(8Ω、実効出力時)
出力帯域幅(IHF、両ch動作、THD0.03%) 5Hz〜80kHz
ダンピングファクター(新IHF、20Hz〜20kHz) 100(6Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz +0 -3dB
エンベロープ歪 測定限界以下
TIM歪(Sawtooth法) 測定限界以下
スルーレイト ±200V/μsec(6Ω)
ライズタイム 0.5μsec
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono High MC:2.5mV/100Ω
Phono MC Low:100μV/5.3Ω(MCトランス採用)
Phono MC High:300μV/40Ω(MCトランス採用)
CD、Tuner、Tape1、2:150mV/47kΩ
Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) MM =300mV
High MC =300mV
MC High =25mV(トランス方式)
出力レベル/インピーダンス Tape rec:150mV/600Ω
RIAA偏差(MM、Rec out) 20Hz〜300kHz ±0.2dB
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) Phono MM =90dB
Phono MC =80dB以上(70μV)
CD、Tuner、Tape =110dB
トーンコントロール Bass:±10dB(20Hz)
Treble:±10dB(20kHz)
トーンセレクター Bass:100Hz、200Hz
Treble:4kHz、8kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
ラウドネス(Volume-30dB) +8dB(50Hz)、+6dB(10kHz)
オーディオミューティング -20dB
定格消費電力(電気用品取締法) 320W
外形寸法 幅466×高さ161×奥行431mm
重量 17.5kg
                      d707x-43c
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.