SANSUI TU−9500. 3台目修理
平成18年7月29日持込   8月11日完成
A. 修理前の状況
  • FMステレオ受信不能
     FM時、チューニングメーター振れません。

B.原因
  • 各部経年劣化による・動作不良。

C. 修理状況
  • RF増幅、トラッキング、IF回路、MPX回路、修理・調整。
    AM回路調整。
    半固定VR交換。
    電解コンデンサーをオーディオ用に交換。
    半田補正。
    劣化TR(トランジスター)・FET(電解トランジスター)交換。

D.使用部品
  • 電解コンデンサ−(ミューズ使用)       36個。
    フイルムコンデンサー               4個。
    半固定VR                      9個。
    TR(トランジスター)               12個。
    FET(電解トランジスター)             2個。
E. 調整・測定

F. 修理費  65,000円    「オーバーホール修理」

S. SANSUI TU−9500 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 点検中 上蓋を取った所
A2. 点検中 上蓋を取り、シールドを外す
A3. 点検中 下蓋を取る
C. 修理状況
C11. 修理前 フロント・エンド(RF、MIX) MOS−FETによるRF2段増幅、MOS−FET−MIX
C12. 修理前 フロント・エンド裏
C13. 修理(半田補正)後 フロント・エンド裏
C14. 修理前 AM−RFトリマー
C21. 修理前 FM−IF基板
C22. 修理後 FM−IF基板 電解コンデンサー1個交換、半固定VR2個交換
C23. 修理前 FM−IF基板裏
C24. 修理(半田補正)後 FM−IF基板裏
C25. 完成FM−IF基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 AM基板
C32. 修理後 AM基板 電解コンデンサー6個交換、半固定VR1個、TR(トランジスタ−)6個交換
C33. 修理前 AM基板裏
C34. 修理(半田補正)後 AM基板裏
C35. 完成AM基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 MPX基板
C42. 修理後 MPX基板 電解コンデンサー13個交換、半固定VR2個、TR(トランジスタ−)6交換
C43. 修理前 MPX基板裏
C44. 修理(半田補正)後 MPX基板裏
C45. 完成MPX基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 フイルター・AF基板
C52. 修理後 フイルター・AF基板
             電解コンデンサー9個、TR(トランジスター)4、FET(電解トランジスター)2個、フイルムコンデンサー4個交換
C53. 修理前 フイルター・AF基板裏
C54. 修理(半田補正)後 フイルター・AF基板裏
C55. 完成フイルター・AM基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 電源基板
C62. 修理後 電源基板 電解コンデンサー6個交換
C63. 修理前 電源基板裏
C64. 修理(半田補正)後 電源基板裏
C65. 完成電源基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. 修理前 バリコン歯車
C72. 修理後 バリコン歯車
C81. 修理中 パネル清掃
C82. 修理中 パネル裏、接着材を流し込んで置く
C9. 交換部品
CA1. 修理前 上から
CA2. 修理後 上から
CA3. 修理前 下から
CA4. 修理後 下から
E. 調整・測定
E0. 感度測定調整
     <見方>
   上右=AM・FMステレオ信号発信器
   中左端電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   中中左歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   中中右=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   中右端オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力
   下中右上デジタル電圧計=出力電圧測定RLは切り替えて測定
E11. FM受信感度、歪み、分離度測定調整。Log1400/5=48.9dB。
      見方
     FMステレオ信号発信器より 84MHZで 1KHZの 変調信号を 20dBで出す
     これを受信し出力を測定する、変調はR側のみ
     L出力=5mV(Max50mVレンジ)    R出力=1.4V(Max1.5Vレンジ)
     歪み率、L出力=--%、右出力=0.9%
     出力波形 上=R出力、下=L出力。
E12. FM受信感度、歪み、分離度測定調整。Log1400/5=48.9dB。
      見方
     FMステレオ信号発信器より 84MHZで 1KHZの 変調信号を 20dBで出す
     これを受信し出力を測定する、変調はL側のみ
     L出力=1.4V(Max1.5Vレンジ)    R出力=5mV(Max50mVレンジ)
     歪み率、L出力=0.9-%、右出力=−%
     出力波形 上=R出力、下=L出力。
E2. AM 感度測定調整
    見方
     上のAM信号発信器より 800KHZで 1KHZの 50%変調信号を 74dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     L出力=0.28V(Max0.5Vレンジ)    R出力=0.28V(Max0.5Vレンジ)
     歪み率、L出力=1%、右出力=1%
     出力波形 上=R出力、下=L出力。
E3.  24時間エージング。
S. SANSUI TU−9500 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 FM/AMチューナー
FMチューナー部
受信周波数 76〜90MHz
クワイティングスロープ(入力傾斜特性) 40dB:1.7μV,50dB:3μV,60dB:10μV,70dB:50μV
感度(IHF) 1.7μV
全高調波歪率 mono:0.2%以下、 stereo:0.3%以下
SN比 75dB以上
選択度 80dB以上
キャプチャーレシオ(IHF) 1.5dB
イメージ・フリクエンシー・リジェクション 100dB以上
IFリジェクション 100dB以上
スプリアスレスポンス・リジェクション 100dB以上
ステレオ・セパレーション 40dB以上(400Hz),30dB以上(10kHz)
不要輻射 34dB以上
周波数特性 30Hz〜15kHz +0.5 -2dB
アンテナ入力インピーダンス 300Ω(平衡型)、 75Ω(不平衡型)
AMチューナー部
受信周波数 535〜1,605kHz
感度(バーアンテナ) 46dB/m
選択度 25dB以上
イメージフリクエンシー・リジェクション 100dB/m以上(1MHz)
IFリジェクション 100dB/m以上(1MHz)
総合
出力電圧 0V〜1V、 Tape rec出力:0.4V
消費電力 20W(最大25VA)
外形寸法 幅500x高さ140x奥行347mm
重量 9.5kg
価格 ¥74,800(1973年頃)
特色
  • 新開発FM/AM8連バリコン,位相特性にすぐれた IF段,D.D.C.採用のMPX部など最新の回路技術 を駆使 0.3%以下(1kHz)の 低歪率ステレオ受信を実現
  • 歪率0.3%以下(1kHz)  きれいなステレオ受信ができます
  • 位相補正を行い,  歪を少なくした独特のIF段
  • D.D.C.(差動復調回路)を採用して  セパレーションや位相の乱れを大幅に改善
  • 許容入力130dB・・・強電界地域での  大入力にも美しい受信を約束します
  • 感度,選択度,音質のすぐれたAM受信
  • 定電圧電源回路
  • ノイズ・サプレッサー・スイッチ
  • 同調点が容易に得られる  ワイド・リニアスケールと大型2メーター
  • ミューティング・コントロールにより  FMミューティングの調整が可能
  • ディスクリミネーター出力端子
  • マルチパス観測端子
  • アンテナ入力の損失が少ない75Ω同軸ケーブル専用F型コネクター
  • アンプ用と録音用の2回路の出力端子
  • アンプ用出力レベル調整ツマミ
  • FM,FM STEREO,AMインジケーター
  • ACアウトレット(UNSWITCHED)
                      tu9500-318
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.