MARANTZ 120b 修理記録
2018/4/2到着  10/5完成
A. 修理前の状況
  • 下記希望。
    @アンテナ端子の交換。
    AAC入力端子交換3ピン型に変更。
    BRCAプラグ交換。


B. 原因

  • 経年変化による劣化。
    ステレオ受信しない(IC不良)。

C. 修理状況

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー(ミューズ使用)          52個。
    TR(トランジスター)                   3個。
    半固定VR                         2個。
    照明ランプ                         1個。
    フイルムコンデンサー                  13個。
    3PインレットFURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ  1個。
    テフロン絶縁型RCA端子              1組2個。
    F型ANT端子                       1個。


P. 木製ケース修理・塗装

K. 裏パネル加工・塗装

E. 調整・測定。
F. 修理費  98,000円   「オーバーホール修理」。
                    3台目からの、お馴染みさん価格。


S. MARANTZ #120b 仕様(カタログ・マニアルより)。

Y. ユーザー宅の設置状況

A. 修理前の状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 木ケースを取り、上から見る
A17. 点検中 清掃後上から見る
A18. 点検中 シールドを取り上から見る。コネクターの使用が無、ラッピングを外すので修理は大変。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 下から見る
A32. 点検中 木ケースを取り、下から見る
A33. 点検中  シールドを取り上から見る。コネクターの使用が無、ラッピングを外すので修理は大変。
A41. 点検中  後パネル見る。
A42. 点検中  F型ANT端子増設。
A51. 点検中  出力RCA端子。
A52. 点検中  出力RCA端子交換。
A61. 点検中  電源コード。
A62. 点検中  3Pインレット取り付け位置、下のソケット位置でも取り付け可能。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 FMフロントエンド
C12. 修理後 フロント・エンド。 TR(トランジスター)1個交換。
C13. 修理前 フロント・エンド裏
C14. 修理(半田補正後)後 フロント・エンド。 半田を全部やり直す。
C15. 完成フロント・エンド。 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 IF基板
C22. 修理後 IF基板 電解コンデンサー8個交換
C23. 修理前 FM−IF基板裏
C25. 完成FM−IF基板裏。半田を全部やり直し、洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 FM−IF基板2
C32. 修理後 FM−IF基板2 電解コンデンサー6個交換
C33. 修理前 FM−IF基板2裏
C34. 修理(半田補正)後 FM−IF基板2裏。 半田を全部やり直す。
C35. 完成FM−IF基板2裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 FM−MPX基板
C42. 修理後 FM−MPX基板  電解コンデンサー13個交換
C43. 修理前 FM−MPX基板基板裏
C44. 修理(半田補正)後 FM−MPX基板裏。 半田を全部やり直す。
C45. 完成FM−MPX基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 AM基板
C52. 修理後 AM基板 電解コンデンサー6交換。
C53. 修理前 AM基板裏
C54. 修理(半田補正)後 AM基板裏。 半田を全部やり直す。
C55. 完成AM基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C61. 修理前 定電圧基板
C62. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー9個交換
C63. 修理前 定電圧基板裏
C64. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏。 半田を全部やり直す。
C65. 完成定電圧基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 CRT基板
C72. 修理前 CRT基板裏
C73. 修理(半田補正)後 CRT基板裏。 半田を全部やり直す。
C74. 完成CRT基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C81. 修理前 CRT電源基板
C82. 修理後 CRT電源基板  電解コンデンサー3個交換
C83. 修理前 CRT電源基板裏
C84. 完成CRT電源基板2裏。 半田を全部やり直し、洗浄後防湿材を塗る。
C91. 修理前 SW基板
C92. 修理後 SW基板 電解コンデンサー6個交換
C93. 修理前 SW基板裏
C94. 修理(半田補正)後 SW基板裏。 半田を全部やり直す。
C95. 完成SW基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CA1. 修理前 SW基板2
CA2. 修理前 SW基板2裏
CA3. 修理(半田補正)後 SW基板2裏。 半田を全部やり直す。
CA4. 完成SW基板2裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CB1. 修理前 パネル照明基板。ランプ2個交換。
CB2. 修理前 パネル照明基板裏
CB3. 修理(半田補正)後 パネル照明基板裏。 半田を全部やり直す。
CB4. 完成パネル照明基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CC1. 修理前 表示照明基板
CC2. 修理後 表示照明基板。ランプ2個交換。
CC3. 修理前 表示照明基板裏
CC4. 修理(半田補正)後 表示照明基板裏。 半田を全部やり直す。
CC5. 完成表示照明基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
      写真紛失
CD1. 修理後 定電圧基板、ラッピングに半田を流し込む。 
CD2. 修理後 AM基板、ラッピングに半田を流し込む。
CD3. 修理後 SW基板、ラッピングに半田を流し込む。
CD4. 修理後 CRT基板、ラッピングに半田を流し込む。
CD5. 修理後 FM−MPX基板、ラッピングに半田を流し込む。
CD6.修理後 SW2基板・IF基板、ラッピングに半田を流し込む。
CE1. 修理前 バッファーAMP基板。
CE2. 修理後 バッファーAMP基板。足黒TR(トランジスター)2個交換。
CE3. 修理前 バッファーAMP基板裏。
CE4. 修理(半田補正)後 バッファーAMP基板裏。 半田を全部やり直す。
CE5. 完成バッファーAMP基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CF1. ダイヤルパネル清掃
CF2. ブラウン管パネル清掃
CF3. 前パネル裏エスカション接着
CG1. 修理前  F型ANT端子増設。
CG2. 修理後  F型ANT端子増設。 ユーザーは東京都内なので、減衰器は必要。
CG3. 修理後  F型ANT端子増設。 5C2V同軸ケーブルを取り付ける。
CH1. 修理前  出力RCA端子。
CH2. 修理中  出力RCA端子穴は大きく、工夫が必要。
CH3. 修理(交換)後  出力RCA端子。
CI1. 修理前 3Pインレット取り付け位置、下のソケット位置でも取り付け可能。
CI2. 修理中  3Pインレット取り付穴加工。
CI3. 修理後  3Pインレット取り付。FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ
CI4. 修理後  3Pインレット裏配線。 アースはしっかりと取る。
CJ.交換部品
CK1. 修理前 上から
CK2. 修理後 上から
CK3. 完成上から見る
CK4. 修理前 下から
CK5. 修理後 下から
CK6. 完成下から見る
CK7. 完成前から見る
CK8. 完成後から見る
K. 木製ケース修理・塗装。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
K11. 修理前 前。
K12. 修理中 前。接続部分ににボンドを染みこませる。
K13. 修理後 前。全体にボンドを染みこませる。
K14. 修理後 前。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K21. 修理前 後。
K22. 修理中 後。接続部分ににボンドを染みこませる。
K23. 修理後 後。全体にボンドを染みこませる。
K24. 修理後 後。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K31. 修理前 下前。
K32. 修理中 下前。接続部分ににボンドを染みこませる。
K33. 修理後 下前。全体にボンドを染みこませる。
K34. 修理後 下前。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K41. 修理前 下後。
K42. 修理中 下後。接続部分ににボンドを染みこませる。
K43. 修理後 下後。全体にボンドを染みこませる。
K44. 修理後 下後。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K51. 修理前 補強板。
K52. 修理(塗装)後 補強板。
K61. 修理前 上。
K62. 修理後 上。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。 生乾きの時、刷毛で艶を消す。
K71. 修理前 下。
K72. 修理後 下。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。 生乾きの時、刷毛で艶を消す。
K73. 修理中 機器止め穴、全体にボンドを染みこませる。
K74. 修理中 機器止め穴、全体にボンドを染みこませる。
K81. 修理前 前右。
K82. 修理後 前右。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K83. 修理前 後左。
K84. 修理後 後左。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K85. 修理前 下前左。
K86. 修理後 下前左。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K87. 修理前 下後右。
K88. 修理後 下後右。 ウレタン塗料(体育館の床に使用)を艶を消して塗る。
K89. 修理中 反りに注意しながら、天日乾燥中。左手前の黒いパネルはLUXMAN T−50A
           左端木サイドパネルはKENWOOD KT−9007。 左のYAMAHA CR−800
K. 裏パネル加工・塗装
K11. 修理前 後パネル。
K12. 修理(塗装)後 後パネル。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. FM受信感度、歪み、分離度測定調整
     <見方>
     上の「LEADER 3216P FM ステレオ信号発信器」より信号を出す。 これを受信し出力を測定する。
         表示LED、 左端=変調度、 中左=メモリNo、 中右=出力周波数、 右端=出力レベル。
     中=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」より測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
E01. 75/50Ω変換アダプター。 無線機器のプロ器は、インピーダンスが50Ω。 民生機器は75Ω。
    これを挿入しているので、「LEADER 3216P FMステレオ信号発信器」の信号出力は−5.7dB低くなる。
E11. FMトラッキング調整。 77MHZ合わす。
E12. FMトラッキング調整。 83MHZで合わす。
E13. FMトラッキング調整。 89MHZで合わす。
E2. FM モノラル受信測定。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FM信号発信器」より信号を出す。 これを受信し出力を測定する。
        変調度=90%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=60dB。
     中下=R出力測定。
        「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
        変調周波数=400Hz、 出力電圧=1.166V、 歪み率=0.305%。
     下=L出力測定。
        「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
        変調周波数=400Hz、 出力電圧=1.168V、 歪み率=0.332%。
E3. FM ステレオ受信測定。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FMステレオ信号発信器」 より信号を出す。 これを受信し出力を測定する。
         これを受信し出力を測定する。
         変調度=90%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=60dB。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
         変調周波数=400Hz、 出力電圧=1.166V、 歪み率=0.404%。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
         変調周波数=400Hz、 出力電圧=1.169V、 歪み率=0.430%。
E41. FM ステレオ受信測定(分離度)。Log1072/16.3=36.4dB。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FMステレオ信号発信器」より「R側信号」を出す。
         これを受信し出力を測定する。
         変調度=90%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=80dB。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=1.072V、 歪み率=0.451%。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
         変調周波数=400Hz、 出力電圧=16.3mV、 歪み率=測定不可。
E42. FM ステレオ受信測定(分離度)。Log1086/12.9=38.5dB。
     <見方>
     中上の「LEADER 3216P FM ステレオ信号発信器」より「L側信号」を出す。
         これを受信し出力を測定する。
         変調度=90%、 出力周波数=83MHZ、 出力レベル=80dB。
     中下=R出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
         変調周波数=1kHz、 出力電圧=12.9mV、 歪み率=測定不可。
     下=L出力測定。
         「Audio Analyzer Panasonic VP−7723A」より測定。
         変調周波数=400Hz、 出力電圧=1.086V、 歪み率=0.454%。
E51. AMトラッキング調整 周波数=560kHz。
E52. AMトラッキング調整 周波数=1,500kHz。
E6.  CRTの動作確認調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E61. AM受信時のAUDIOポジション
E62. FMモノラル受信時のAUDIOポジション
E63. FMステレオ受信時のAUDIOポジション
E64. FMステレオ受信時のTUNINGポジション
E65. FMステレオ受信時のMULTIPATHポジション。当方はケーブルTVなので、MULTIPATHは低い。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況.
S. MARANTZ #120b 仕様(カタログ・マニアルより)
型式 FM/AMチューナー #120b
FMチューナー部
同調周波数範囲 76MHz?90MHz
実用感度(IHF) 2.3μV
選択度(IHF) 60dB
キャプチャーレシオ 1.6dB
イメージ妨害比 90dB(88MHz)
S/N比 mono:70dB
stereo:60dB
全高調波歪率 mono:0.15%
stereo:0.3%
周波数特性(50μsec、de-emphasis) ±1dB(50Hz?15kHz)
ステレオセパレーション 42dB
AMチューナー部
同調周波数特性 535kHz?1605kHz
実用感度 20μV
選択度 26dB
イメージ妨害比 70dB(1400kHz)
S/N比 46dB
オシロスコープセクション
<Vertical Amplifier>
Deflection Sensitivity DC:290mV/cm、AC:65mV/cm
入力インピーダンス 420kΩ
Input Capacitance 30pF以下
Maximum Permissible Input Voltage 100Vp-p(AC or DC)
<Horizontal Amplifier>
Deflection Sensitivity DC:400mV/cm
AC:65mV/cm
入力インピーダンス 420kΩ
Input Capacitance 30pF以下
Maximum Permissible Input Voltage 100Vp-p(AC or DC)
総合
電源 AC100V/120V/200V/220V/240V、50Hz/60Hz
消費電力 40W
外形寸法 幅391×高さ147×奥行300mm
価格 123,400(1972年頃)
                       ma120b-49
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