Technics SP−10mkV. 10台目修理記録
ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考  平成22年5月16持込  7月8日完成 
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • メ−カ−に修理に出したところ、部品が無いので 修理出来ないといわれ、早2年が経ちました。
    たまたまこのペ−ジ見て、何とかしてもらえると思い連絡しました。
    到着時の点検。
    1.全ての回転でロックせず。
    2.ピッチコントローラー動作しない(0.0%から増加しない、SWは機能する)
    3.テーブル側の33,45切り替えSWが不動作。

T. 手持ちLSI「MN6042・AN6914」でバラック修理の状況

B. 原因
  • 各部経年劣化、及び修理者不注意によるC−MOSコントロールLSI不動(電圧破壊)にする。
C. 電源部 修理状況

D. 本体(タンテーブル部)修理状況

M. モータ部 修理状況

G. 使用部品
  • 電解コンデンサー                   47個。
    整流ダイオード                     4個。
    半固定VR                         個。
    MN6042                         個。

E. 測定・調整

F. 修理費
           115,000円 (MN6042 入手・交換費用込み)。
                   オーバーホール修理。

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

R. Technics SH−10B5 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A01. 点検中 キャビネット(SH−10B5)に取り付けられたタンテーブルを見る。
           ユーザが取り外せないので架台ごと持ち込み。
A02. 点検中 キャビネット(SH−10B5)に取り付けられたタンテーブルを裏から見る。
A11. 点検中 タンテーブルを見る。 非常に綺麗です。
A11−1. 点検中 タンテーブルの組み付けネジを見る。 ネジ止めのテープ跡が?
                                      清掃研磨の為、ユーザーが使用した「ワックス」が残っている。
                                      放置すると錆びが発生するので、取り除く。
A11−2. 右半分清掃後のタンテーブル、これ以上は研磨が必用。
A11−3. 清掃に使用する道具。 上は歯ブラシ、下は「油絵」に使用する腰の強い刷毛(筆)。
A12. 点検中 タンテーブルがアウター・ロータに成っている。 非常に綺麗です。
A13. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
A14. 点検中 ターンテーブル裏パルス発生山、非常に綺麗です。
A31. 点検中 上から見る
A32. 点検中 下から見る
A33. 点検中 下ケースを取り、下から見る
A41. 点検中 接続コネクター点検、 綺麗です。
A61. 電源部点検中 外観を上から見る
A62. 電源部点検中 外観を前から見る
A63. 電源部点検中 外観を前左から見る
A64. 電源部点検中 外観を後から見る
A65. 電源部点検中 外観を後右から見る
A71. 電源部点検中 外観を下から見る
A76. 電源部点検中 定規を当てると、トランス部の膨らみは殆ど無し。
A81. 電源部点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A82. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A83. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
A91. 電源部点検中 交換された、電源コード。
A92. 電源部点検中 電源コード入り口、線にブシュが欲しい。
A93. 電源部点検中 電源コードの半田付け、細い線で絡げると良い。
T. 手持ちLSI「MN6042・AN6914」でバラック修理の状況
T1. 33回転。
T2. 45回転。
T3. 78回転。
C. 電源部 修理状況
C11. 修理中  基板を取り外す。
C112. 修理中  基板+トランスを取り外す。
C12. 修理中  トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17個、整流ダイオード4本、半固定VR2個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C26. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 MN6042,電解コンデンサー3個交換
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 半固定VR3個、電解コンデンサー10個交換
C43. 修理前 制御回路基板裏
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C52. 修理後 駆動回路基板 電解コンデンサー17個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理中 ヒューズ基板。
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C622. 修理前 ヒューズ基板裏、 太い電線を付けたので、半田不良ケ所。
C623. 修理前 ヒューズ基板裏、 半田の糊代を広げて、機械的強度を増す。
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C65. 修理前 ヒューズ基板ラッピング
C66. 修理後 ヒューズ基板ラッピング、ハンダを浸みこませる。
C67. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2
C68. 修理後 ヒューズ基板ラッピング2、ハンダを浸みこませる。
C71. パネル清掃
C81. ケーブルコネクター点検
C82. 修理前 電源コードの半田付け、細い線で絡げると良い。
C83. 修理中 電源コードの半田付け、半田の前に、細い線で絡げると良い。
C84. 修理中 電源コードの半田付け、半田の前に、細い線で絡げると良い、2本目。
C85. 修理後 電源コードの半田付け。
C91. 修理前 上から見る
C92. 修理後 上から見る
C93. 修理前 左側から見る
C94. 修理後 左側から見る
C95. 修理前 右側から見る
C96. 修理後 右側から見る
D. 本体(タンテーブル部)修理状況
D11. 修理中 軸のグリスアップ。
D12. 修理中 軸のグリスアップ。 綺麗です。
D21. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整
D22. 修理後 ブレーキ機構のメカ調整
D31. 清掃中 ターンテーブル操作SW。
D32. 修理前 ターンテーブル操作基板基板裏
D33. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D34. 完成ターンテーブル操作基板基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D40. 清掃中 ストロボ窓・周り清掃。
D41. 修理前 LED表示基板
D42. 修理前 LED表示基板裏
D43. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D44. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D50. 修理前 ターンテーブル接続基板
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D52. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D53. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理・点検中 接続コネクター点検
D62. 修理中 ゴムブッシュがひび割れているので、接着する。
M. モータ部 修理状況
M11. 修理中 アマチュア(回転子)取り出す。
M12. 修理中 アマチュア(回転子)取り出しカバー取る。
M13. 修理中 アマチュア(回転子)取り外す。
M14. 修理中 FGコイル部、異常なし。
M21. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M22. 修理(半田補正)後 引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M23. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
M31. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M33. 完成。 引き出し線絶縁、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M43. 完成。 引き出し線絶縁、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUED巻線)
M51. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M53. 完成。 引き出し線絶縁、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M62. 修理(半田補正)後、 半田のりしろを広げ、 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子、 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M73. 完成、 フレームに取り付け前に、車のWaxを塗布しておく。
M74. 修理中 タンテーブルの裏のアウター・ロータの磁石に錆止めを塗布する。
M75.修理中 フレームのクションゴム。
M75.修理中 フレームのクションゴム、こちらにも軽く、車のWaxを塗布しておく。。
M81. 全体の交換部品
M82. 全体の交換部品、 液漏れしている電解コンデンサー
E. 測定・調整
E11. 調整中。
E21. 調整 33回転。 
E22. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  33回転。
E31. 調整 45回転。 
E32. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  45回転。
E41. 調整 78回転。
E42. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E43. ストロボで測定  78回転。
E51. 測定  33回転。 微調整+9.9%回転。
E52. 測定  33回転。 微調整−9.9%回転。 LOCK「LED表示」
E61. 測定  45回転。 微調整+9.9%回転。
E62. 測定  45回転。 微調整+9.9%回転。LOCK「LED表示」
E71. 測定  78回転。 微調整+9.9%回転。
E72. 測定  78回転。 微調整+9.9%回転。LOCK「LED表示」
E8. 完成し24時間連続動作エージング中 マイクロがベルトドライブ等の機械的機構で安定させたのに比べ、
            純粋に電気で安定させている。 左=SP−10mkV10台目、 右=SP−10mkV11台目
S.Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード,33・1/3,45,78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
R. Technics SH−10B5 の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 SH-10B5
外形寸法 561W×175H×466Dmm
重量 19.0kg(ダストカバー含む)
アーム実効長 211〜242mm
トーンアーム後部 110mm以内(Lが211mmの時)、 80mm以内(Lが242mmの時)
アームベース EPA-100MK2用穴あき1枚、 穴無1枚付
価格 ¥120,000
                  10mk3-a3k
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