Technics SP−10MKU. 4台目修理記録
梱包はこちらを参考   平成20年7月2日到着  7月9日完成
寸評 カスタムLSIが使用されていないので、今後も修理部品に不安が無く、長く使用出来ます。
    機械的な消耗品は軸ですので、注油を忘れずにする事
A. 修理前の状況
  • 約10年ほど前に中古で入手し、以来愛用しておりましたが、 先月中旬に2−3週間ぶりくらいにスイッチをいれたところ、 高速回転をしてしまい、スピード調整ができなくなっていました。
     又、これは以前からの症状ですが、ストロボが時々しか点灯しません。
    松下のサービスに電話をし、修理の打診をしたところ、 もしかすると修理できるかもしれないので、 一旦、パナソニック テクノサービス(株)で拝見させてくださいとのことで、 近所の「横浜・港北ステーション」に持ち込みましたが、 2週間後、残念ながら修理不能とのことで返却されました。 埼玉桶川の工場でのチェックとのことです。
    修理不能の説明は、「DVD、モーター、ネオン管不良ですが、 部品供給打ち切りのため、修理不能ですので 返却させて頂きます」 でした。

B. 原因
  • 各部経年劣化。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
    半固定VR交換。
    モーター分解・清掃・修理・給油。
    ネオン管交換。

D. 使用部品
  • 半固定VR            4個。
    フイルム・コンデンサー      2個。
    電解コンデンサー        30個。

E. 調整・測定

F. 修理費   85,000円 オーバーホール修理。

S. Technics SP−10mkU の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況
A1. 点検中 全体見る。
A2. 点検中 ターンテーブル裏にゴムが貼り付けてある。
A31. 点検中 電源部を上から見る
A32. 点検中 電源部を右から見る
A33. 点検中 電源部を左から見る
A4. 点検中 ターンテーブルを下から見る
A5. モーター分解、真ん中のFGのコイルが断線している。
A6. 電極が落ち、規定電圧では放電しないストロボ。
C.修理状況
C1. 修理中 電源、基板を取り外したところ。
C11. 修理前 電源定電圧基板
C12. 修理後 電源定電圧基板 電解コンデンサー7個、半固定VR2個交換
C13. 修理前 電源定電圧基板裏
C14. 修理(半田補正)後 電源定電圧基板裏。全ハンダをやり直す。
C15. 完成電源定電圧基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理後 電源ヒューズ基板
C22. 修理前 電源ヒューズ基板裏
C23. 修理(半田補正)後 電源ヒューズ基板裏。全ハンダをやり直す。
C24. 完成電源ヒューズ基板裏 洗浄後
C31. 修理中 電源ケーブル点検・補修
C32. 修理中 電源コネクター点検・補修
C41. 修理前 基準発生・速度切替え分周基板
C42. 修理後 基準発生・速度切替え分周基板 電解コンデンサー7個交換
C43. 完成基準発生・速度切替え分周基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C44. 修理前 基準発生・速度切替え分周基板裏
C45. 修理(半田補正)後 基準発生・速度切替え分周基板裏。全ハンダをやり直す。
C46. 完成基準発生・速度切替え分周基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動基板
C52. 修理後 駆動基板 電解コンデンサー13個交換
C53. 完成駆動基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C54. 修理前 駆動基板裏
C55. 修理(半田補正)後 駆動基板裏。全ハンダをやり直す。
C56. 完成駆動基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 速度制御基板
C62. 修理後 速度制御基板 電解コンデンサー1個、半固定VR2個交換
C63. 完成速度制御基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C64. 修理前 速度制御基板裏
C65. 修理(半田補正)後 速度制御基板裏。全ハンダをやり直す。
C66. 完成速度制御基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. 修理前 メイン基板
C711. 修理(半田補正)中 メイン基板、力の加わる部分は、半田面積を広くし、強度を増す。
C72. 修理(半田補正)後 メイン基板。全ハンダをやり直す。電解コンデンサー1個交換
C73. 完成メイン基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C74. 修理前 メイン基板裏
C741. 修理(半田補正)中 メイン基板裏、中の細かいところまで、半田補正を行う。右半分が補正前。
C742. 修理(半田補正)中 メイン基板、力の加わる部分は、半田面積を広くし、強度を増す。
C75. 修理(半田補正)後 メイン基板裏。全ハンダをやり直す。
C76. 完成メイン基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C81. 修理前 SW基板裏
C82. 修理(半田補正)後  SW基板裏。全ハンダをやり直す。
C83. 完成SW基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C91. 修理中 軸の下蓋がアルミネジなので固着して取れず、軸からの給油にする。
C92. 修理後 上から見る、メカ部を長持ちさせる為に、メカニカルブレーキは弱めに設定。
CA1. 修理中 モーター修理、真ん中のFGのコイルが断線している。
CA2. 修理中 固定子(アウターロータなので実際はこちらが回転する)。
CA3. 修理中 アマチュア(回転子)(アウターロータなので実際はこちらは固定)。
CA4. 修理中 本体を取り出す。真ん中のFGのコイルが断線している。
CA5. 修理中 FGのコイルを取り出し、巻き返す。
CB1. 交換部品
CB2. 交換部品、液漏れした電解コンデンサー。
CC1. 修理前 下から見る
CC2. 修理後 下から見る
CC3. 修理前 電源部
CC4. 修理後 電源部
CC5. 修理前 電源部を右から見る
CC6. 修理後 電源部を右から見る
CC7. 修理前 電源部を左から見る
CC8. 修理後 電源部を左から見る
E. 調整・測定
E1. 測定・調整  
E21. ロック調整 
E22. ロック調整 
E31. 33回転(ロック)、ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為。
E32. 45回転(ロック)、ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為。
E33. 78回転(ロック)、ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為。
E5.  完成24時間エージング
S.Technics SP−10mkU の仕様(マニアルより)
駆動形式 ダイレクトドライブ
駆動モーター ブラシレスDCモーター
制御方式 クォーツフェイズロックドコントロ−ル
ターンテーブル アルミダイカスト製 直径32.0cm,重量3.0kg
回転数 33 1/3,45,78.26rpm
起動トルク 6kg・cm
起動特性 0.25秒で定速回転(331/3rpm時)
負荷変動 5kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.002%以内
ワウ・フラッター 0.025%WRMS(JIS C5521)
SN比 78dB(IEC98A weighted)
電源 AC100V 50/60Hz
消費電力 16W
外形寸法 (本体)   幅386.5×高さ102.5×奥行368.5mm
(電源部) 幅110×高さ83.5×奥行370mm
重量 (本体)9.5kg。  (電源部)3.8kg
                      10mk2-41w
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