MICROSEIKI RY−5500.13台目修理記録
RS-8050付き         2021/2/8到着    2/26完成
A. 修理前の状況
  • 症状
    1.ターンテーブルを起動したのち少しの時間経過後、回転数が減少し停止寸前になる。
    2.33.45RPM でも同様の動作です。
    3.モーター単体では停止はないようですが、 “カタカタ”と回転音が少しする。
    4.回転数調整摘みを回しても回転数が変化しない。



B. 原因
  • タンテーブル回転部オイル劣化により、駆動回路に負荷がかかり、回路が暴走した。
    駆動TR(トランジスター)の劣化により、モーター回転力が弱い。
    モーター軸に長年負荷が掛かり、軸穴が摩耗してガタが発生−−−90度回転させて対応するが、暫くの間異音が出るかも?


C. 修理状況

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー        11個。
    半固定VR             2個。
    フイルムコンデンサー       3個。
    定電圧TR(トランジスター)   1個。
    駆動TR(トランジスター)    3個。

E. 調整・測定

F. 修理費
  90,000円    オーバーホール修理。

S. MICRO SEIKI RY−5500 の仕様(マニアルより)

Y. ユーザー宅の設置状況

A. 修理前の点検状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。 RS-8050付き。
A12. 点検中、前右から見る。
A13. 点検中、後から見る。
A14. 点検中、後左から見る。
A15. 点検中、 上から見る
A16. 点検中、 上カバーを取り上から見る
A17. 点検中、 上カバーを取り上から見る。回転数表示は33/45共、ドット抜け。
A21. 点検中、下前から見る。
A22. 点検中、下前左から見る。
A23. 点検中、下後から見る。
A24. 点検中、下後右から見る。
A25. 点検中、下から見る。
A26. 点検中、RS-8050を外し、下から見る。
A27. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
A28. 点検中、定電圧用TR(トランジスター)の止めビスが緩んでいる。
A31. 点検中、RS-8050
A32. 点検中、RS-8050
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 電源・LED表示基板
C112. 修理前 電源・LED表示基板。 電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
C113. 修理後 電源・LED表示基板。  トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。 
C12 .修理後 電源・LED表示基板 電解コンデンサー3個交換
C13. 修理前 電源・LED表示基板裏
C14. 修理(再半田)後 電源・LED表示基板裏。 半田を全部やり直す。
C15. 完成電源・LED表示基板裏。 洗浄後、コート液を塗る。
C16. 完成電源・LED表示基板裏。 速度表示LED基板を付ける。
C17. 修理前 速度表示LED基板
C18. 修理前 速度表示LED基板裏
C19. 修理(再半田)後 速度表示LED基板裏。 半田を全部やり直す。
C1A. 完成速度表示LED基板裏。 洗浄後、コート液を塗る。
C21. 修理前 メイン基板、駆動TR(トランジスター)の所が焼けている。
C212. 修理中 メイン基板、駆動TR(トランジスター)の所が焼けている所を拡大。
                   原因はタンテーブルの負荷が大きい為!
C22. 修理後 メイン基板。 電解コンデンサー8個、半固定VR2個交換
C23. 修理前 メイン基板裏、駆動TR(トランジスター)の所が焼けている。
C24. 修理(再半田)後 メイン基板裏。 半田を全部やり直す。フイルムコンデンサー1個追加。
C25. 完成メイン基板裏。 洗浄後、コート液を塗る。
C31. 修理中 モーター取り出し、上から見る。
C32. 修理中 モーター取り出し、下から見る。
C33. 修理中 モーター分解点検・清掃・注油
C34. 修理中 モーターサーボ感知巻き線(FGコイル)。
C35. 修理後 モーターサーボ感知巻き線清掃後、絶縁コートを塗る
C36. 修理中 モータ回転子軸受。 大部削られている。
C37. 修理中 モータ回転子軸。
C41. 修理中  モーター回転子(アマチュア)の外側。 錆び(サビ)が発生。
C42. 修理中  モーター回転子(アマチュア)の外側、反対側。 錆び(サビ)が発生。
C43. 修理(清掃)中  モーター回転子(アマチュア)。 CRCを塗布する。
C44. 修理(清掃)中  モーター回転子(アマチュア)、反対側。 CRCを塗布する。
C45. 修理(清掃)後  モーター回転子(アマチュア)。 2日後再塗布。
C46. 修理(清掃)後  モーター回転子(アマチュア)、反対側。 2日後再塗布。
C47. 修理中  モーター回転子(アマチュア)の内側。 錆び(サビ)が発生。
C48. 修理中  モーター回転子(アマチュア)の内側、反対側。 錆び(サビ)が発生。
C49. 修理(清掃)中 モーター回転子(アマチュア)の内側。 CRCを塗布する。
C4A. 修理(清掃)中 モーター回転子(アマチュア)の内側、反対側。 CRCを塗布する。
C4B. 修理(清掃)後  モーター回転子(アマチュア)の内側。 2日後再塗布。
C4C. 修理(清掃)後  モーター回転子(アマチュア)の内側、反対側。 2日後再塗布。
C4D. 修理中 モーター回転子(アマチュア) 
C4E. 修理中 モーター回転子(アマチュア)軸 
C4F. 修理中 モーター回転子(アマチュア)軸、拡大。 オイル切れでキズ多し。 
C51. 修理中、モータ回転子上側軸受を上から見る。 油分が無し。
C52. 修理中、モータ回転子上側軸受を上から見る、反対側。 油分が無し。
C53. 修理中、モーター固定子巻線+モータ回転子下側軸受。
C54. 修理中、モータ回転子上側軸受を下から見る。 熱の為、油分が黒化。
C55. 修理中、モータ回転子上側軸受を下から見る、反対側。 熱の為、油分が黒化。
C61. 修理前、回転調整VR配線。
C62. 修理後、回転調整VR配線。
C71. 修理中、定電圧用TR(トランジスター)の止めビスが緩んでいる。
C72. 修理(交換)後、定電圧用TR(トランジスター)。TR(トランジスター)交換、マイカーの裏表にシリコングリスを塗布。
                プラスチック製ビスは熱に弱いので、止めビスも金属製に交換。
C91. 修理前、下から見る。
C92. 修理後、下から見る。
CA1. 交換部品。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 調整中。 RX−5000. 5台目を借用して調整・測定。  
E2. 33回転
E3. 33回転ストロボ測定
E4. 45回転
E5. 45回転ストロボ測定
E6. 調整中、回転調整ツマミはセンター位置。
E8. 24時間エ−ジング中。 右は RY−5500. 12台目RX−5000. 5台目
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. MICRO SEIKI RY−5500 の仕様(カタログ・マニアルより) 
駆動モーター FGサーボDCモーター
モーター回転数 33 1/3rpm=666、 45rpm=900
回転数調整範囲 ±6%
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 12W
外形寸法 幅180×高さ114×奥行240mm
重量 12kg
価格 \140,000、1980年頃
  その他
付属 ドライブ糸 K-5
別売 ドライブ糸 5M(\1,000)
アームマウント AX-1G〜6G、AX-8G(\12,000)
アームマウント AX-7G(\38,000)
アームレスト用ベース RX-1(\500)
備考 アームマウント
AX-1G Micro MA-505X、505S、707X、
ADC LMF-1、LMF-2、EMT 929
Ortofon RS-212、RMG-212、SMG-212II、
Audio-Technica AT-1005II
Audio Craft AC-300C、A
Denon DA-303、305、307、309、401
FR FR-54、24mkII、14
SAEC WE-308N、308SX、407/23
Grace G-545F、707、840FB、940、945S
Technics EPA-101S、L、121S、L、99
Pioneer PA-1000
AX-2G SME 3009SII、SIII
AX-3G Micro MA-505LX、505LS
EMT 997
Ortofon RF297、RMG309
Audio Craft AC-300A、400A、C、400mkII
Denon DA-302、304、308
Grace G-565F、860FB、960
SAEC WE-308L
AX-4G SME 3012
AX-5G Audio-Technica:AT-1503II、1503III
FR FR-64、64S
AX-6G Micro MAX-282
Luster GST801
Audio Craft AC-4000MC
Audio-Technica AT-1501II、AT-1501III
FR FR-66S
SAEC WE-506/30
Victor UA-7082、7045
Technics EPA-100
Grace G660P
AX-7G: Micro MAX-282
Audio Craft AC-4000MC
※RX-5000のみ取付可能
AX-8G: Micro MA-505XII、SII、808X
SAEC WE-308N、308SX、407/23
Audio Craft AC-300mkII、3000MC
RS-8050取付ベース
外形寸法 180W×312D×45Hmm
重量 7.75kg
                      ry5500_d22
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.