MICROSEIKI BL−111. 12台目修理記録
2022/9/15到着  2023/3/10完成 
M. 到着時の梱包状態

A. 修理前の状況
  • 依頼のMicro BL-111ですが、10年ほど前に中古で入手し、最近まで問題なく使用してきました。
    原因は不明ですが、ひと月ほど前から回転時に小さな「コトコト・・・」という音がし始めました。
    静かな部屋で近づかないと聞こえないほどの音ですが、プラッタが重いので、このまま使って良いものか心配です。
    セッティングを見直したり清掃したりしましたが、あまり改善せず、 困惑しているところ御工房のHPを見つけ、取り急ぎこのメールを書いている所です。
    ナーバスで取扱いに少し気を使うBL-111ですが、音の安定感/安心感は、ずば抜けていて、 もう他の機種へ変更する事などは考えられません。
    これからも末永く使って行きたいので、オーバーホール修理してリフレッシュ出来たらうれしいです。



B. 原因
  • 各部経年劣化の為、オーバホール修理。



C. 修理状況

W. 下蓋及び本体木部 修理状況
  • この台(鉄製架台)が本体木部に接着されていない。


D. 使用部品
  • 電解コンデンサー       13個。
    リレー(製造中止で入手難)  1個。
    半固定VR          3個。
    フイルムコンデンサー     2個。
    3Pインレットソケット    1個 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。


E. 調整・測定

F. 修理費  115 ,000円  「オーバーホール修理」

Y. ユーザー宅の設置状況

S. MICRO SEIKI BL−111 の仕様(マニアル・カタログより)

M. 到着時の梱包状態
M1. ターンテーブルの上押さえ発泡スチロール+ベニヤ板。 梱包の仕方はこちら
M2. ターンテーブルの下押さえ発泡スチロール。
M3. 本体下押さえ発泡スチロール。
M4. 本体押さえ発泡スチロールに本体を収納。
M5. 本体押さえ発泡スチロールに本体を収納+上脇押さえ発泡スチロール。
M6. 本体上押さえベニヤ板。
A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。 
A12. 点検中 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る。
A132. 点検中 後から見る、電源ソケット。
A133. 点検中 後から見る、電源ソケット。3Pインレットに交換可能。
A14. 点検中 後左から見る。
A15. 点検中 上から見る。
A16. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A17. 点検中 駆動部。
A21. 点検中 下前から見る。
A22. 点検中、下前左から見る。
A23. 点検中 下後から見る。
A24. 点検中、下後右から見る。
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A31. 点検中 タンテーブル、上から見る。
A32. 点検中 タンテーブル、斜め上から見る。
A33. 点検中 タンテーブル、反対側斜め上から見る。
A34. 点検中 タンテーブルを裏側から見る。
A35. 点検中 タンテーブルを裏側斜めから見る。
A36. 点検中 タンテーブルを反対側裏側斜めから見る。
A37. 点検中 タンテーブル軸穴を上から見る。
A38. 点検中 タンテーブル軸穴を上から見る、反対側。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 制御基板
C12. 修理後 制御基板 半固定VR2個、電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー1個交換
C13. 修理前 制御基板裏
C14. 修理(半田補正)後 制御基板裏。フイルムコンデンサー1個追加。
C15. 完成制御基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 電源・33/45切替基板
C22. 修理中 電源・33/45切替基板。電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
C23. 修理後 電源・33/45切替基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C24. 修理後 電源・33/45切替基板 半固定VR1個、電解コンデンサー6個、製造中止で入手難のリレー1個交換
C25. 修理前 電源・33/45切替基板裏
C252. 修理中 電源・33/45切替基板裏、1ケ所スペンサーのブシュが無。
C26. 修理(半田補正)後 電源・33/45切替基板裏。フイルムコンデンサー1個追加。
C27. 完成電源・33/45切替基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 ヒューズ基板
C32. 修理前 ヒューズ基板裏
C33. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏
C34. 完成ヒューズ基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理中 モーター部を取り出す
C42. 修理中 モーター部を取出す、下から見る。
C43. 修理中  モーターを取り出す
C44. 修理中 モーターを取出す、下から見る。
C45. 修理中 ラック歯車グリスが変色。
C46. 修理後 ラック歯車グリス交換。
C51. 修理中 モーター回転子。
C52. 修理中 モーター回転子軸。
C53. 修理中 モーター回転子軸、拡大。 縦横比変更してあります。
C61. 修理中 モーター固定子巻き線。
C62. 修理中 モーター固定子上側軸受け。
C63. 修理中 モーター固定子上側軸受け、反対側。
C64. 修理中 モーター固定子下側軸受け。
C65. 修理中 モーター固定子下側軸受け、反対側。
C71. 修理前 モーターFGコイル。
C72. 修理中 モーター下側軸受け。油分が無く、軸が削っている!
C73. 修理後 モーターFGコイル、コート液で固定する。
C81. 修理中 モーター回転子上から見る。
C82. 修理後 モーター回転子上から見る。 CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C83. 修理後 モーター回転子上から見る、反対側。
C84. 修理後 モーター回転子上から見る、反対側。 CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C85. 修理中 モーター固定子下から見る。
C86. 修理後 モーター回転子下から見る。 CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C87. 修理後 モーター回転子下から見る、反対側
C88. 修理後 モーター回転子下から見る、反対側。 CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C91. 修理中 表示部及び 33/45切り換SW基板。
C92. 修理前 表示部及び 33/45切り換SW基板裏。
C93. 修理(半田補正)後 表示部及び 33/45切り換SW基板裏。
C94. 完成表示部及び 33/45切り換SW基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
CA1. 修理前 速度調整VR。
CA2. 修理後  速度調整VR。 ガリ軽減・防止の結線。
CB1. 修理前 電源ソケット
CB2. 修理(交換)後 電源ソケット交換 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ使用
CB3. 修理後 電源ソケット交換。 裏側配線、アースはしっかり取る。
CC1. 修理中 タンテーブル軸を取り出し。
CC2. 修理中 タンテーブル軸を取り出し。
CC3. 修理(交換)後 交換したオイル。 綺麗でしたがゴミが見られ粘度が大きい。  
CD1. 修理中 インシュレーター(足)。 後側2個のカバーが変形している、時間が経ち修理不可。
CE1. 交換部品
CE2. 交換部品 リレー。 左=付いていた物、右=交換した後発の密閉型。
CF1. 修理前  上から見る
CF2. 修理後  上から見る
CF3. 修理前  下から見る
CF4. 修理後  下から見る。
CF5. 完成、下から見る。
W. 下蓋及び本体木部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
W1. 修理前 本体上から。
W2. 修理後 本体上から。
W3. 修理前 本体下から。
W4. 修理中 本体下から。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W5. 修理後 本体下から。 更にペンキを塗る。
W11. 修理前 アーム取り付け穴。
W12. 修理中 アーム取り付け穴。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W13. 修理後 アーム取り付け穴。 更にペンキを塗る。
W14. 修理後 アーム取り付け穴、反対側。
W15. 修理中 アーム取り付け穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W16. 修理後 アーム取り付け穴、反対側。 更にペンキを塗る。
W21. 修理前 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴。
W22. 修理中 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W23. 修理後 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴。 更にペンキを塗る。
W24. 修理前 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴、反対側。
W25. 修理中 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W26. 修理後 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴、反対側。 更にペンキを塗る。
W31. 修理前 操作部取付穴。
W32. 修理中 操作部取付穴。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W33. 修理後 操作部取付穴。 更にペンキを塗る。
W34. 修理前 操作部取付穴、反対側。
W35. 修理中 操作部取付穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W36. 修理後 操作部取付穴、反対側。 更にペンキを塗る。
W41. 修理前 本体木枠下。 基板やモーターを取り外す。
W42. 修理中 本体木枠下、圧縮材にボンドを染みこませる。
W43. 修理後 本体木枠下。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W51. 修理前 本体木枠下前左。
W52. 修理中 本体木枠下前左。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。 
W53. 修理後 本体木枠下前左。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W54. 修理前 本体木枠下後右。 
W55. 修理中 本体木枠下後右。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。 
W56. 修理後 本体木枠下後右。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W61. 修理前 本体木枠下前。 
W62. 修理中 本体木枠下前。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W63. 修理後 本体木枠下前。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W64. 修理前 本体木枠下後
W65. 修理中 本体木枠下後。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W66. 修理後 本体木枠下後。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W71. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴。
W72. 修理中 電源ソケット、端子板取付け穴。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W73. 修理後 電源ソケット、端子板取付け穴。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W74. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴、反対側。
W75. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W76. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴、反対側。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W81. 修理前  足を取った下蓋表。
W82. 修理中 下蓋表。ラッカーを吹く。
W83. 完成 下蓋表
W91. 修理前 下蓋裏
W92. 修理前 下蓋裏。 トランスカバーを取り、ボンドを染みませ乾燥後。
W93. 修理後 下蓋裏。 ボンド乾燥後さらにペンキを塗る。
WA1. 修理前 下蓋裏前右
WA2. 修理中 下蓋裏前右、ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WA3. 完成 下蓋裏。 さらにペンキを塗る。
WA4. 修理前 下蓋裏後左
WA5. 修理中 下蓋裏後左、ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WA6. 完成 下蓋裏。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WB1. 修理前 下蓋のアーム取り付穴。
WB2. 修理中 下蓋のアーム取り付穴。ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WB3. 修理後 下蓋のアーム取り付穴。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WB4. 修理前 下蓋のアーム取り付穴反対側。
WB5. 修理中 下蓋のアーム取り付穴、反対側。ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WB6. 修理後 下蓋のアーム取り付穴反対側。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WC1. 修理前 下蓋のトランスカバー取り付穴。
WC2. 修理中 下蓋のトランスカバー取り付穴。ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WC21. 修理中 下蓋のトランスカバー取り付穴。ヒビが大きいので2回目塗布。
WC3. 修理後 下蓋のトランスカバー取り付穴。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WC4. 修理前 下蓋のトランスカバー取り付穴、反対側。
WC42. 修理前 下蓋のトランスカバー取り付穴、反対側。
WC43. 修理中 下蓋のトランスカバー取り付穴、反対側。ヒビを接着剤で固定する。
WC5. 修理中 下蓋のトランスカバー取り付穴、反対側。ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WC51. 修理中 下蓋のトランスカバー取り付穴、反対側。ヒビが大きいので2回目塗布。
WC6. 修理後 下蓋のトランスカバー取り付穴、反対側。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WC7. 修理中 天日乾燥する。
WD1. 修理中 下蓋等止めネジは錆は少ない。
WD2. 修理中 下蓋等止めネジ、ラッカーを吹く。 乾燥後方向を変えて、さらに塗る。
WD3. 修理中 架台止めビス。
WD4. 修理中 架台止めビス、ねじ部を保護してラッカーを吹く。
WE1. 修理中 電源ソケット取り付け板。サビと塗装剥げあり。
WE2. 修理後 電源ソケット取り付け板。塗装する。
WE3. 修理中 電源ソケット取り付け板裏。サビと塗装剥げあり
WE4. 修理後 電源ソケット取り付け板裏。此方も塗装する。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1.  33回転ストロボ測定。 速度調整はセンター固定。
E2.  33回転ストロボ測定。
E3.  45回転ストロボ測定。 速度調整はセンター固定。
E4.  33回転ストロボ測定。
Y1. ユーザー宅へ設置。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況。
S. MICRO SEIKI BL−111 の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 アームレスプレイヤー BL−111
駆動方式 ベルトドライブ方式
使用モーター 8極24スロット、アウターローター型ブラシレスDCサーボモーター
定格回転数 33 1/3、45rpm
ターンテーブル 砲金製、直径310mm、重量10kg、慣性モーメント1500kg・cm2
回転ムラ 0.025%以下(WRMS)
SN比 60dB以上(JIS)
回転数微調整範囲 ±6%以内
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 12W
外形寸法 幅532×高さ230×奥行440mm、 570W×440D×230Hmm(BL-111L)
重量 36kg、 38kg(BL-111L)
価格 270,000円
付属 アームマウントベース A-1200シリーズ
A-1201 MICRO=MA-505L、 505LS、 505LX
AUDIO CRAFT=AC-300MKU
SAEC=WE-407/23
A-1202 SAEC=WE-308、 308N、 308SX、 317
GRACE、G-660P
A-1203 FR=FR-64、 64S、 64B、 64FX、 14
A-1204 FR=FR-24MKU 54
DENON=DA-303、 305、 307、 309、 401
VICTOR=UA-5045
A-1205 MICRO=MA-505XU、 505SU、 505MKV、 MA-808X
AUDIO CRAFT=AC-3000MC
A-1506 SME=3009/SU、 3009/SV、 3010RC
              bl111-c4q
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